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父親ちちおやから性的せいてき虐待ぎゃくたい” 「提訴ていそおそ女性じょせいうった棄却ききゃく 広島ひろしま地裁ちさい

2022-10-26 08:38:06

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どものころに父親ちちおやから繰り返くりかえけた性的せいてき虐待ぎゃくたいその後遺症こういしょうくるしむ広島ひろしま女性じょせいが40だいになって父親ちちおや責任せきにん民事みんじ裁判さいばんこしていましたが、広島ひろしま地方ちほう裁判所さいばんしょ性的せいてき虐待ぎゃくたい事実じじつ認定にんていしながらも「提訴ていそおそ」としてうった退しりぞけました。

うったえていたのは広島ひろしま40だい女性じょせいです。

保育園ほいくえんのころから中学ちゅうがく2ねんになるまで父親ちちおやから性的せいてき虐待ぎゃくたい繰り返くりかえされ、当時とうじ記憶きおく思い出おもいだ「フラッシュバックなど後遺症こういしょうくるしんでいると主張しゅちょうして、おととし父親ちちおや損害そんがい賠償ばいしょうもとめる民事みんじ裁判さいばんこしていました。

これまでの裁判さいばんで、父親ちちおやがわ性的せいてき行為こういをしたことはみとめる一方いっぽうで、時間じかん経過けいかによって女性じょせい賠償ばいしょう請求せいきゅうできる権利けんり消滅しょうめつしていると主張しゅちょうしていました。

26にち判決はんけつで、広島ひろしま地方ちほう裁判所さいばんしょ大濱おおはま寿美としみ裁判さいばんちょう父親ちちおやによる性的せいてき虐待ぎゃくたい事実じじつ女性じょせい被害ひがい認定にんていしました。

しかし、10だい後半こうはんには精神せいしんてき苦痛くつうけていたとしておそくとも20さいになったときから20ねん経過けいかした提訴ていそまえ時点じてん賠償ばいしょう請求せいきゅうできる権利けんり消滅しょうめつしたとする判断はんだんしめしました。

女性じょせいは「たましい殺人さつじん」ともわれるせい被害ひがい加害かがいしゃ父親ちちおやで、はや時期じき提訴ていそすることは不可能ふかのうだったとうったえていましたが、大濱おおはま裁判さいばんちょうは「本件ほんけん特殊とくしゅ事情じじょう考慮こうりょしても父親ちちおや権利けんり消滅しょうめつ主張しゅちょうすることが信義しんぎそくはんするとはいえない」とべ、提訴ていそおそかったことを理由りゆううったえを退しりぞけました。

原告げんこく女性じょせいあきれる判決はんけつ理解りかいできず」

判決はんけつのあとの記者きしゃ会見かいけんで、原告げんこく女性じょせいは「被害ひがいけてうったたのに、あきれる判決はんけつ理解りかいできず受け止うけとめられません。法律ほうりつさだめられた期間きかんわりましたとわれても被害ひがいしゃ一生いっしょう被害ひがいしゃで、制度せいどわったほうがいいとおもいます」とべました。

原告げんこく弁護士べんごしは「せい被害ひがい長期間ちょうきかんくるしむもので、うったえること自体じたい非常ひじょうむずかしく自尊心じそんしんみにじられる経験けいけんだ。世の中よのなかにはこえをあげられない被害ひがいしゃがたくさんいて、今回こんかい原告げんこくのようになんとか立ち上たちあがってくるしみ原因げんいんたたかっても法律ほうりつかべがある。社会しゃかいてきせい被害ひがい実態じったいきちんと理解りかいされていないということだとおも」とべ、控訴こうそするかんがあきらかにしました。

またせい犯罪はんざい実態じったいわせて刑法けいほう規定きてい改正かいせいするうごていることについて、原告げんこく女性じょせいは「せい被害ひがいなかなか言い出いいだせないから制度せいどわらず、納得なっとくいくような法律ほうりつもないようにおもいます。こえげられる社会しゃかいにするためにこえをあげましたが、取り上とりあげられるのもこわような矛盾むじゅんした気持きもです」と複雑ふくざつむねうちかたりました。

原告げんこく女性じょせいおも

父親ちちおや性的せいてき行為こういをされることはおかしいいやだっておもっててもさからうことできんし。なんでこんなくるしいおもをしてわたしきていかなくちゃいけないのかなって」

父親ちちおや相手あいて裁判さいばんこした原告げんこく女性じょせいのことばです。

父親ちちおやから性的せいてき虐待ぎゃくたいけてきたといいます。

おぼろげに記憶きおくしているのは保育園ほいくえんかよっていたころ父親ちちおやのひざのうえでアダルトビデオをせられ、からださわられていたことです。

父親ちちおや徐々じょじょエスカレートし、小学しょうがく4年生ねんせいのころには性行為せいこういいられたといいます。

違和感いわかん嫌悪けんおかんかんじながらも、自分じぶんのされていることの意味いみ理解りかいできませんでした。

「なんかおかしいなっていうのはわかるけど、おさなくてかんがえられない」

女性じょせい中学ちゅうがく2ねんになって、やっと父親ちちおや拒否きょひするようになりました。

しかし母親ははおや病気びょうきがちでたよことはできず、まわ被害ひがいうったえることもできなかったといいます。

40だいになり、被害ひがい記憶きおくがフラッシュバックし、生活せいかつ仕事しごと支障ししょうきたようになりました。

おもいだして、そのくやしさ、いかとかで、じっとしていられないんですね。このつらさが我慢がまんできなくて、もう、このままじゃきていけないなっておもったんですよ」

性的せいてき虐待ぎゃくたいをめぐってむすめ父親ちちおやうったえた異例いれい裁判さいばん

女性じょせい父親ちちおやこころから反省はんせいもとめるとともに被害ひがいくるしみ社会しゃかいってもらいたいと提訴ていそしたおもかたっています。

おなようなことをけてこえげられないひと、たくさんいるので、それえていかないと」
ソース:NHK ニュース