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大川小学校津波訴訟 石巻市と宮城県が控訴
2016-11-07 04:55:59

東日本大震災の津波で犠牲になった宮城県石巻市の大川小学校の児童の遺族が訴えた裁判で、石巻市と宮城県は14億円余りの賠償を支払うよう命じた判決を不服として、7日午前、仙台高等裁判所に控訴しました。
震災の津波で犠牲になった石巻市の大川小学校の74人の児童のうち、23人の児童の遺族が訴えた裁判で、仙台地方裁判所は先月26日、「津波が到達するおよそ7分前までに、市の広報車が避難を呼びかけたのを教員らが聞いた時点で、津波が到達する危険を予測できた」と指摘し、石巻市と宮城県に対し、原告全員に合わせて14億2600万円余りの賠償を支払うよう命じました。
石巻市と宮城県は判決を不服として7日午前、仙台高等裁判所に控訴しました。
控訴をめぐって、石巻市の亀山市長は先月30日の市議会で、「教職員が小学校に大規模な津波が来ることを予見することは不可能であったと認識している。およそ7分間で、裏山に無事避難できたとは考えられない」という考えを示しています。
また、宮城県の村井知事は7日の定例の記者会見で、「教員はあの時点ではベストの選択をしたと思う。一方的に非があるとは思わないので、控訴審ではその辺りの主張を聞いて判断してほしい」と話しました。
石巻市と宮城県は判決を不服として7日午前、仙台高等裁判所に控訴しました。
控訴をめぐって、石巻市の亀山市長は先月30日の市議会で、「教職員が小学校に大規模な津波が来ることを予見することは不可能であったと認識している。およそ7分間で、裏山に無事避難できたとは考えられない」という考えを示しています。
また、宮城県の村井知事は7日の定例の記者会見で、「教員はあの時点ではベストの選択をしたと思う。一方的に非があるとは思わないので、控訴審ではその辺りの主張を聞いて判断してほしい」と話しました。
原告の1人「控訴の理由 全く理解できない」
石巻市と宮城県が控訴したことについて、原告の1人で小学6年生の三男を亡くした佐藤和隆さんは、「控訴したということは、学校は災害時に子どもの命を守る責任を果たせないと言っているのと同じだ。避難の過失も受け入れず、控訴の理由が全く理解できない。原告としても今後、控訴するかどうか考えていきたい」と話しました。
ソース:NHK ニュース