Hiện Furigana
東京五輪前に全道府県がスポーツ振興予算を計上
2017-03-14 06:54:04

3年後に開かれる東京オリンピック・パラリンピックを前に、NHKは東京都以外の道府県と、20の政令指定都市に対して、新年度予算案に関連する費用を計上しているか尋ねました。
その結果、46すべての道府県と20の政令市のうち17の市が関連予算を盛り込み、総額は465億円に上ることがわかりました。
内訳として最も大きいのはスポーツ施設の建設や改修を行うための費用で、16の自治体で合わせて188億円でした。
このうち鳥取県は、新種目となるスポーツクライミングの3種目が練習できる国内初の施設を倉吉市に作る計画で、9400万円を計上しました。オリンピックの後も、国内の拠点となる施設となるよう整備を進めるということです。
クライミングに取り組む高校生は「いつも登る壁は限られているので、新しい施設ができればありがたいです。東京を目指して頑張ります」と話していました。
また、地元選手の発掘や強化には、39の自治体が合わせて37億円を盛り込んでいるほか、各国の選手が本番前に日本国内で行う事前合宿の誘致活動には、36の自治体が合わせて12億円を計上しています。
沖縄県は、新種目の空手発祥の地だとアピールして呼び込もうと9300万円の予算を組んでいます。すでに今月、ニュージーランドのナショナルチームが東京オリンピックの事前合宿を行うための視察に訪れるなど、誘致を活発に進めています。
県の誘致担当者は「この機会を利用して空手発祥の地である沖縄を、国内外に強力に発信していきたい」と意気込みを述べています。
一方、東京大会までにインフラを整備する動きも目立ちます。川崎市が、羽田空港に直結する新しい橋の整備に58億円を投じるほか、自転車の競技が開かれる静岡県は、伊豆半島全体を自転車で走りやすくしてサイクリストが集う場所にしようと、道路の段差解消や側溝にふたをするために10億円をかけるとしています。
県の担当者は「サイクリストに来ていただく環境を作り、静岡県を国内外のサイクリストが集う場にしていきたい」と話しています。
その結果、46すべての道府県と20の政令市のうち17の市が関連予算を盛り込み、総額は465億円に上ることがわかりました。
内訳として最も大きいのはスポーツ施設の建設や改修を行うための費用で、16の自治体で合わせて188億円でした。
このうち鳥取県は、新種目となるスポーツクライミングの3種目が練習できる国内初の施設を倉吉市に作る計画で、9400万円を計上しました。オリンピックの後も、国内の拠点となる施設となるよう整備を進めるということです。
クライミングに取り組む高校生は「いつも登る壁は限られているので、新しい施設ができればありがたいです。東京を目指して頑張ります」と話していました。
また、地元選手の発掘や強化には、39の自治体が合わせて37億円を盛り込んでいるほか、各国の選手が本番前に日本国内で行う事前合宿の誘致活動には、36の自治体が合わせて12億円を計上しています。
沖縄県は、新種目の空手発祥の地だとアピールして呼び込もうと9300万円の予算を組んでいます。すでに今月、ニュージーランドのナショナルチームが東京オリンピックの事前合宿を行うための視察に訪れるなど、誘致を活発に進めています。
県の誘致担当者は「この機会を利用して空手発祥の地である沖縄を、国内外に強力に発信していきたい」と意気込みを述べています。
一方、東京大会までにインフラを整備する動きも目立ちます。川崎市が、羽田空港に直結する新しい橋の整備に58億円を投じるほか、自転車の競技が開かれる静岡県は、伊豆半島全体を自転車で走りやすくしてサイクリストが集う場所にしようと、道路の段差解消や側溝にふたをするために10億円をかけるとしています。
県の担当者は「サイクリストに来ていただく環境を作り、静岡県を国内外のサイクリストが集う場にしていきたい」と話しています。
鳥取ではスポーツクライミング施設を整備
2020年の東京オリンピックの追加種目になったスポーツクライミングが盛んな鳥取県では、クライミングの3つの種目の練習ができる施設を整備してオリンピック選手の育成や国際大会の誘致につなげたいとしています。
スポーツクライミングは、人工の壁に取り付けられた「ホールド」と呼ばれる突起物をつかんだり足を引っかけたりして壁を登り、登った高さやタイムなどを競うスポーツです。壁を登った高さを競う「リード」と、登った課題の数を競う「ボルダリング」、それに速さを競う「スピード」の3つの種目があります。
鳥取県で、この3つの種目が練習できる施設を県中部の倉吉市に整備する予定で、新年度の予算案におよそ9400万円の事業費を盛り込んでいます。
施設が設けられるのは倉吉市にある県立倉吉体育文化会館です。ここには、去年3月、高さ15メートルの「リード」用の壁が設置されました。この壁に併設する形で、「ボルダリング」と「スピード」用の壁を新しく設ける予定で、ことし中の完成を目指しています。
倉吉市の隣の北栄町にはスポーツクライミングの強豪校、県立鳥取中央育英高校があり、この施設への期待が高まっています。この高校では、ボルダリング日本代表のヘッドコーチでもある安井博志先生の下、8人の部員が練習に励んでいて、選手たちは施設が完成すればより充実した練習ができると心待ちにしています。
2年生の河上紘輝選手は「いつも登る壁は限られているので3種目ができるとなるとうれしいし、ありがたいです。東京オリンピックを目指して頑張りたいです」と話していました。
