Hiện Furigana
福島県から避難した大勢の人が「嫌なことを言われた」
2017-03-09 16:40:00

NHKは早稲田大学などと一緒に、東京電力の原子力発電所で事故があった福島県からほかの県などに避難した人たちにアンケートを行いました。アンケートに答えた741人のうち、半分ぐらいの334人が、避難したあと、周りの人から嫌なことを言われたり、されたりしたことがあると答えました。
この中でいちばん多かったのは、避難した人が東京電力からもらったお金のことでした。「東京電力からお金をもらっているから給料を上げる必要がないと言われた」と答えた人がいました。そのほか、「車に傷をつけられた」や、「住んでいる団地の行事に出ることができなかった」と答えた人もいました。
会社で嫌なことを言われた男性は「2人の子どももいじめられたので、福島県から来たことは言わないようにしています」と話していました。
早稲田大学の教授は「避難した人たちは家やふるさとをなくして、今もつらい生活をしていることを忘れないでほしいです」と話しています。
ソース:NHK ニュース