Hiện Furigana
地方議員の政務活動費 返還・見直しの動き相次ぐ
2016-11-28 06:20:15

地方議員の「政務活動費」は各地で不正な受け取りなどが発覚し、議員が返還したり議会が透明性の確保に乗り出したりする動きが相次いでいます。今月26日までの1週間に全国で明らかになった動きやニュースをまとめました。
【20~21日】
宮城県議会の中山耕一議長は政務活動費をめぐる問題で、議長を辞任する意向を明らかにしました。2代続けて議長が辞任する異例の事態です。問題は「白紙の領収書」でした。中山議長は、運転代行を利用した代金として昨年度33回、合わせて14万8000円を政務活動費から支出しました。33回のうち31回は同じ代行業者を利用し、領収書には「4500円」と記載されていましたが、実際に支払われたのは3000円で、白紙の領収書に支払った金額より多い額を記入して政務活動費を受け取っていたことが発覚したのです。










宮城県議会の中山耕一議長は政務活動費をめぐる問題で、議長を辞任する意向を明らかにしました。2代続けて議長が辞任する異例の事態です。問題は「白紙の領収書」でした。中山議長は、運転代行を利用した代金として昨年度33回、合わせて14万8000円を政務活動費から支出しました。33回のうち31回は同じ代行業者を利用し、領収書には「4500円」と記載されていましたが、実際に支払われたのは3000円で、白紙の領収書に支払った金額より多い額を記入して政務活動費を受け取っていたことが発覚したのです。
宮城県議会議長 2代続け辞任へ

【20~21日】
宮城県議会の中山耕一議長は政務活動費をめぐる問題で、議長を辞任する意向を明らかにしました。2代続けて議長が辞任する異例の事態です。問題は「白紙の領収書」でした。中山議長は、運転代行を利用した代金として昨年度33回、合わせて14万8000円を政務活動費から支出しました。33回のうち31回は同じ代行業者を利用し、領収書には「4500円」と記載されていましたが、実際に支払われたのは3000円で、白紙の領収書に支払った金額より多い額を記入して政務活動費を受け取っていたことが発覚したのです。
宮城県議会の中山耕一議長は政務活動費をめぐる問題で、議長を辞任する意向を明らかにしました。2代続けて議長が辞任する異例の事態です。問題は「白紙の領収書」でした。中山議長は、運転代行を利用した代金として昨年度33回、合わせて14万8000円を政務活動費から支出しました。33回のうち31回は同じ代行業者を利用し、領収書には「4500円」と記載されていましたが、実際に支払われたのは3000円で、白紙の領収書に支払った金額より多い額を記入して政務活動費を受け取っていたことが発覚したのです。

この代行業者は利用料金を距離別に設定し、10キロまでが2500円、15キロまでが3000円などとなっています。業務日報によれば、議長が利用したのは県議会の駐車場など仙台市中心部から自宅までで、走行距離は12キロから13キロほど、料金はほぼすべてで3000円と記載されていました。
代行業者の社長は「業務日報は警察にも提出する書類なのですべて正確に記入しているし毎回3000円しか受け取っていないので、4500円と聞いて驚いたしがっかりしている」と話しています。そのうえで「議長には月に数回利用してもらっていたが、その際に領収書を白紙で欲しいと言われていた。議員ということもあって断りきれずに渡してしまっていた」と話しています。
中山議長は、「白紙の領収書に妻があとから記入したが勘違いしたようだ。不正をしたつもりはないが結果的に多く受け取っていて今後、返還したい」と説明しています。そのうえで、「11月議会の直前であり、議会の混乱を避けたい」として議長を辞任する考えを表明しました。議員活動は続けるということです。
代行業者の社長は「業務日報は警察にも提出する書類なのですべて正確に記入しているし毎回3000円しか受け取っていないので、4500円と聞いて驚いたしがっかりしている」と話しています。そのうえで「議長には月に数回利用してもらっていたが、その際に領収書を白紙で欲しいと言われていた。議員ということもあって断りきれずに渡してしまっていた」と話しています。
中山議長は、「白紙の領収書に妻があとから記入したが勘違いしたようだ。不正をしたつもりはないが結果的に多く受け取っていて今後、返還したい」と説明しています。そのうえで、「11月議会の直前であり、議会の混乱を避けたい」として議長を辞任する考えを表明しました。議員活動は続けるということです。
議長辞任 新議長に

【25日】
政務活動費の不適切な支出が明らかになった宮城県議会の中山議長の辞任が認められ、新しい議長に自民党会派を離脱した中島源陽氏が選出されました。
政務活動費の不適切な支出が明らかになった宮城県議会の中山議長の辞任が認められ、新しい議長に自民党会派を離脱した中島源陽氏が選出されました。

中島氏は「宮城県議会は議長が2代続けて辞任する危機的状況にあり、失われた信頼を取り戻す道のりは極めて厳しいが、乗り越えなければならない。なんとしても議会改革を成し遂げなければならず、議員一人一人が覚悟をもって改革を進めることが不可欠だ」と抱負を述べました。

新議長を選ぶ選挙にはおよそ30人の県民が傍聴に訪れ、投票の様子を見守りました。岩沼市から訪れた40代の女性は「政務活動費の問題で2代連続で議長が辞めたことは県民にとって本当に恥ずかしいです。新しい議長には本気で制度と意識の改革を進めてもらいたいです」と話していました。仙台市の70代の男性は「議長選挙があると聞き見にきました。新しい議長にはこれまでの運営の在り方を根本から見直してもらい県民一人一人のための議会を作ってほしい」と話していました。

