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えい議会ぎかい トランプ大統領だいとうりょう公式こうしき訪問ほうもんめぐり応酬おうしゅう

2017-02-20 19:21:52

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イギリスで、アメリカのトランプ大統領だいとうりょう公式こうしき訪問ほうもん反対はんたいする署名しょめい運動うんどうひろがるなか議会ぎかい下院かいん議論ぎろんおこなわれ、与党よとうがわが、アメリカ国民こくみんえらんだ指導しどうしゃ尊重そんちょうすべきだなどと主張しゅちょうしたのに対にたいし、野党やとうがわからは「人々ひとびと恐怖きょうふおとしいれている人物じんぶつであり招待しょうたいすべきでない」といった批判ひはんがり、はげしい応酬おうしゅう繰り広くりひろげられました。
イギリスのメイ首相しゅしょう先月せんげつななにち、ワシントンをおとずれたさいにトランプ大統領だいとうりょうに対にたいして、年内ねんないにイギリスに国賓こくひんとして招待しょうたいすることをつたえました。

しかしその後そのご、トランプ大統領だいとうりょうななか国かこくひと入国にゅうこく一時いちじてき禁止きんしする大統領だいとうりょうれいしたことをけて、イギリスでは大統領だいとうりょう公式こうしき訪問ほうもん反対はんたいする署名しょめい急増きゅうぞうし、これまでにいちはちまんにんえました。

イギリスではいちぜろまんにん以上いじょう署名しょめいあつまった問題もんだい議会ぎかい取り上とりあげることになっており、議会ぎかい下院かいんではぜろにち公式こうしき訪問ほうもん是非ぜひをめぐる議論ぎろんおこなわれました。このなか与党よとう保守党ほしゅとう議員ぎいんが、「アメリカ国民こくみんがトランプえらんだのであり、かれ大統領だいとうりょうだ」などと主張しゅちょうしたのに対にたいし、野党やとう議員ぎいんからは、「就任しゅうにんからわずかななにち招待しょうたいするのはあやまりだ。トランプ人々ひとびと恐怖きょうふおとしいれている」といった政府せいふへの批判ひはんがり、はげしい応酬おうしゅうつづきました。

今回こんかい議論ぎろんはトランプ大統領だいとうりょう公式こうしき訪問ほうもん予定よていくつがえすものではありませんが、訪問ほうもん反対はんたいするうごきはイギリス各地かくちひろがっていて、メイ首相しゅしょう今後こんごむずかしい対応たいおうせまられそうです。

議会ぎかいまえはんトランプのデモ

イギリスの議会ぎかい下院かいんでアメリカのトランプ大統領だいとうりょう公式こうしき訪問ほうもん是非ぜひをめぐる議論ぎろんつづなか議会ぎかい議事堂ぎじどうまえ広場ひろばでは、トランプ大統領だいとうりょう署名しょめいしたななか国かこくひと入国にゅうこく一時いちじてき禁止きんしする大統領だいとうりょうれいなどに抗議こうぎするデモがおこなわれました。

参加さんかしゃは、「人種じんしゅ差別さべつ反対はんたい」とか「トランプ大統領だいとうりょう歓迎かんげいされない」などとかれたプラカードをかかげ、トランプ大統領だいとうりょう公式こうしき訪問ほうもん反対はんたいこえげました。

参加さんかした女性じょせいは「にくしみを生み出うみだ人物じんぶつ世界せかいのリーダーでいることはあきらかにおかしい。イギリス政府せいふがトランプ大統領だいとうりょう接近せっきんして大丈夫だいじょうぶなのか、本当ほんとうがかりだ」とはなしていました。また、むすめとデモに参加さんかした男性だんせいは「おおくのひとがトランプ大統領だいとうりょう政策せいさく反対はんたいしているなかで、かれ国賓こくひんとしてまねかれる姿すがたたくない」とはなしていました。

りょう首脳しゅのう 伝統でんとうてき同盟どうめい関係かんけいつよ演出えんしゅつ

先月せんげつななにち就任しゅうにんかんもないトランプ大統領だいとうりょうが、はじめての首脳しゅのう会談かいだん相手あいてとしてワシントンにむかえたのが、メイ首相しゅしょうでした。

