Hiện Furigana
神戸児童連続殺傷事件23年 土師守さん「元少年 手紙書くべき」
2020-05-23 18:30:59

平成9年に神戸市で起きた児童連続殺傷事件で、小学6年生の男の子が殺害されてから24日で23年です。男の子の父親が「子どもへの思いはかわることはありません」と心境を文章にして公表しました。
平成9年に神戸市須磨区で起きた児童連続殺傷事件では、小学6年生だった土師淳くん(当時11)が当時14歳の少年に殺害されました。
事件から23年になるのに合わせて、父親の守さん(64)が報道各社にコメントを寄せました。
この中で「あの事件が起きてからもう23年も経過したのかという感慨はありますが、私たちの子どもへの思いはかわることはありません」と述べました。
そして、淳くんの命日を前に加害者の元少年から毎年、届いていた手紙が、おととし、去年に続いてことしも届いていないことを明らかにしました。
そのうえで、「みずらが犯した犯罪に対して真摯(しんし)に向き合う必要があります。私たちに手紙を書くという行為は、そのための重要な手段ですので、私たちが手紙を受け取るかどうかとは関係なく、書くべきだと私は考えています」とつづっています。
現在の心境などについて報道各社からの質問に答え、新型コロナウルスの感染が広がっていることを踏まえ、「今後の人と人との関わり方を大きく変えていくと思われます。これが希薄になっていくかもしれないということについては危惧しています。犯罪被害者支援においても、問題が生じてくるのではないかと心配しています」として、被害者をめぐる課題の改善に向けてできる範囲で訴えていく考えを示しました。
事件から23年になるのに合わせて、父親の守さん(64)が報道各社にコメントを寄せました。
この中で「あの事件が起きてからもう23年も経過したのかという感慨はありますが、私たちの子どもへの思いはかわることはありません」と述べました。
そして、淳くんの命日を前に加害者の元少年から毎年、届いていた手紙が、おととし、去年に続いてことしも届いていないことを明らかにしました。
そのうえで、「みずらが犯した犯罪に対して真摯(しんし)に向き合う必要があります。私たちに手紙を書くという行為は、そのための重要な手段ですので、私たちが手紙を受け取るかどうかとは関係なく、書くべきだと私は考えています」とつづっています。
現在の心境などについて報道各社からの質問に答え、新型コロナウルスの感染が広がっていることを踏まえ、「今後の人と人との関わり方を大きく変えていくと思われます。これが希薄になっていくかもしれないということについては危惧しています。犯罪被害者支援においても、問題が生じてくるのではないかと心配しています」として、被害者をめぐる課題の改善に向けてできる範囲で訴えていく考えを示しました。
土師守さんのコメント〈全文〉
この5月24日は、淳の23回目の命日にあたります。
あの事件が起きてからもう23年も経過したのかという感慨はありますが、私達の子どもへの思いはかわることはありません。
今年も現時点では、加害男性からの手紙は届いていません。
以前からお話ししていますが、加害男性に何故私達の次男の命が奪われなければいけなかったのか、と私達は問い続けています。
彼には、私達のこの問いに対して答える義務があると思いますが、そのためには、自らが犯した犯罪に対して真摯に向き合う必要があります。
私達に手紙を書くという行為は、そのための重要な手段ですので、私達が手紙を受け取るかどうかとは関係なく、書くべきだと私は考えています。
この1年の間にも本当に胸が痛むような悲惨な事件、事故が起こっています。
これらの被害者の方々へ支援が十分に行き届いているのかについては心配しています。
私で力になれることがあれば、協力させて頂きたいと思っています。
一昨年に解散した全国犯罪被害者の会(あすの会)の活動により、犯罪被害者を取り巻く環境は大きく改善しましたが、まだまだ残された課題は多いと思います。
あとを引き継いだ「つなぐ会」や他の被害者団体の力だけでは、残された課題の改善は難しいことが多いと思います。
支援団体や地方公共団体の方々と協力しながら、改善を進めていくことが重要となります。
今後も、私が出来る範囲で被害者問題の課題について訴えて行きたいと思います。
令和2年5月24日 土師 守
あの事件が起きてからもう23年も経過したのかという感慨はありますが、私達の子どもへの思いはかわることはありません。
今年も現時点では、加害男性からの手紙は届いていません。
以前からお話ししていますが、加害男性に何故私達の次男の命が奪われなければいけなかったのか、と私達は問い続けています。
彼には、私達のこの問いに対して答える義務があると思いますが、そのためには、自らが犯した犯罪に対して真摯に向き合う必要があります。
私達に手紙を書くという行為は、そのための重要な手段ですので、私達が手紙を受け取るかどうかとは関係なく、書くべきだと私は考えています。
この1年の間にも本当に胸が痛むような悲惨な事件、事故が起こっています。
これらの被害者の方々へ支援が十分に行き届いているのかについては心配しています。
私で力になれることがあれば、協力させて頂きたいと思っています。
一昨年に解散した全国犯罪被害者の会(あすの会)の活動により、犯罪被害者を取り巻く環境は大きく改善しましたが、まだまだ残された課題は多いと思います。
あとを引き継いだ「つなぐ会」や他の被害者団体の力だけでは、残された課題の改善は難しいことが多いと思います。
支援団体や地方公共団体の方々と協力しながら、改善を進めていくことが重要となります。
今後も、私が出来る範囲で被害者問題の課題について訴えて行きたいと思います。
令和2年5月24日 土師 守
ソース:NHK ニュース