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トランプ氏 まもなく大統領就任式
2017-01-20 09:30:36

就任式は、ワシントンの連邦議会議事堂の前で日本時間の21日午前1時すぎから始まり、トランプ氏が宣誓を行って、第45代大統領に就任します。
70歳で大統領に就任するのは1期目としては歴代最高齢で、政治経験、軍人としての経験のいずれもなく大統領に就くのはトランプ氏が初めてです。
トランプ氏は19日にワシントンで開かれた次期政権の閣僚候補や議員が集まる夕食会に参加し、「特別ですばらしい4年間になるだろう」と述べ、大統領として期待に応えると強調しました。
ワシントンでは19日夜、市内各地で次期政権の発足を祝う舞踏会が開かれ、ドレスなどで正装した人たちが参加して盛り上がりを見せる一方、トランプ氏に対する抗議デモも行われ、デモの参加者とトランプ氏の支持者が言い争いになる場面も見られました。
トランプ氏は20日午前(日本時間21日夜遅く)、ホワイトハウスを訪れてオバマ大統領と会い、一緒に車で就任式の会場に向かう予定です。
就任演説でトランプ氏は、雇用の創出やインフラ整備の必要性、それに移民対策の強化を訴えるほか、国民の結束を呼びかける見通しです。
しかし、60人を超える民主党議員が就任式の欠席を表明しているほか、トランプ氏の就任に反対するデモも計画されていて、アメリカの分断が鮮明となる中で就任式が行われることになります。
70歳で大統領に就任するのは1期目としては歴代最高齢で、政治経験、軍人としての経験のいずれもなく大統領に就くのはトランプ氏が初めてです。
トランプ氏は19日にワシントンで開かれた次期政権の閣僚候補や議員が集まる夕食会に参加し、「特別ですばらしい4年間になるだろう」と述べ、大統領として期待に応えると強調しました。
ワシントンでは19日夜、市内各地で次期政権の発足を祝う舞踏会が開かれ、ドレスなどで正装した人たちが参加して盛り上がりを見せる一方、トランプ氏に対する抗議デモも行われ、デモの参加者とトランプ氏の支持者が言い争いになる場面も見られました。
トランプ氏は20日午前(日本時間21日夜遅く)、ホワイトハウスを訪れてオバマ大統領と会い、一緒に車で就任式の会場に向かう予定です。
就任演説でトランプ氏は、雇用の創出やインフラ整備の必要性、それに移民対策の強化を訴えるほか、国民の結束を呼びかける見通しです。
しかし、60人を超える民主党議員が就任式の欠席を表明しているほか、トランプ氏の就任に反対するデモも計画されていて、アメリカの分断が鮮明となる中で就任式が行われることになります。
異例の就任式に
トランプ新大統領の就任式は、これまでの慣習や伝統を一新するのに加え、就任に抗議する活動が数多く計画されるなど、過去の就任式とは様子が大きく異なる式典となりそうです。
新しい国の指導者の誕生を祝う就任式は、歴史的な瞬間に立ち会おうと全米各地から多くの人が集まり、これまでで最も参加者が多かった2009年のオバマ大統領の就任式ではおよそ180万人が訪れたと見られています。
ところが、国土安全保障省によりますと、今回の参加者はそのときのおよそ半数の70万人から90万人にとどまると見られています。
また、今回は、祝賀ムードに包まれたオバマ大統領の就任式とは異なり、トランプ氏の就任に対する抗議活動が数多く計画されています。
過去には、1973年にニクソン元大統領の2回目の就任式で、ベトナム戦争に反対する人などおよそ3万人が抗議活動を行ったほか、2001年には、選挙結果が裁判にまでもつれ込んだことから、ブッシュ元大統領の就任に不満を持ったおよそ2万人が抗議集会などを開きました。
今回の就任式とその前後では、合わせておよそ100の団体が抗議活動を行う計画で、参加者の数は正式には発表されていませんが、数十万人に上ると見られ、アメリカメディアは、これまでで最も多くなる可能性があると伝えています。
