Hiện Furigana
木村花さん死亡 SNS中傷 番組内で男性を注意したあとに集中か
2020-05-26 07:50:50

シェアハウスでの共同生活を記録する民放の番組に出演していたプロレスラーの22歳の女性が、SNS上でのひぼう中傷の書き込みが相次ぐ中、自殺したとみられる問題で、書き込みは女性が番組の中で洗濯物の扱いをめぐって男性に注意した場面が放送された後、集中していたとみられることが関係者への取材で分かりました。
シェアハウスで男女が共同生活する様子を記録する、フジテレビの番組「テラスハウス」に出演していた女子プロレスラー、木村花さん(22)は今月23日、都内の自宅で倒れているのが見つかり、搬送先の病院で死亡しました。
SNS上では、番組への出演や言動を非難する投稿が相次いでいて、警視庁はひぼう中傷を苦に自殺したとみて調べています。
関係者によりますと、書き込みは多い時で1日に100件近くあったということですが、木村さんが共同生活の中で洗濯物の扱いをめぐって同居男性に注意する場面が放送された後、ひぼう中傷の書き込みが集中するようになったとみられることがわかりました。
捜査関係者によりますと、自宅からは、母親や仲間への感謝の思いがつづられた遺書のようなメモが見つかり、玄関には周囲に被害が及ばないように有毒ガスが発生しているという貼り紙がされていたということです。警視庁は詳しいいきさつを調べています。
SNS上では、番組への出演や言動を非難する投稿が相次いでいて、警視庁はひぼう中傷を苦に自殺したとみて調べています。
関係者によりますと、書き込みは多い時で1日に100件近くあったということですが、木村さんが共同生活の中で洗濯物の扱いをめぐって同居男性に注意する場面が放送された後、ひぼう中傷の書き込みが集中するようになったとみられることがわかりました。
捜査関係者によりますと、自宅からは、母親や仲間への感謝の思いがつづられた遺書のようなメモが見つかり、玄関には周囲に被害が及ばないように有毒ガスが発生しているという貼り紙がされていたということです。警視庁は詳しいいきさつを調べています。
問題となったやり取りは
木村花さんは、フジテレビや動画配信大手「Netflix」で放送されている番組「テラスハウス」でのあるシーンをきっかけに、SNS上でのひぼう中傷が激しくなったとみられています。
「テラスハウス」は、2012年からフジテレビで放送されているシェアハウスで男女6人が共同生活する様子を記録したドキュメンタリー番組で、5年前からは「Netflix」で世界各国に配信されています。
問題となったのは、花さんが大切にしていたプロレスのコスチュームをめぐるやり取りでした。
花さんによりますと、そのコスチュームは東京ドームでの試合で着用した思い出のつまったものでしたが、洗濯機の中に入れたままにしていたところ、同居する男性が誤って乾燥機にかけたため縮んでしまったということです。
花さんが洗濯物の扱いについて男性に注意する場面が放送され、その後、ツイッターなどのSNS上で花さんをひぼう中傷する、いわれのない投稿が相次いでいました。
「テラスハウス」は、2012年からフジテレビで放送されているシェアハウスで男女6人が共同生活する様子を記録したドキュメンタリー番組で、5年前からは「Netflix」で世界各国に配信されています。
問題となったのは、花さんが大切にしていたプロレスのコスチュームをめぐるやり取りでした。
花さんによりますと、そのコスチュームは東京ドームでの試合で着用した思い出のつまったものでしたが、洗濯機の中に入れたままにしていたところ、同居する男性が誤って乾燥機にかけたため縮んでしまったということです。
花さんが洗濯物の扱いについて男性に注意する場面が放送され、その後、ツイッターなどのSNS上で花さんをひぼう中傷する、いわれのない投稿が相次いでいました。
花さんのものとみられるSNSの投稿は
木村花さんのものとみられるツイッターやインスタグラムには、亡くなる数日前から、これまでに受けたひぼう中傷に対する考えや親しい人たちへの別れのことばがつづられていました。
花さんが今月21日にツイッターに投稿した文章には「今までの幸せとこれからの幸せが沢山詰まった夢をみました。とにかく幸せだった」とこれまでの人生を振り返るような思いが書かれていました。
そして「毎日100件近く率直な意見。傷ついたのは否定できなかったから・死ね、気持ち悪い、消えろ、今までずっと私が1番私に思ってました。弱い私でごめんなさい。」とこれまでに受けたひぼう中傷に対する受け止めとみられる投稿をしていました。
またインスタグラムには、亡くなる当日の未明に、24時間限定で投稿が公開される機能を使って、花さんと猫が一緒の写真とともに「さようなら」と投稿し、その後「愛してる、楽しく長生きしてね。ごめんね。」と猫に問いかけるようなことばを残していました。
花さんが今月21日にツイッターに投稿した文章には「今までの幸せとこれからの幸せが沢山詰まった夢をみました。とにかく幸せだった」とこれまでの人生を振り返るような思いが書かれていました。
そして「毎日100件近く率直な意見。傷ついたのは否定できなかったから・死ね、気持ち悪い、消えろ、今までずっと私が1番私に思ってました。弱い私でごめんなさい。」とこれまでに受けたひぼう中傷に対する受け止めとみられる投稿をしていました。
