Hiện Furigana
英メイ首相 EU離脱めぐる交渉の方針 今夜表明へ
2017-01-17 07:45:52

イギリスのメイ首相は日本時間の17日夜、EU=ヨーロッパ連合からの離脱を巡る交渉について政府の方針を明らかにする予定です。イギリスの複数のメディアは、メイ首相が、関税のない域内の単一市場からの撤退を表明する可能性があると伝えていて、その内容が注目されます。
イギリスのメイ首相は日本時間の17日夜、ことし3月末までに手続きに入るとしているEU離脱を巡る交渉について、ロンドンで演説し、政府の具体的な方針を明らかにする予定です。
演説の内容について、イギリスの公共放送BBCなど、複数のメディアは、メイ首相が「EUへの部分的な残留は、目指さない」などと述べ、移民の流入の制限を優先し、関税のない域内の単一市場からの撤退を表明する可能性があるという見通しを伝え、EU加盟国に対して、新たな関係を求めるとしています。
こうした報道に対し、首相官邸は「臆測だ」とコメントしていますが、単一市場からの撤退は、イギリスに拠点を置く金融機関や輸出企業に打撃を与えるおそれがあるほか、通貨ポンドの下落など、金融市場の動揺にもつながるとみられるだけに、演説の内容が注目されます。
メイ首相はこれまで、交渉に向けた具体的な方針を示さないまま、移民の流入の制限と、単一市場へのアクセスの確保をできるかぎり両立させたいとしてきました。しかし、EU側が、人の移動の自由と単一市場は切り離すことはできないという姿勢を崩さず、交渉の難航が予想される中、メイ政権が交渉にどのような方針で臨むのかが大きな焦点となっていました。
演説の内容について、イギリスの公共放送BBCなど、複数のメディアは、メイ首相が「EUへの部分的な残留は、目指さない」などと述べ、移民の流入の制限を優先し、関税のない域内の単一市場からの撤退を表明する可能性があるという見通しを伝え、EU加盟国に対して、新たな関係を求めるとしています。
こうした報道に対し、首相官邸は「臆測だ」とコメントしていますが、単一市場からの撤退は、イギリスに拠点を置く金融機関や輸出企業に打撃を与えるおそれがあるほか、通貨ポンドの下落など、金融市場の動揺にもつながるとみられるだけに、演説の内容が注目されます。
メイ首相はこれまで、交渉に向けた具体的な方針を示さないまま、移民の流入の制限と、単一市場へのアクセスの確保をできるかぎり両立させたいとしてきました。しかし、EU側が、人の移動の自由と単一市場は切り離すことはできないという姿勢を崩さず、交渉の難航が予想される中、メイ政権が交渉にどのような方針で臨むのかが大きな焦点となっていました。
官房長官「最大限注視していきたい」
菅官房長官は17日午後の記者会見で、「メイ首相によるスピーチがまだ行われていない中でコメントは控えたいが、いずれにしろ、わが国の多くの企業が活動しているので、離脱に関する動向は最大限注視していきたい」と述べました。
ソース:NHK ニュース