「海うみの厄介者やっかいしゃ」が寿司すしネタに変身へんしん！廃棄はいきキャベツを…

「ニザダイ」という魚さかなをご存ぞんじですか。漁師りょうしたちからは「厄介者やっかいしゃ」として敬遠けいえんされてきました。ニザダイには特有とくゆうの臭くさみがあり、食用しょくようとしては不向ふむきです。ほとんど値ねが付つかないと言いいました。しかも主食しゅしょくの海藻かいそうを食たべ尽つくしてしまい、海うみを砂漠化さばくかする「磯焼いそやけ」の原因げんいんになりました。駆除くじょの対象たいしょうとされてきました。そんなニザダイに目めを付つけたのが大手回転おおてかいてんすしチェーンの「くら寿司すし」で、なんと寿司すしネタにしてしまおうというのです。
　その秘策ひさくが、キャベツを食たべさせることで臭くさみが薄うすまるというのです。神奈川県水産技術かながわけんすいさんぎじゅつセンターの研究けんきゅうによりますと、同おなじく磯焼いそやけの原因げんいんとされるムラサキウニにキャベツを食たべさせたところ海藻以上かいそういじょうによく食たべたうえ、甘あまみ成分せいぶんが天然てんねんウニより増ましたそうです。
　餌えさ（えさ）として与あたえたキャベツは廃棄はいきされるはずだった外側そとがわの葉はを活用かつようしています。食品しょくひんロスを解消かいしょうし、さらに厄介者やっかいしゃだった魚さかなも食用しょくようにしています。ニザダイのお寿司すしは6日かから期間限定きかんげんてい、東京とうきょう・埼玉さいたま・大阪おおさかの10店舗てんぽで販売はんばいされます。

ソース：NHK ニュース