にん首脳しゅのう会談かいだんで、アメリカとイギリスの伝統でんとうてき同盟どうめい関係かんけいつよさを演出えんしゅつ。メイ首相しゅしょうとしては、EUい-ゆ-=ヨーロッパ連合れんごうとの離脱りだつけた困難こんなん交渉こうしょうひかえるなか、アメリカとのきずなつよさをアピールするねらいもありました。
このときメイ首相しゅしょうは、トランプ大統領だいとうりょうに対にたいし、年内ねんない国賓こくひんとしてイギリスにまねくこともつたえました。

しかし、その直後ちょくご、トランプ大統領だいとうりょうななか国かこくひと入国にゅうこく一時いちじてき禁止きんしする大統領だいとうりょうれい署名しょめいし、世界せかい各国かっこく抗議こうぎこえひろがりました。イギリスでも、トランプ大統領だいとうりょう公式こうしき訪問ほうもん反対はんたいする署名しょめいいちはちまんにんえたほか、議会ぎかい下院かいん議長ぎちょうが「人種じんしゅ差別さべつ反対はんたいする」として、トランプ大統領だいとうりょう議会ぎかいでの演説えんぜつみとめないと発言はつげんするなど、波紋はもんんでいます。

一方いっぽうで、イギリス国内こくないには、アメリカとの伝統でんとうてき同盟どうめい関係かんけい重視じゅうしすべきだという意見いけん根強ねづよく、今月こんげつおこなわれた世論せろん調査ちょうさでは、大統領だいとうりょう国賓こくひんとしてまねくことに賛成さんせいしたひとがおよそ半数はんすうめ、反対はんたい上回うわまわりました。

こうしたなか、メイ首相しゅしょうは、大統領だいとうりょうれいについては「対立たいりつあやまった政策せいさくだ」と批判ひはんする一方いっぽうで、「もっと重要じゅうよう同盟どうめいこく指導しどうしゃ国賓こくひんとしてまね方針ほうしんわりはない」として、今月こんげついちよんにちおこなわれた電話でんわ会談かいだんでも、トランプ大統領だいとうりょうに「訪問ほうもんたのしみにしている」とつたえています。

えい専門せんもんべい大統領だいとうりょう おな世界せかいかん共有きょうゆうしてない」

イギリスの王立おうりつ国際こくさい問題もんだい研究所けんきゅうじょのトーマス・レインズ研究けんきゅういんは、「イギリスの首相しゅしょうとアメリカの大統領だいとうりょうは、イラク戦争せんそうのような世界せかい意見いけんれるような問題もんだいをめぐっても緊密きんみつ連携れんけいしてきたが、こんイギリスは、アメリカの大統領だいとうりょうおな世界せかいかん共有きょうゆうしていない状況じょうきょう直面ちょくめんしている」とべ、「特別とくべつ関係かんけい」ともばれるべいえい伝統でんとうてき同盟どうめい関係かんけいに、変化へんかしょうじる可能かのうせいがあるという見方みかたしめしました。

さらに、先月せんげつおこなわれたメイ首相しゅしょうとトランプ大統領だいとうりょう首脳しゅのう会談かいだんについて、レインズ研究けんきゅういんは「メイ首相しゅしょうがアメリカへの訪問ほうもん熱望ねつぼうしていたようにえ、イギリスのよわ立場たちば露呈ろていするものだった」とべ、EUい-ゆ-=ヨーロッパ連合れんごうからの離脱りだつめたイギリスが、アメリカとの関係かんけい強化きょうかのぞんでいる現状げんじょう色濃いろこ反映はんえいされていたと指摘してきしました。

そのうえで、トランプ大統領だいとうりょう署名しょめいしたななか国かこくひと入国にゅうこく一時いちじてき禁止きんしする大統領だいとうりょうれいを、メイ首相しゅしょうがいったん静観せいかんする姿勢しせいせたことに、批判ひはんたかまっていることについて、「トランプ政権せいけんがどのような方向ほうこうかおうとしているかを正確せいかく把握はあくしないまま、必死ひっし接近せっきんしてしまったことが問題もんだいだ」と指摘してきし、メイ首相しゅしょう今後こんごむずかしい対応たいおうせまられるという見方みかたしめしました。
ソース:NHK ニュース