戦国せんごく武将ぶしょう 武田たけだ氏しの山城やましろ跡あと発見はっけんか 山梨やまなし 甲州こうしゅう

山梨やまなし県けん甲州こうしゅう市しにある山やまの山頂さんちょう付近ふきんで、敵てきの侵入しんにゅうを防ふせぐために作つくられたと見みられる尾根おねを削けずった跡あとが見みつかり、専門せんもん家かは戦国せんごく時代じだいの武将ぶしょう・武田たけだ氏しゆかりの山城やましろの可能かのう性せいがあると指摘してきしています。

跡あとが見みつかったのは、山梨やまなし県けん甲州こうしゅう市しにある標高ひょうこうおよそ８はち２に０ぜろメートルの通称つうしょう「恵林寺えりんじ山さん」と呼よばれる山やまの山頂さんちょう付近ふきんです。

発見はっけんした内藤ないとう和久かずひささんによりますと、東西とうざい南北なんぼくにわたって尾根おねを削けずった跡あとが見みつかり、大おおきいもので幅はばがおよそ３さんメートル、深ふかさが２にメートル５ご０ぜろセンチほどあって、中世ちゅうせいにつくられた「堀切ほりきり（ほりきり）」と呼よばれる敵てきの侵入しんにゅうを防ふせぐ防御ぼうぎょの跡あとと見みられるということです。

また、山やまの頂上ちょうじょうは平たいらになっていて、城しろの中心ちゅうしんとなる「主しゅ郭かく（しゅかく）」があったことがうかがえ、周囲しゅういが遠方えんぽうまで見渡みわたせるようになっています。

戦国せんごく時代じだいの城しろに詳くわしい山梨やまなし県けん埋蔵まいぞう文化財ぶんかざいセンターの元もと所長しょちょうで、甲州こうしゅう市し教育きょういく委員いいん会かいの小野おの正文まさふみさんは「戦国せんごく時代じだいに一帯いったいを治おさめていた武田たけだ氏しゆかりの山城やましろの可能かのう性せいがある。歴史れきし書しょには記述きじゅつがないので歴史れきしに埋うずもれた城しろということができるのではないか」と話はなしています。

ソース：NHK ニュース