Hiện Furigana
中小河川の洪水対策 国交省の検討会が対策取りまとめへ
2016-11-22 21:26:34

台風10号などによる大雨で、東北や北海道で中小の河川で氾濫などが相次ぎ、大きな被害が出たことを受けて、国土交通省は専門家などを集めた検討会を設け、中小の河川で危険が高まっていることを把握する方法や、効果的な避難の在り方について対策をまとめることになりました。
ことし8月の台風10号などによる大雨で、北海道や東北では、特に中小の河川で氾濫や堤防の決壊が相次ぎ、岩手県では高齢者のグループホームが浸水して9人が死亡するなど、各地で大きな被害が出ました。
22日、国土交通省で、水害対策の専門家などが集まり、中小河川の洪水対策を話し合う初めての会合が開かれ、この中で、国土交通省の担当者は、多くの中小の河川では、これまで水位の観測など危険性を把握する体制が十分でないことや、流域の高齢者施設などで避難の対策が進んでいないなどの現状を述べました。これに対して、専門家からは「高齢者施設や学校などを危険な場所には新たに作らないような規制が必要だ」という意見や、「水位だけでなく、雨量から川の増水を予測して避難を呼びかける方法も検討すべきだ」といった意見が出されました。
検討会では高齢化や人口減少が進む中、どうすれば災害に強い地域に変わることができるかを含め、具体的な治水対策を検討し、今後、提言をまとめることにしています。
委員長を務める東京大学大学院の小池俊雄教授は「今回の雨は、いわば明治以降の河川整備の中で手薄になっていたところが集中的に被害を受けた。必要な設備は作らなければならないが、財源も限られる中で、どうしたら安全な避難につなげられるか、効果的な施策を考えたい」と話しています。
22日、国土交通省で、水害対策の専門家などが集まり、中小河川の洪水対策を話し合う初めての会合が開かれ、この中で、国土交通省の担当者は、多くの中小の河川では、これまで水位の観測など危険性を把握する体制が十分でないことや、流域の高齢者施設などで避難の対策が進んでいないなどの現状を述べました。これに対して、専門家からは「高齢者施設や学校などを危険な場所には新たに作らないような規制が必要だ」という意見や、「水位だけでなく、雨量から川の増水を予測して避難を呼びかける方法も検討すべきだ」といった意見が出されました。
検討会では高齢化や人口減少が進む中、どうすれば災害に強い地域に変わることができるかを含め、具体的な治水対策を検討し、今後、提言をまとめることにしています。
委員長を務める東京大学大学院の小池俊雄教授は「今回の雨は、いわば明治以降の河川整備の中で手薄になっていたところが集中的に被害を受けた。必要な設備は作らなければならないが、財源も限られる中で、どうしたら安全な避難につなげられるか、効果的な施策を考えたい」と話しています。
ソース:NHK ニュース