「洗剤せんざいいらず」スポンジで教頭きょうとうなどが児童じどうの体からだこすりけが

大阪おおさか・東大阪ひがしおおさか市しの小学校しょうがっこうで、教頭きょうとうなどが児童じどうの体からだに付ついた汚よごれを取とろうとして、特殊とくしゅな素材そざいでできたスポンジなどでこすり、児童じどうが１いち０ぜろ日間にちかんのけがをしていたことが、関係かんけい者しゃへの取材しゅざいでわかりました。このスポンジは「洗剤せんざいが必要ひつようない」などとして人気にんきがありますが、国民こくみん生活せいかつセンターなどは、人ひとに使つかうと皮膚ひふが傷きずつくとして、注意ちゅういを呼よびかけています。

関係かんけい者しゃによりますと、去年きょねん９月くがつ、東大阪ひがしおおさか市しの縄手なわて南みなみ小学校しょうがっこうで、３さん年生ねんせいの男子だんし児童じどうの首くびに油性ゆせいペンで書かかれた落書らくがきが見みつかり、４よん０ぜろ代だいの教頭きょうとうと３さん０ぜろ代だいの事務じむ職員しょくいんが学校がっこうにあったスポンジなどでこすって消けそうとしました。

その後そのご、皮膚ひふが赤あかくなったため、教頭きょうとうなどは途中とちゅうでこするのをやめましたが、児童じどうは首くびに１いち０ぜろ日間にちかんのけがをしました。

学校がっこうが調しらべたところ、このスポンジは特殊とくしゅな素材そざいでできた「メラミンスポンジ」と呼よばれ、人ひとに使つかってはいけないものだとわかったということです。

「メラミンスポンジ」は、洗剤せんざいをつけなくても水みずだけでガラスなどの汚よごれを落おとすことができるとして人気にんきがありますが、体からだをこすると皮膚ひふを傷きずつけるとして、国民こくみん生活せいかつセンターや製造元せいぞうもとが注意ちゅういを呼よびかけています。

児童じどうは前まえの日ひに自宅じたくできょうだいに落書らくがきをされ、そのまま登校とうこうしたということで、スポンジでこすられた際さいに「痛いたい」と訴うったえましたが、教頭きょうとうなどは「我慢がまんして」と言いって、しばらくこすり続つづけたということです。

小学校しょうがっこうや市しの教育きょういく委員いいん会かいは「調査ちょうさ中ちゅうでコメントできない」などとしています。

ソース：NHK ニュース