「つらいけど生いきる」原発げんぱつ避難ひなんでいじめ 生徒せいとの手記しゅき公表こうひょう

東京とうきょう電力でんりょく福島ふくしま第だい一いち原子力げんしりょく発電はつでん所しょの事故じこで、横浜よこはま市しに避難ひなんしてきた男子だんし生徒せいとが転校てんこう先さきでいじめを受うけていた問題もんだいで、１いち５ご日にち、生徒せいとの手記しゅきが公表こうひょうされ、「何なん回かいも死しのうと思おもった。でも、震災しんさいでいっぱい死しんだから、つらいけど、ぼくは生いきる」などといった苦くるしい胸むねのうちが明あきらかにされました。

原発げんぱつ事故じこで福島ふくしま県けんから横浜よこはま市しに自主じしゅ避難ひなんしてきた現在げんざい、中学ちゅうがく１いち年ねんの男子だんし生徒せいとは、転校てんこう先さきで名前なまえにばい菌ばいきんの「菌きん」をつけて呼よばれ、今月こんげつ、教育きょういく委員いいん会かいの調査ちょうさでいじめがあったと認定にんていされました。

１いち５ご日にち、生徒せいと側がわの弁護士べんごしが会見かいけんを開ひらき、去年きょねん７月しちがつに書かかれた生徒せいとの手記しゅきが公表こうひょうされました。
そこには「ばい菌ばいきん扱あつかいされて、放射能ほうしゃのうのことだと思おもって、いつもつらかった。福島ふくしまの人ひとは、いじめられると思おもった」と記しるされています。
さらに「賠償ばいしょう金きんあるだろ、お金おかね持もってこいと言いわれた時とき、いらいらと悔くやしさがあったけど抵抗ていこうすると、また、いじめが始はじまると思おもって何なにもできずに、ただ怖こわくてしょうがなかった」などと書かかれ、抵抗ていこうする気持きもちも失うしなっていたことがうかがえます。

そして、「今いままで何なん回かいも死しのうと思おもった。でも、震災しんさいでいっぱい死しんだから、つらいけど、ぼくは生いきると決きめた」と記しるされていました。

１いち５ご日にちは両親りょうしんのコメントも出だされ、「私わたしたちは精神せいしん的てきに追い込おいこまれ、それ以上いじょうに子こどもが追い込おいこまれた。時間じかんを返かえしてほしい」などと、学校がっこうや教育きょういく委員いいん会かいの対応たいおうを批判ひはんしていました。

ソース：NHK ニュース