シリア停戦ていせん発効はっこうから半日はんにち 戦闘せんとうおおむね収おさまる

内戦ないせんが続つづくシリアで、アサド政権せいけんと反はん政府せいふ勢力せいりょくの停戦ていせんが発効はっこうしてから半日はんにちがたち、これまでのところおおむね戦闘せんとうは収おさまっているもようで、このまま停戦ていせんが維持いじされ和平わへい協議きょうぎにつなげられるのかが焦点しょうてんとなっています。

シリアのアサド政権せいけんと反はん政府せいふ勢力せいりょくは、それぞれを支援しえんするロシアとトルコの仲介ちゅうかいによってシリア全土ぜんどで停戦ていせんすることで合意ごういし、現地げんち時間じかんの３さん０ぜろ日にち午前ごぜん０ぜろ時じ、日本にっぽん時間じかんの３さん０ぜろ日にち午前ごぜん７なな時じに、停戦ていせんが発効はっこうしました。

内戦ないせんの情報じょうほうを集あつめているシリア人権じんけん監視かんし団だんによりますと、停戦ていせんに入はいって半日はんにちがたった時点じてんで、南部なんぶのダラアやクネイトラなど一部いちぶの地域ちいきでは散発さんぱつ的てきに戦闘せんとうが起おきているものの、おおむね戦闘せんとうは収おさまっているもようだということです。一方いっぽうで、停戦ていせんの対象たいしょう外がいとされている過激かげき派は組織そしきＩＳ＝イスラミックステートが支配しはいする北部ほくぶのバーブでは、３さん０ぜろ日にちもトルコ軍ぐんが軍事ぐんじ作戦さくせんを続つづけています。

今後こんご、停戦ていせんが維持いじされれば、来月らいげつにもカザフスタンで開ひらかれる方向ほうこうで調整ちょうせいが進すすめられている和平わへい協議きょうぎに、アサド政権せいけんと反はん政府せいふ勢力せいりょくの双方そうほうの代表だいひょうが参加さんかすることになっています。

これまで国連こくれんが仲介ちゅうかいして開ひらかれてきた和平わへい協議きょうぎは、ことしの春はる以降いこう中断ちゅうだんされたままになっていますが、今回こんかいの協議きょうぎはアサド政権せいけんを支援しえんしてきたロシアが主導しゅどうして開ひらくもので、軍事ぐんじ的てきに優位ゆういに立たつ政権せいけん側がわに有利ゆうりなかたちで内戦ないせんの終結しゅうけつを図はかろうとしていると見みられています。

ソース：NHK ニュース