Hiện Furigana
旧満州などから引き揚げの歴史伝える催し
2016-10-20 09:14:34

戦後、旧満州などからの引き揚げが本格的に始まって、ことしで70年になるのに合わせて、引き揚げの歴史を広く知ってもらおうという催しが都内で開かれました。
この催しは、日中の民間交流を支援する団体が開いたもので、市民などおよそ700人が参加しました。戦後、旧満州や朝鮮半島などから引き揚げてきた人たちは、市民と軍人・軍属、合わせておよそ630万人に上るとされています。
会場では、はじめに祖国に帰れないまま亡くなった人たちに黙とうをささげました。続いて、国文学研究資料館の加藤聖文准教授が講演し「敗戦のあと、600万人を超える人を、日本に運ぶための船や燃料が不足する中、引き揚げに時間がかかり、『難民』になった人もいた。民間人が戦争で住まいやふるさとを追われる事態は、世界のあちこちで起きており、引き揚げの歴史を後世に語り継ぐ必要がある」と述べました。
このあとのパネルディスカッションでは、もとの樺太、今のサハリンからの引き揚げを経験した80代の男性が「平穏だった街に、突然、旧ソ連が侵攻してきて、山に逃げ込んだが、街は爆撃を受けてひどいありさまだった。終戦から1年以上たって、ようやく親子でリュックサック1つだけ持って船に乗せられ、どうにか函館にたどり着いたときのことは忘れられない」と当時を振り返りました。
会場では、はじめに祖国に帰れないまま亡くなった人たちに黙とうをささげました。続いて、国文学研究資料館の加藤聖文准教授が講演し「敗戦のあと、600万人を超える人を、日本に運ぶための船や燃料が不足する中、引き揚げに時間がかかり、『難民』になった人もいた。民間人が戦争で住まいやふるさとを追われる事態は、世界のあちこちで起きており、引き揚げの歴史を後世に語り継ぐ必要がある」と述べました。
このあとのパネルディスカッションでは、もとの樺太、今のサハリンからの引き揚げを経験した80代の男性が「平穏だった街に、突然、旧ソ連が侵攻してきて、山に逃げ込んだが、街は爆撃を受けてひどいありさまだった。終戦から1年以上たって、ようやく親子でリュックサック1つだけ持って船に乗せられ、どうにか函館にたどり着いたときのことは忘れられない」と当時を振り返りました。
ソース:NHK ニュース