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将棋 “三浦九段の不正認める証拠なし” 調査委発表
2016-12-26 06:14:17

将棋の三浦弘行九段が対局中に将棋ソフトを不正に使った疑いがあると指摘された問題で、日本将棋連盟が設けた調査委員会は、「不正行為に及んでいたと認めるに足りる証拠はない」と発表しました。その一方で、連盟が年内の出場停止処分にしたことについては、竜王戦の開幕を前に緊急性があったとして妥当だったとしています。
日本将棋連盟は、三浦弘行九段が対局中に席を離れることが多く、将棋ソフトを不正に使った疑いが出ているとして、ことし10月、聞き取りを行ったうえで年内の公式戦の出場停止処分を決めました。これに対して三浦九段は、NHKのインタビューで「決して不正はしていないので、処分を受けるいわれはない」などと話していました。
連盟はその後、3人の弁護士による第三者調査委員会を設けて疑惑の対象となった4つの対局について調査を続け、26日に但木敬一委員長などが調査結果を発表しました。それによりますと、不正の根拠の1つとされた夕食休憩後の30分におよぶ離席については事実がなく、将棋ソフトが示す指し手との一致率が高いという指摘についても、分析ごとにばらつきがあるうえ、同じ程度の一致率はほかの棋士にも見られるとして、不正の根拠にはならないとしています。
さらに、三浦九段が提出したスマートフォンやパソコンには不正行為をうかがわせる痕跡は確認されなかったということで、「疑惑の根拠として指摘された点はいずれも実質的な証拠価値に乏しく、不正行為に及んでいたと認めるに足りる証拠はない」と結論づけました。
その一方で、連盟が行った処分については、「竜王戦の開幕を数日後に控えて高い必要性・緊急性があり、当時の判断としてはやむを得なかった」などとして、妥当だったとしています。
調査委員会は、報告書を連盟に提出し、「三浦九段を正当に遇し、実力をいかんなく発揮できるよう環境を整えてほしい」と要望しています。今回の調査結果について、三浦九段と日本将棋連盟は、それぞれ、27日に記者会見を開くことにしています。
連盟はその後、3人の弁護士による第三者調査委員会を設けて疑惑の対象となった4つの対局について調査を続け、26日に但木敬一委員長などが調査結果を発表しました。それによりますと、不正の根拠の1つとされた夕食休憩後の30分におよぶ離席については事実がなく、将棋ソフトが示す指し手との一致率が高いという指摘についても、分析ごとにばらつきがあるうえ、同じ程度の一致率はほかの棋士にも見られるとして、不正の根拠にはならないとしています。
さらに、三浦九段が提出したスマートフォンやパソコンには不正行為をうかがわせる痕跡は確認されなかったということで、「疑惑の根拠として指摘された点はいずれも実質的な証拠価値に乏しく、不正行為に及んでいたと認めるに足りる証拠はない」と結論づけました。
その一方で、連盟が行った処分については、「竜王戦の開幕を数日後に控えて高い必要性・緊急性があり、当時の判断としてはやむを得なかった」などとして、妥当だったとしています。
調査委員会は、報告書を連盟に提出し、「三浦九段を正当に遇し、実力をいかんなく発揮できるよう環境を整えてほしい」と要望しています。今回の調査結果について、三浦九段と日本将棋連盟は、それぞれ、27日に記者会見を開くことにしています。
ソース:NHK ニュース