このため、警察や州兵などおよそ2万8000人が動員されて警備に当たるほか、去年、フランスやドイツで人混みに大型トラックが突っ込むテロ事件が起きていることなどから、テロへの警戒も強化され、就任式は、これまでにない厳戒態勢の中で執り行われます。
就任式の参加者や、式を盛り上げる人たちの顔ぶれも、これまでとは様子が異なります。
まず、民主党の下院議員が就任式への出席を拒否するという異例の動きが広がり、アメリカのメディアによりますと、60人を越える下院議員が欠席する意向を示しています。
また、今回の就任式では、有名歌手ではなく、一般の人たちが競い合うテレビ番組に出演した16歳の歌手が国歌斉唱する予定で、メディアの中には、有名歌手の多くはトランプ氏側からの出演依頼を断ったと伝えているところもあります。
さらに、アメリカメディアによりますと、1957年以降、就任式のパレードで司会を務めてきたベテランのアナウンサーが交代し、トランプ氏を支持するフリーアナウンサーが司会進行を務めるということです。
そして、就任式の日を締めくくりに、ワシントン市内の各地では新しい大統領の誕生を祝う舞踏会や祝賀晩さん会が行われますが、トランプ新大統領が出席する舞踏会の数はオバマ大統領やブッシュ元大統領と比べて少なく、3つにとどまります。
新しい国の指導者の誕生を祝う就任式は、歴史的な瞬間に立ち会おうと全米各地から多くの人が集まり、これまでで最も参加者が多かった2009年のオバマ大統領の就任式ではおよそ180万人が訪れたと見られています。
ところが、国土安全保障省によりますと、今回の参加者はそのときのおよそ半数の70万人から90万人にとどまると見られています。
また、今回は、祝賀ムードに包まれたオバマ大統領の就任式とは異なり、トランプ氏の就任に対する抗議活動が数多く計画されています。
過去には、1973年にニクソン元大統領の2回目の就任式で、ベトナム戦争に反対する人などおよそ3万人が抗議活動を行ったほか、2001年には、選挙結果が裁判にまでもつれ込んだことから、ブッシュ元大統領の就任に不満を持ったおよそ2万人が抗議集会などを開きました。
今回の就任式とその前後では、合わせておよそ100の団体が抗議活動を行う計画で、参加者の数は正式には発表されていませんが、数十万人に上ると見られ、アメリカメディアは、これまでで最も多くなる可能性があると伝えています。
このため、警察や州兵などおよそ2万8000人が動員されて警備に当たるほか、去年、フランスやドイツで人混みに大型トラックが突っ込むテロ事件が起きていることなどから、テロへの警戒も強化され、就任式は、これまでにない厳戒態勢の中で執り行われます。
就任式の参加者や、式を盛り上げる人たちの顔ぶれも、これまでとは様子が異なります。
まず、民主党の下院議員が就任式への出席を拒否するという異例の動きが広がり、アメリカのメディアによりますと、60人を越える下院議員が欠席する意向を示しています。
また、今回の就任式では、有名歌手ではなく、一般の人たちが競い合うテレビ番組に出演した16歳の歌手が国歌斉唱する予定で、メディアの中には、有名歌手の多くはトランプ氏側からの出演依頼を断ったと伝えているところもあります。
さらに、アメリカメディアによりますと、1957年以降、就任式のパレードで司会を務めてきたベテランのアナウンサーが交代し、トランプ氏を支持するフリーアナウンサーが司会進行を務めるということです。
そして、就任式の日を締めくくりに、ワシントン市内の各地では新しい大統領の誕生を祝う舞踏会や祝賀晩さん会が行われますが、トランプ新大統領が出席する舞踏会の数はオバマ大統領やブッシュ元大統領と比べて少なく、3つにとどまります。
就任演説 専門家の見方は
