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首都圏 私立中学校受験ピーク 生徒獲得へ あの手この手
2017-02-01 21:16:17

進学校として知られる東京の開成中学校には、試験開始2時間前の午前7時ごろから次々に受験生が集まり、保護者や塾の関係者の激励を受けながら試験会場に向かっていました。
大手進学塾によりますと、東京、神奈川、千葉、埼玉の1都3県で、中学校を受験するのは小学6年生の5人に1人に当たるおよそ6万人に上ります。
最近は、中学校受験が盛んな首都圏の児童を呼び込もうと、北海道や愛媛県、それに宮崎県など地方の私立中学校が都内で入学試験を実施するケースも出てきています。
北海道の私立中学校の中には、首都圏などで入学試験を実施した結果、去年入学した生徒の4人に1人が北海道以外で受験した生徒になりました。
また、1都3県の私立中学校は10年前より15校増えたほか、受験が必要な公立の中高一貫校も10年前より13校増えていて、各学校は生徒の獲得に必死です。
こうした中、男子校や女子校から共学の学校にして受験生を増やそうとする動きもあり、大手進学塾によりますとこの10年で1都3県の22校の私立中学校が共学化に踏み切ったということです。
栄光ゼミナール入試サポート部の山中亨課長は、「共学化することで男子のみ、女子のみと比べて2倍のマーケットになり、学校の生き残りにつながっていく。また地方だけでは集められない生徒を首都圏から呼び込もうという動きも広がっていいる。今後も時代に合わせた中学校受験の変化が起きてくると思う」と話していました。
大手進学塾によりますと、東京、神奈川、千葉、埼玉の1都3県で、中学校を受験するのは小学6年生の5人に1人に当たるおよそ6万人に上ります。
最近は、中学校受験が盛んな首都圏の児童を呼び込もうと、北海道や愛媛県、それに宮崎県など地方の私立中学校が都内で入学試験を実施するケースも出てきています。
北海道の私立中学校の中には、首都圏などで入学試験を実施した結果、去年入学した生徒の4人に1人が北海道以外で受験した生徒になりました。
また、1都3県の私立中学校は10年前より15校増えたほか、受験が必要な公立の中高一貫校も10年前より13校増えていて、各学校は生徒の獲得に必死です。
こうした中、男子校や女子校から共学の学校にして受験生を増やそうとする動きもあり、大手進学塾によりますとこの10年で1都3県の22校の私立中学校が共学化に踏み切ったということです。
栄光ゼミナール入試サポート部の山中亨課長は、「共学化することで男子のみ、女子のみと比べて2倍のマーケットになり、学校の生き残りにつながっていく。また地方だけでは集められない生徒を首都圏から呼び込もうという動きも広がっていいる。今後も時代に合わせた中学校受験の変化が起きてくると思う」と話していました。
地方の学校 “出張入試”で生徒獲得
今、中学校受験が盛んな首都圏の生徒を獲得しようと、北海道など地方の私立中学校が都内に受験会場を設ける動きも広がっています。
札幌市の郊外にある中高一貫の私立の男子校、北嶺中・高等学校では3年前から東京で受験できる「出張入試」を取り入れたほか、大阪、名古屋などにも試験会場を設けました。
首都圏など都市部から生徒を呼び込む狙いで、学校は敷地内にある寮を増築して受け入れ体制を整えています。
かつて、1学年に数人程度だった北海道以外の生徒は、今の中学1年生では128人のうち32人と4分の1を占めるまでになりました。
北嶺中・高等学校の谷地田穣校長は、「関東の学校では、1万人もの志願者を集める学校もあると聞いてる。都市部は大きな市場なので、今後もさらに出張入試を充実させていきたい」と話していました。大手進学塾によりますとことし都内で出張入試を行った地方の私立中学校は北海道のほか、愛媛や宮崎の学校など18校に上るということです。
札幌市の郊外にある中高一貫の私立の男子校、北嶺中・高等学校では3年前から東京で受験できる「出張入試」を取り入れたほか、大阪、名古屋などにも試験会場を設けました。
首都圏など都市部から生徒を呼び込む狙いで、学校は敷地内にある寮を増築して受け入れ体制を整えています。
かつて、1学年に数人程度だった北海道以外の生徒は、今の中学1年生では128人のうち32人と4分の1を占めるまでになりました。
北嶺中・高等学校の谷地田穣校長は、「関東の学校では、1万人もの志願者を集める学校もあると聞いてる。都市部は大きな市場なので、今後もさらに出張入試を充実させていきたい」と話していました。大手進学塾によりますとことし都内で出張入試を行った地方の私立中学校は北海道のほか、愛媛や宮崎の学校など18校に上るということです。
“共学化”で生徒獲得
私立中学校や公立の中高一貫校が増えるなか、生徒の獲得を進めようと、女子校や男子校から共学の学校となるケースも増え、中には、創立100年の伝統ある女子中学校が、共学化に踏み切ったケースもあります。
東京・世田谷区の三田国際学園中学校は、500人を超える生徒が通う共学の私立校です。
しかし、もともとは100年以上前の大正5年に創立され、時代に先駆けて「女性の自立」を掲げた伝統ある女子校・戸板中学校でした。
しかし、平成7年をピークに生徒が減少傾向にあり、3年前は当時120人の募集に対して入学者は25人に落ち込みました。
そこで2年前、伝統ある学校名も変えて共学化に踏み切りました。
また英語の授業に外国人の教師を配置したり、タブレット端末を全員に配布して、授業で活用するなど新たなな取り組みを進めたりした結果、去年の志願者は3年前の10倍を超える3088人となり、294人が入学しました。
三田国際学園中学校の今井誠広報部長は、「グローバル社会を迎えるなか、女性だけの学びというのは、違うのではないかと感じた。多様性を受け入れるという意味でも、男女共学は必然であると考えた」と話していました。
私立の男子中学校や女子中学校が共学化に踏み切るケースは増えていて、この10年で1都3県で22校に上るということです。
東京・世田谷区の三田国際学園中学校は、500人を超える生徒が通う共学の私立校です。
しかし、もともとは100年以上前の大正5年に創立され、時代に先駆けて「女性の自立」を掲げた伝統ある女子校・戸板中学校でした。
しかし、平成7年をピークに生徒が減少傾向にあり、3年前は当時120人の募集に対して入学者は25人に落ち込みました。
そこで2年前、伝統ある学校名も変えて共学化に踏み切りました。
また英語の授業に外国人の教師を配置したり、タブレット端末を全員に配布して、授業で活用するなど新たなな取り組みを進めたりした結果、去年の志願者は3年前の10倍を超える3088人となり、294人が入学しました。
三田国際学園中学校の今井誠広報部長は、「グローバル社会を迎えるなか、女性だけの学びというのは、違うのではないかと感じた。多様性を受け入れるという意味でも、男女共学は必然であると考えた」と話していました。
私立の男子中学校や女子中学校が共学化に踏み切るケースは増えていて、この10年で1都3県で22校に上るということです。
ソース:NHK ニュース