Hiện Furigana
News Up 突然、積み荷が… 命を奪う車の「落下物」
2016-10-20 07:35:50

突然、トラックの荷台などから落ちてくる積み荷などの「落下物」。
実際に、車を運転していて、不安定で荷崩れしそうな積み荷を目撃したり、路上の落下物に乗り上げそうになったりして怖さを感じたことがある人もいると思います。
こうした落下物が後続や対向の車に衝突したり、事故を引き起こしたりする「落下物事故」が全国で相次いでいます。
実際に、車を運転していて、不安定で荷崩れしそうな積み荷を目撃したり、路上の落下物に乗り上げそうになったりして怖さを感じたことがある人もいると思います。
こうした落下物が後続や対向の車に衝突したり、事故を引き起こしたりする「落下物事故」が全国で相次いでいます。
ことし4月、福井市の国道で走行中のトラックの荷台から積み荷の木材が落下し、対向車線を走っていた車に直撃しました。
長さおよそ5メートルの木材は車のフロントガラスを突き破り、運転していた男性が死亡しました。
亡くなった宮下剛さん(43)は、事故の5日前、福井県あわら市に長年の夢だった飲食店をオープンさせたばかりでした。
結婚を約束した女性もいて、夢の実現に向けて歩んでいくやさきの事故でした。
警察によりますと、トラックの運転手は調べに対し、「積み荷の固定が緩かったかもしれない」と話しているということです。


長さおよそ5メートルの木材は車のフロントガラスを突き破り、運転していた男性が死亡しました。
亡くなった宮下剛さん(43)は、事故の5日前、福井県あわら市に長年の夢だった飲食店をオープンさせたばかりでした。
結婚を約束した女性もいて、夢の実現に向けて歩んでいくやさきの事故でした。
警察によりますと、トラックの運転手は調べに対し、「積み荷の固定が緩かったかもしれない」と話しているということです。
落下物事故で奪われた夢

ことし4月、福井市の国道で走行中のトラックの荷台から積み荷の木材が落下し、対向車線を走っていた車に直撃しました。
長さおよそ5メートルの木材は車のフロントガラスを突き破り、運転していた男性が死亡しました。
亡くなった宮下剛さん(43)は、事故の5日前、福井県あわら市に長年の夢だった飲食店をオープンさせたばかりでした。
結婚を約束した女性もいて、夢の実現に向けて歩んでいくやさきの事故でした。
警察によりますと、トラックの運転手は調べに対し、「積み荷の固定が緩かったかもしれない」と話しているということです。
長さおよそ5メートルの木材は車のフロントガラスを突き破り、運転していた男性が死亡しました。
亡くなった宮下剛さん(43)は、事故の5日前、福井県あわら市に長年の夢だった飲食店をオープンさせたばかりでした。
結婚を約束した女性もいて、夢の実現に向けて歩んでいくやさきの事故でした。
警察によりますと、トラックの運転手は調べに対し、「積み荷の固定が緩かったかもしれない」と話しているということです。
年間10万件超の地域も
命を奪うおそれもある積み荷などの落下物。
NHKが、事故のあった福井県を含む東海・北陸・信越の9つの県の
国道を管理する国土交通省の出先機関に取材したところ、回収した落下物は、去年、10万件を超え、この3年間増え続けていることがわかりました。
国土交通省などによりますと、回収された落下物は、鉄くずや木材などが目立ち、中には、プレハブ小屋や洗濯機が落ちていたケースもあったということです。
NHKが、事故のあった福井県を含む東海・北陸・信越の9つの県の
国道を管理する国土交通省の出先機関に取材したところ、回収した落下物は、去年、10万件を超え、この3年間増え続けていることがわかりました。
国土交通省などによりますと、回収された落下物は、鉄くずや木材などが目立ち、中には、プレハブ小屋や洗濯機が落ちていたケースもあったということです。
落下物事故 死傷者相次ぐ
落下物が関係して、周りの車に乗っている人が死亡したり、けがをしたりする事故も相次いでいます。
去年3月、石川県能美市の北陸自動車道で、トラックから落ちた鉄製の柵を避けようとした乗用車に後続の車が追突し、乗用車に乗っていた赤ちゃんが死亡しました。
おととし12月には、和歌山県新宮市の国道で、トラックから重さおよそ2トンの鉄製の筒が落下して対向車線を走っていた車に直撃し、親子3人がけがをしました。
去年3月、石川県能美市の北陸自動車道で、トラックから落ちた鉄製の柵を避けようとした乗用車に後続の車が追突し、乗用車に乗っていた赤ちゃんが死亡しました。
おととし12月には、和歌山県新宮市の国道で、トラックから重さおよそ2トンの鉄製の筒が落下して対向車線を走っていた車に直撃し、親子3人がけがをしました。
落下物事故防止へ 対策は
警察や国土交通省によりますと、積み荷の落下は、荷台に屋根などのないトラックで起きることが多く、積み荷の不十分な固定や過積載などが主な原因と見られるということです。
ひとつ間違えば、命を奪うおそれもある落下物。
業界の中には対策に乗り出しているところもあります。
ことし4月の事故を受けて、福井県内の木材会社でつくる団体は、加盟するおよそ300の会社に、事故防止策をまとめたチラシを配りました。
そして、積み荷の固定は必ず2人以上で確認することや、荷崩れにつながるおそれのある急ブレーキや急発進の禁止などを呼びかけています。
福井県木材組合連合会の谷崎信雄会長は「落下事故に対する意識が低かった部分もあると思う。積み荷の落下で命が奪われることは絶対にあってはいけないので、対策を徹底するよう呼びかけたい」と話しています。
業界の中には対策に乗り出しているところもあります。
ことし4月の事故を受けて、福井県内の木材会社でつくる団体は、加盟するおよそ300の会社に、事故防止策をまとめたチラシを配りました。
そして、積み荷の固定は必ず2人以上で確認することや、荷崩れにつながるおそれのある急ブレーキや急発進の禁止などを呼びかけています。
福井県木材組合連合会の谷崎信雄会長は「落下事故に対する意識が低かった部分もあると思う。積み荷の落下で命が奪われることは絶対にあってはいけないので、対策を徹底するよう呼びかけたい」と話しています。
”落下物事故データ分析を”

トラックなどの輸送の安全に詳しい東京海洋大学の渡邉豊教授は「明らかになっている落下物の事故は氷山の一角で、まずは、警察や行政が全国の事故のデータの分析を進めたうえで、原因究明や解決策の検討を進めるべきだ」と指摘しています。
情報をお寄せください
NHKは、積み荷などの落下物が関係する事故や対策の取材を進めていて、情報を募集しています。
落下物が関係する事故に遭遇したり、目撃したりした体験や映像をお持ちの方、それに運送に関わる方など、関連する情報をお持ちの方はNHKの情報投稿窓口「ニュースポスト」からお知らせください。
取材の参考にさせていただきます。
アドレスはこちらです。
http://www3.nhk.or.jp/news/newspost/
落下物が関係する事故に遭遇したり、目撃したりした体験や映像をお持ちの方、それに運送に関わる方など、関連する情報をお持ちの方はNHKの情報投稿窓口「ニュースポスト」からお知らせください。
取材の参考にさせていただきます。
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http://www3.nhk.or.jp/news/newspost/
ソース:NHK ニュース