アメリカの歴代大統領が行う就任演説について、アメリカ政治が専門のアメリカン大学のキャンディス・ネルソン教授は、NHKのインタビューに対し、「演説は、新大統領が政権運営をどのように進めていくのか、そのビジョンを示すものだ。国家をどのように導き、世界に何を望むのかを語るもので、個別具体的な政策を語るものではない」と述べました。
このため就任演説では、TPP=環太平洋パートナーシップ協定からの離脱など個別の政策には触れないだろうとしながらも、「トランプ氏は予測不能なので、触れるかもしれない」と述べ、演説の内容を事前に予想することは難しいとしています。
また、就任後については、「アメリカでは、就任から最初の数か月間は、新しい大統領の政策提案や人事などについて、よい方向に解釈する」と述べ、就任から100日、およそ3か月間は「ハネムーン」期間と呼ばれ、大統領への批判などは控えられるのがこれまでの傾向だと指摘しました。
そのうえで、トランプ氏の大統領としての強みについては、「首都ワシントンの政治についての先入観がないため、全く新しい視点で取り組めることだ」と述べました。
その一方、「弱点は、個人的な感情を交えて物事を見る傾向があることだ。政治家としてはやってはいけないことだ」と述べ、批判を受けるとツイッターなどで名指しで個人を攻撃したりするトランプ氏に懸念を示しました。
このため就任演説では、TPP=環太平洋パートナーシップ協定からの離脱など個別の政策には触れないだろうとしながらも、「トランプ氏は予測不能なので、触れるかもしれない」と述べ、演説の内容を事前に予想することは難しいとしています。
また、就任後については、「アメリカでは、就任から最初の数か月間は、新しい大統領の政策提案や人事などについて、よい方向に解釈する」と述べ、就任から100日、およそ3か月間は「ハネムーン」期間と呼ばれ、大統領への批判などは控えられるのがこれまでの傾向だと指摘しました。
そのうえで、トランプ氏の大統領としての強みについては、「首都ワシントンの政治についての先入観がないため、全く新しい視点で取り組めることだ」と述べました。
その一方、「弱点は、個人的な感情を交えて物事を見る傾向があることだ。政治家としてはやってはいけないことだ」と述べ、批判を受けるとツイッターなどで名指しで個人を攻撃したりするトランプ氏に懸念を示しました。
閣僚の人選終える
トランプ次期大統領は、新政権の発足に向けて閣僚の人選を終え、指名された人たちは連日、議会で承認のための公聴会に臨んでいます。
国務長官に起用したレックス・ティラーソン氏は、大手エネルギー企業、エクソンモービルの前CEOで、ロシア最大の国営石油会社との取引をまとめるなど、世界各地でビジネスの経験が豊富です。
経済運営の要の財務長官には、大手金融機関、ゴールドマン・サックスの元幹部のスティーブン・ムニューチン氏を起用したほか、貿易政策などを担う商務長官に指名されたウィルバー・ロス氏は、倒産企業の立て直しで実績を重ねた「再建王」として知られ、日米交流団体の1つ、ジャパン・ソサエティーの会長も務める知日派です。
こうした人選からは、既存の政治勢力の一掃を印象づけるとともに、ビジネスでの成功を政権運営に生かしたいというトランプ氏の狙いがうかがえます。
一方、国防や安全保障の担当者には元軍人を起用し、過激派組織IS=イスラミックステートの掃討や国内のテロ対策に力を入れる方針を示しています。
国防長官には、湾岸戦争やアフガニスタンでの対テロ作戦で前線の部隊を指揮した歴戦の将軍で、戦略家としても知られるジェームズ・マティス元アメリカ中央軍司令官を起用。
安全保障担当の大統領補佐官にも、アフガニスタンでの対テロ戦争に陸軍の情報将校として関わった経験を持つマイケル・フリン元国防情報局長官を選んだほか、国内のテロや移民対策を指揮する国土安全保障長官には、海兵隊出身のケリー元大将を起用しました。
