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もんじゅ 廃炉の方針案示される 地元・福井県は反発
2016-12-19 01:00:29

安全管理上の問題が相次いだ福井県にある高速増殖炉「もんじゅ」について、政府は、地元・福井県との意見交換の場で運転を再開せずに廃炉にする方針案を示しました。これに対し福井県側は、国の反省が十分示されておらず、方針案は受け入れられないなどとして、改めて回答するよう求めました。
政府が廃炉に向けた調整を進めているもんじゅをめぐり、松野文部科学大臣と世耕経済産業大臣は19日、地元・福井県の西川知事と面会し意見を交わしました。
この中で政府側は、もんじゅの運転再開まで最低8年の準備期間が必要で、運転を続けると5400億円以上の費用がかかる見通しであることなどから、「運転再開はせず、今後、廃止措置に移行する」として廃炉にする方針案を示しました。その一方で、もんじゅでこれまでに得られた知見やフランスとの開発協力などを通じて、別の高速炉開発を進めることや、将来的にもんじゅの敷地内に新たな試験研究炉を設置するなど、もんじゅを含む周辺地域を原子力の研究拠点とすることも合わせて示しました。
これに対して、西川知事は「国の反省が十分に示されていない。もんじゅの運転を再開せず核燃料サイクルを維持できるかなど、議論を十分に尽くしたと思えず拙速な感が否めない。廃炉にする場合の運営主体の議論も不十分だ」などと強く反発し、方針案は受け入れられないとして、見直して改めて回答するよう求めました。このため政府は、西川知事の要請に対する回答の場を再度、設けることにしました。
この中で政府側は、もんじゅの運転再開まで最低8年の準備期間が必要で、運転を続けると5400億円以上の費用がかかる見通しであることなどから、「運転再開はせず、今後、廃止措置に移行する」として廃炉にする方針案を示しました。その一方で、もんじゅでこれまでに得られた知見やフランスとの開発協力などを通じて、別の高速炉開発を進めることや、将来的にもんじゅの敷地内に新たな試験研究炉を設置するなど、もんじゅを含む周辺地域を原子力の研究拠点とすることも合わせて示しました。
これに対して、西川知事は「国の反省が十分に示されていない。もんじゅの運転を再開せず核燃料サイクルを維持できるかなど、議論を十分に尽くしたと思えず拙速な感が否めない。廃炉にする場合の運営主体の議論も不十分だ」などと強く反発し、方針案は受け入れられないとして、見直して改めて回答するよう求めました。このため政府は、西川知事の要請に対する回答の場を再度、設けることにしました。
西川知事「現状としては受け入れがたい」
福井県の西川知事は記者団に対し、「『もんじゅ』の総括と、廃炉方針を示したことへの説明が十分ではないこと。廃炉になるにしても、今後の運営主体を安全で信頼のあるかたちで説明ができなければ話にならず、現状としては受け入れ難い。その点について、松野文科大臣から回答を待ちたい」と述べました。
特に、もんじゅの廃止措置を引き続き、日本原子力研究開発機構に担当させると示されたことについて、「現状、原子力機構はもんじゅを動かすことについてしっかりとした組織ではないと、原子力規制委員会から評価を受けている。運転はできなくてもほかのところはすべてできるというわけではないと思う」と述べました。
そのうえで西川知事は、近く開かれる予定のもんじゅの取り扱いを正式に決定する原子力関係閣僚会議の前に、再度、政府との意見交換の場を設けるべきとの意向を示しました。
特に、もんじゅの廃止措置を引き続き、日本原子力研究開発機構に担当させると示されたことについて、「現状、原子力機構はもんじゅを動かすことについてしっかりとした組織ではないと、原子力規制委員会から評価を受けている。運転はできなくてもほかのところはすべてできるというわけではないと思う」と述べました。
そのうえで西川知事は、近く開かれる予定のもんじゅの取り扱いを正式に決定する原子力関係閣僚会議の前に、再度、政府との意見交換の場を設けるべきとの意向を示しました。
ソース:NHK ニュース