また、2年生の古川日南子選手は「これまで大会前は関東などに遠征して練習していましたが、遠征の負担が減ると期待しています」と話していました。
鳥取県地域振興部の新貞二スポーツ振興監は「日本ではまだまだ普及していない部分があり、鳥取が先陣を切ることは大きな意味があると思う。多くの人に鳥取県に来てもらい、スポーツクライミングでは鳥取県だと言われるようにしていきたい」と話していました。
スポーツクライミングは、人工の壁に取り付けられた「ホールド」と呼ばれる突起物をつかんだり足を引っかけたりして壁を登り、登った高さやタイムなどを競うスポーツです。壁を登った高さを競う「リード」と、登った課題の数を競う「ボルダリング」、それに速さを競う「スピード」の3つの種目があります。
鳥取県で、この3つの種目が練習できる施設を県中部の倉吉市に整備する予定で、新年度の予算案におよそ9400万円の事業費を盛り込んでいます。
施設が設けられるのは倉吉市にある県立倉吉体育文化会館です。ここには、去年3月、高さ15メートルの「リード」用の壁が設置されました。この壁に併設する形で、「ボルダリング」と「スピード」用の壁を新しく設ける予定で、ことし中の完成を目指しています。
倉吉市の隣の北栄町にはスポーツクライミングの強豪校、県立鳥取中央育英高校があり、この施設への期待が高まっています。この高校では、ボルダリング日本代表のヘッドコーチでもある安井博志先生の下、8人の部員が練習に励んでいて、選手たちは施設が完成すればより充実した練習ができると心待ちにしています。
2年生の河上紘輝選手は「いつも登る壁は限られているので3種目ができるとなるとうれしいし、ありがたいです。東京オリンピックを目指して頑張りたいです」と話していました。
また、2年生の古川日南子選手は「これまで大会前は関東などに遠征して練習していましたが、遠征の負担が減ると期待しています」と話していました。
鳥取県地域振興部の新貞二スポーツ振興監は「日本ではまだまだ普及していない部分があり、鳥取が先陣を切ることは大きな意味があると思う。多くの人に鳥取県に来てもらい、スポーツクライミングでは鳥取県だと言われるようにしていきたい」と話していました。
宮崎はメダリストに贈られる花束に注目
東京オリンピック・パラリンピックをきっかけに農業振興を図ろうと、宮崎県はメダリストに贈られる花束に着目して「ベビーハンズ」という植物の売り込みを目指すことになり、新年度の当初予算案におよそ700万円を計上しました。
東京オリンピック・パラリンピックで、宮崎県が売り込みを目指すのが、メダリストに贈られる花束の中でも主役の花を引き立てる鮮やかな緑が特徴の「ベビーハンズ」という葉物の植物です。
まだ、東京大会でメダリストに対して花束が贈られるかどうかは現段階では決まっていませんが、宮崎県は4年に一度のオリピックを農家の生産意欲を高め、産地化を目指そうというのです。
「ベビーハンズ」の出荷が宮崎県内で始まったのは3年前で、栽培技術に課題が多くあり、県は新年度の当初予算案におよそ700万円を計上して害虫を防ぐ対策など、生産量の拡大に向けた取り組みを後押しすることにしています。
生産現場でも期待が高まっています。宮崎市佐土原町の花農家脇田和行さんの畑では、来月下旬以降の収穫を目指しておよそ900本のベビーハンズが栽培されていて、2センチほどの新芽が土の中から出ていました。
脇田さんは「メダリストが自分たちが作ったベビーハンズの花束を持ち、ガッツポーズしてもらえたらうれしい」と話していました。
宮崎県農産園芸課の梅木哲也主幹は「宮崎を大きな産地に育て、オリンピックを通じて宮崎の花を全世界にPRしていきたい」と話しています。
東京オリンピック・パラリンピックで、宮崎県が売り込みを目指すのが、メダリストに贈られる花束の中でも主役の花を引き立てる鮮やかな緑が特徴の「ベビーハンズ」という葉物の植物です。
まだ、東京大会でメダリストに対して花束が贈られるかどうかは現段階では決まっていませんが、宮崎県は4年に一度のオリピックを農家の生産意欲を高め、産地化を目指そうというのです。
「ベビーハンズ」の出荷が宮崎県内で始まったのは3年前で、栽培技術に課題が多くあり、県は新年度の当初予算案におよそ700万円を計上して害虫を防ぐ対策など、生産量の拡大に向けた取り組みを後押しすることにしています。
生産現場でも期待が高まっています。宮崎市佐土原町の花農家脇田和行さんの畑では、来月下旬以降の収穫を目指しておよそ900本のベビーハンズが栽培されていて、2センチほどの新芽が土の中から出ていました。
脇田さんは「メダリストが自分たちが作ったベビーハンズの花束を持ち、ガッツポーズしてもらえたらうれしい」と話していました。
宮崎県農産園芸課の梅木哲也主幹は「宮崎を大きな産地に育て、オリンピックを通じて宮崎の花を全世界にPRしていきたい」と話しています。
五輪組織委「未来のレガシーに」
東京オリンピック・パラリンピックの組織委員会は「大会をきっかけにしたこのような取り組みが、未来のレガシーになることを期待している。組織委員会としても、聖火リレーや大会に関連するイベントなどを通じて、全国各地で機運を盛り上げていきたい」とコメントしています。
スポーツ庁「大会への機運の高まりの現れ」
スポーツ庁のオリンピック・パラリンピック課は「リオデジャネイロ大会が終わり、いよいよ東京という中で、全国で大会への機運が高まっていることの現れだと思う。スポーツ庁としてもオリンピックやパラリンピックのムーブメントを全国に広め、地域活性化につなげてもらうように取り組んでいきたい」と話しています。
専門家「議会や住民が施策の内容チェックを」
ソース:NHK ニュース