また、運輸長官に指名した台湾生まれのイレイン・チャオ元労働長官や、国連大使に起用したインド系アメリカ人のニッキー・ヘイリーサウスカロライナ州知事、それに教育長官のベッツィ・デボス氏など、女性の起用も目立っています。
その一方で、司法長官に選んだジェフ・セッションズ上院議員は移民に対する強硬な政策を主張してきたほか、CIA=中央情報局長官に指名されたポンペイオ下院議員はイランの核開発問題を巡る合意に強く反対しており、いずれもオバマ政権が進めた政策からの転換を図ろうという意図もうかがえます。
ただ、議会の公聴会では、国務長官に指名されたティラーソン氏に対して、ロシアとの関係が深いことに懸念が示されるなど、主要閣僚に指名された人の主張や過去の発言などをめぐって、民主党の議員から批判が出ているほか、実業界出身の人が多く、財務関係の書類の準備や公職との利益相反に関する調査に時間がかかっています。
また、一部のアメリカメディアは、大富豪を意味する「ガジリオネア」と、新政権の閣僚に出身者の登用が目立つアメリカの大手金融機関「ゴールドマン・サックス」、それに英語で将軍を意味する「ジェネラル」の3つの頭文字をとって「3G」と名付けるなど、人選が偏っているという批判的な見方も出ています。
国務長官に起用したレックス・ティラーソン氏は、大手エネルギー企業、エクソンモービルの前CEOで、ロシア最大の国営石油会社との取引をまとめるなど、世界各地でビジネスの経験が豊富です。
経済運営の要の財務長官には、大手金融機関、ゴールドマン・サックスの元幹部のスティーブン・ムニューチン氏を起用したほか、貿易政策などを担う商務長官に指名されたウィルバー・ロス氏は、倒産企業の立て直しで実績を重ねた「再建王」として知られ、日米交流団体の1つ、ジャパン・ソサエティーの会長も務める知日派です。
こうした人選からは、既存の政治勢力の一掃を印象づけるとともに、ビジネスでの成功を政権運営に生かしたいというトランプ氏の狙いがうかがえます。
一方、国防や安全保障の担当者には元軍人を起用し、過激派組織IS=イスラミックステートの掃討や国内のテロ対策に力を入れる方針を示しています。
国防長官には、湾岸戦争やアフガニスタンでの対テロ作戦で前線の部隊を指揮した歴戦の将軍で、戦略家としても知られるジェームズ・マティス元アメリカ中央軍司令官を起用。
安全保障担当の大統領補佐官にも、アフガニスタンでの対テロ戦争に陸軍の情報将校として関わった経験を持つマイケル・フリン元国防情報局長官を選んだほか、国内のテロや移民対策を指揮する国土安全保障長官には、海兵隊出身のケリー元大将を起用しました。
また、運輸長官に指名した台湾生まれのイレイン・チャオ元労働長官や、国連大使に起用したインド系アメリカ人のニッキー・ヘイリーサウスカロライナ州知事、それに教育長官のベッツィ・デボス氏など、女性の起用も目立っています。
その一方で、司法長官に選んだジェフ・セッションズ上院議員は移民に対する強硬な政策を主張してきたほか、CIA=中央情報局長官に指名されたポンペイオ下院議員はイランの核開発問題を巡る合意に強く反対しており、いずれもオバマ政権が進めた政策からの転換を図ろうという意図もうかがえます。
ただ、議会の公聴会では、国務長官に指名されたティラーソン氏に対して、ロシアとの関係が深いことに懸念が示されるなど、主要閣僚に指名された人の主張や過去の発言などをめぐって、民主党の議員から批判が出ているほか、実業界出身の人が多く、財務関係の書類の準備や公職との利益相反に関する調査に時間がかかっています。
また、一部のアメリカメディアは、大富豪を意味する「ガジリオネア」と、新政権の閣僚に出身者の登用が目立つアメリカの大手金融機関「ゴールドマン・サックス」、それに英語で将軍を意味する「ジェネラル」の3つの頭文字をとって「3G」と名付けるなど、人選が偏っているという批判的な見方も出ています。
ソース:NHK ニュース