札幌さっぽろ市し クラスター対策たいさく班はんメンバーが現状げんじょう「対応たいおう能力のうりょく超こえる」

新型しんがたコロナウイルスの感染かんせんが急速きゅうそくに拡大かくだいしている札幌さっぽろ市しに国くにから派遣はけんされたクラスター対策たいさく班はんのメンバーが、NHKのインタビューに応おうじ、「保健所ほけんじょの対応たいおう能力のうりょくをはるかに超こえる数かずのクラスターが発生はっせいしている」として、調査ちょうさと対策たいさくが追おいついていない現状げんじょうを明あきらかにしました。市しは、介護かいご施設しせつや病院びょういんで起おきたクラスターへの対応たいおうを優先ゆうせんする一方いっぽう、学校がっこうや企業きぎょうでのクラスターは対策たいさくを後回あとまわしにせざるをえなくなっているということです。

NHKのインタビューに応おうじたのは、国くにのクラスター対策たいさく班はんのメンバーで、今月こんげつ7日にちから札幌さっぽろ市しでの対策たいさくにあたっている、国立こくりつ感染かんせん症しょう研究所けんきゅうじょの山岸やまぎし拓也たくや室長しつちょうです。

山岸やまぎし室長しつちょうは、札幌さっぽろ市しの現状げんじょうについて「保健所ほけんじょの体制たいせいをはるかにしのぐような患者かんじゃとクラスターが発生はっせいしている」と述のべて、感染かんせん経路けいろを特定とくていする調査ちょうさやさらなる拡大かくだいを防ふせぐための対策たいさくが追おいつかなくなっている現状げんじょうを明あきらかにしました。

そのうえで、高齢こうれい者しゃや基礎きそ疾患しっかんのある人ひとが多おおい介護かいご施設しせつや病院びょういんで起おきたクラスターへの対応たいおうを優先ゆうせんし、若わかい人ひとや軽症けいしょう者しゃなどが多おおい学校がっこうや企業きぎょうなどでのクラスターは、濃厚のうこう接触せっしょく者しゃの特定とくていは進すすめているものの、感染かんせん経路けいろの調査ちょうさや拡大かくだいを防ふせぐ対策たいさくは後回あとまわしにせざるをえなくなっていると説明せつめいしました。

山岸やまぎし室長しつちょうによりますと、札幌さっぽろ市しの保健所ほけんじょでは、およそ30人にん態勢たいせいで調査ちょうさや対策たいさくにあたり、さらに応援おうえんの職員しょくいんを100人にん増員ぞういんし、濃厚のうこう接触せっしょく者しゃの特定とくていにあたっていますが、10月つき以降いこう、市内しないで発生はっせいしたクラスターは45件けんに上のぼり、保健所ほけんじょの対応たいおう能力のうりょくを超こえるようになっているということです。

山岸やまぎし室長しつちょうは「重症じゅうしょう者しゃや死者ししゃを減へらすというミッションのもとにやっている」と述のべたうえで、保健所ほけんじょの対応たいおうだけでなく、市民しみん1人にん1人にんの対策たいさくが欠かかせないとして、改あらためて感染かんせん予防よぼうの徹底てっていを呼よびかけています。

ソース：NHK ニュース