辞任した中山議長の問題点について東北大学の河村和徳准教授は「白紙の領収書をもらって自分で書き足すという偽造の意識がないところや監視の体制が十分機能していないことが大きな問題だ」と指摘しています。そのうえで今後の制度見直しについて「政務活動費という公金を使う以上、自分たちを縛るような条例を作る必要がある。性善説を前提にしている今の立て替え払いの仕組みを改めて請求書払いにするなどお金を払う段階で第三者や議会事務局の職員が間に入るような仕組みが求められている」と提言し、「再来年度からインターネットで領収書を公開することを決めているがスタートラインにすぎない。後から検証するのではなく、そもそも問題が起きない仕組みにしないと有権者は納得せず、信頼回復のため、全国のどこもやっていないくらいの取り組みが必要だ」とさらなる改革の必要性を訴えています。
高崎市議会でも副議長が辞任へ
【23日】
群馬県の高崎市議会の渡邊幹治副議長は、昨年度までの5年間に開いた「議会報告会」で、会場費や茶菓子代などおよそ90万円を政務活動費から支出していました。これについて参加者のほとんどが自分の後援会員であり、運用指針で支出が認められていない後援会活動にあたる可能性が高いとして、収支報告書を修正し、全額を返金する意向を明らかにしました。手続きが終わり次第、副議長を辞任し、議員活動は続けるとしています。
渡邊副議長は「副議長の立場にありながら、収支報告書を修正することに責任を感じている。政務活動費は市民の税金だという認識に甘さがあったと思う」と話しています。
群馬県の高崎市議会の渡邊幹治副議長は、昨年度までの5年間に開いた「議会報告会」で、会場費や茶菓子代などおよそ90万円を政務活動費から支出していました。これについて参加者のほとんどが自分の後援会員であり、運用指針で支出が認められていない後援会活動にあたる可能性が高いとして、収支報告書を修正し、全額を返金する意向を明らかにしました。手続きが終わり次第、副議長を辞任し、議員活動は続けるとしています。
渡邊副議長は「副議長の立場にありながら、収支報告書を修正することに責任を感じている。政務活動費は市民の税金だという認識に甘さがあったと思う」と話しています。
見直しの動き

【24日】
岐阜市議会は、領収書や証拠書類の添付がなければ政務活動費の支給を一切認めないことを、全会一致で決めました。これまでは領収書を紛失した場合、議員が明細を自己申告すれば政務活動費が支給されてきましたが、領収書なしでは認めないとしています。
【24日】
富山市議会は、政務活動費の不正が相次いだことを受けて、政務活動費をチェックする第三者機関の設置や、インターネットでの領収書の公開を決めています。こうした不正防止策を滞りなく実施するため、富山市は、現在21人いる議会事務局の職員の定員を3人増やし、24人とする条例の改正案を、12月定例市議会に提出することにしました。
【22日】
富山市議会の各会派は、これまで使い方の定義があいまいだった政務活動費の「運用指針」を見直し、来年1月をめどに素案をまとめることで合意しました。検討会の村上和久座長は「政務活動費の使い方を議会全体で見つめ直し、市民に納得してもらえるような使い方を目指したい」と話しています。
岐阜市議会は、領収書や証拠書類の添付がなければ政務活動費の支給を一切認めないことを、全会一致で決めました。これまでは領収書を紛失した場合、議員が明細を自己申告すれば政務活動費が支給されてきましたが、領収書なしでは認めないとしています。
【24日】
富山市議会は、政務活動費の不正が相次いだことを受けて、政務活動費をチェックする第三者機関の設置や、インターネットでの領収書の公開を決めています。こうした不正防止策を滞りなく実施するため、富山市は、現在21人いる議会事務局の職員の定員を3人増やし、24人とする条例の改正案を、12月定例市議会に提出することにしました。
【22日】
富山市議会の各会派は、これまで使い方の定義があいまいだった政務活動費の「運用指針」を見直し、来年1月をめどに素案をまとめることで合意しました。検討会の村上和久座長は「政務活動費の使い方を議会全体で見つめ直し、市民に納得してもらえるような使い方を目指したい」と話しています。

【21日】
前橋市議会の長沼順一議長は、議員がガソリン代や電話代などとして政務活動費から1人当たり月1万円を支出していることについて、「透明性という観点からガソリン代と電話代は、支出の対象から外すべきではないか」として各会派の代表に支出の取りやめを提案しました。今月29日までに会派の意見をまとめるよう依頼しています。
前橋市議会の長沼順一議長は、議員がガソリン代や電話代などとして政務活動費から1人当たり月1万円を支出していることについて、「透明性という観点からガソリン代と電話代は、支出の対象から外すべきではないか」として各会派の代表に支出の取りやめを提案しました。今月29日までに会派の意見をまとめるよう依頼しています。
市民が求めているのは…

【22日】
富山県が今年度、県民に行った世論調査で、県政への要望として「オープンでわかりやすい県政」を挙げた人がおよそ16%となり、昨年度の22位から一気に4位に上がったことがわかりました。調査は富山県に住む18歳以上の
男女2000人を対象に行われ、82%にあたる1642人から回答を得ました。
富山県が今年度、県民に行った世論調査で、県政への要望として「オープンでわかりやすい県政」を挙げた人がおよそ16%となり、昨年度の22位から一気に4位に上がったことがわかりました。調査は富山県に住む18歳以上の
男女2000人を対象に行われ、82%にあたる1642人から回答を得ました。

もっと力を入れてほしい政策を5項目以内で選択してもらったところ、最も多かったのは「景気対策」の25.2%、次いで「子育て支援」の19.2%、「高齢者福祉の充実」の18.9%で、上位3つは昨年度と変わりませんでした。4位に入ったのが「オープンでわかりやすい県政」で、昨年度の22位から大きくランプアップしました。県は、「調査した期間が、政務活動費の不正の発覚が相次いだ時期と重なった影響が大きいのではないか」としています。
ソース:NHK ニュース