またインスタグラムには、亡くなる当日の未明に、24時間限定で投稿が公開される機能を使って、花さんと猫が一緒の写真とともに「さようなら」と投稿し、その後「愛してる、楽しく長生きしてね。ごめんね。」と猫に問いかけるようなことばを残していました。
中傷書き込み対策の現状は
総務省によりますと、平成14年に「プロバイダ責任制限法」が施行されています。
この法律によって匿名で書き込まれた内容で中傷されたりプライバシーを侵害されたりした場合、SNSの運営会社らに裁判を通じて相手の情報の開示を求めることができます。情報の開示に従わなかった場合の罰則規定はありません。
一方、海外ではより厳しい法整備を行っている国もあります。
ドイツではネット上での中傷など明らかに問題のある内容が掲載された場合、利用者からの通報を受け付ける窓口を整えるよう運営会社に義務づけ、違法な内容は24時間以内に削除するよう求めています。
違反した場合、最大で5000万ユーロ、日本円で57億円の罰金が科されるとしています。
日本では民事裁判で争うケースがあり、平成14年には、ネットの掲示板「2ちゃんねる」に中傷する文書が載せられた東京の獣医師が、文書を削除しなかったホームページの設置者を訴え、東京地方裁判所は設置者の責任を認め、400万円の賠償などを命じました。
悪質な書き込みで刑事責任を問われるケースもあり、ことし3月、ネットの匿名掲示板にタレントの川崎希さんを中傷する書き込みをしたとして、主婦ら2人が警視庁に書類送検されました。
警視庁によりますと、2人は匿名で書き込んでいましたが、川崎さんが裁判所に発信者の情報開示請求を行い、特定されたということです。
この法律によって匿名で書き込まれた内容で中傷されたりプライバシーを侵害されたりした場合、SNSの運営会社らに裁判を通じて相手の情報の開示を求めることができます。情報の開示に従わなかった場合の罰則規定はありません。
一方、海外ではより厳しい法整備を行っている国もあります。
ドイツではネット上での中傷など明らかに問題のある内容が掲載された場合、利用者からの通報を受け付ける窓口を整えるよう運営会社に義務づけ、違法な内容は24時間以内に削除するよう求めています。
違反した場合、最大で5000万ユーロ、日本円で57億円の罰金が科されるとしています。
日本では民事裁判で争うケースがあり、平成14年には、ネットの掲示板「2ちゃんねる」に中傷する文書が載せられた東京の獣医師が、文書を削除しなかったホームページの設置者を訴え、東京地方裁判所は設置者の責任を認め、400万円の賠償などを命じました。
悪質な書き込みで刑事責任を問われるケースもあり、ことし3月、ネットの匿名掲示板にタレントの川崎希さんを中傷する書き込みをしたとして、主婦ら2人が警視庁に書類送検されました。
警視庁によりますと、2人は匿名で書き込んでいましたが、川崎さんが裁判所に発信者の情報開示請求を行い、特定されたということです。
花さんの仲間も相次ぎ投稿
木村花さんが亡くなったことについて、仲間たちからは悔やまれる思いやひぼう中傷に対する憤りの声がSNS上で投稿されています。
このうち、アメリカで活躍している女子レスラーのカイリ・セインさんは「かけがえのない大切な仲間を失いました。心にぽっかりと穴があき、この現実を受け入れることが今は難しいです。」と投稿しました。
そのうえで「時差でアメリカは昼過ぎだったから、彼女のツイートにすぐ気づくことができて、仲間に電話しました。だけど…間に合いませんでした」と悔やまれる思いをつづっています。
電話を受けて花さんの自宅に駆けつけた同じ団体に所属するジャングル叫女さんは「数ヶ月できる限り花のそばにいました。辛かったね、苦しかったね、私も一緒に闘った。最期も声を掛け続けました…無念でなりません。綺麗な姿で送ってあげるからね花の魂が安らいでいきますように」と追悼のことばを投稿しています。
また、番組で共演した女性も「私も誹謗中傷を受け、傷付きました。“テレビに出てるから仕方ない” “傷付くくらいなら出るな” “死ね” “出て行け” 沢山言われました。でもね、表に立つ仕事をしている人もみんな人間なんです。感情があるんです。言葉は本当に、凶器になります」とインスタグラムで投稿しています。
このうち、アメリカで活躍している女子レスラーのカイリ・セインさんは「かけがえのない大切な仲間を失いました。心にぽっかりと穴があき、この現実を受け入れることが今は難しいです。」と投稿しました。
そのうえで「時差でアメリカは昼過ぎだったから、彼女のツイートにすぐ気づくことができて、仲間に電話しました。だけど…間に合いませんでした」と悔やまれる思いをつづっています。
電話を受けて花さんの自宅に駆けつけた同じ団体に所属するジャングル叫女さんは「数ヶ月できる限り花のそばにいました。辛かったね、苦しかったね、私も一緒に闘った。最期も声を掛け続けました…無念でなりません。綺麗な姿で送ってあげるからね花の魂が安らいでいきますように」と追悼のことばを投稿しています。
また、番組で共演した女性も「私も誹謗中傷を受け、傷付きました。“テレビに出てるから仕方ない” “傷付くくらいなら出るな” “死ね” “出て行け” 沢山言われました。でもね、表に立つ仕事をしている人もみんな人間なんです。感情があるんです。言葉は本当に、凶器になります」とインスタグラムで投稿しています。
ソース:NHK ニュース