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こえるのに 聞き取ききとれない 仕事しごと影響えいきょう

2019-12-14 19:11:46

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おととしてはこえるのに、はなし内容ないようがうまく聞き取ききとれない「聴覚ちょうかく情報じょうほう処理しょり障害しょうがい」=APDとばれる症状しょうじょうがあります。専門せんもん過去かこ14年間ねんかん診察しんさつした患者かんじゃ分析ぶんせきしたところ、「みみだけで指示しじ理解りかいするのがむずかしい」という患者かんじゃ半数はんすう以上いじょうで、仕事しごとミス相次あいついで受診じゅしんするケースえていることがかりました。

聴覚ちょうかく情報じょうほう処理しょり障害しょうがい=APDは、聴力ちょうりょく正常せいじょうでもまちなかなど雑音ざつおんおお場所ばしょでは、一般いっぱんひと聞き取ききとれるおとこえ聞き取ききとれなくなる症状しょうじょうです。

長年ながねん研究けんきゅうにあたっている国際こくさい医療いりょう福祉ふくし大学だいがく小渕おぶち千絵ちえじゅん教授きょうじゅは、過去かこ14ねんあま大学だいがくのクリニックの専門せんもん外来がいらい受診じゅしんした、およそ120にんおも症状しょうじょう分析ぶんせきしました。

その結果けっか、「みみだけで指示しじ理解りかいするのがむずかしい」とこたえたひとは52%と、全体ぜんたい半数はんすう以上いじょうのぼりました。

電話でんわ対応たいおうむずかしい」、「注文ちゅうもん聞き取ききとれない」など仕事しごとミス相次あいついで受診じゅしんするケースおおく、20だいや30だいひとえているということです。

また会議かいぎなどで「複数ふくすうひととの会話かいわむずかしい」というひとも10.5%にのぼりました。

小渕おぶちじゅん教授きょうじゅは「症状しょうじょうがあっても気付きづかず、仕事しごとミス相次あいついだり、人間にんげん関係かんけい影響えいきょうたりして自覚じかくするひとおお症状しょうじょうかんじたらきちんと評価ひょうかしてもらえる医療いりょう機関きかんはやめに受診じゅしんし、対応たいおう相談そうだんしてほしい」とはなしています。

電話でんわ内容ないよう聞き取ききとれない…

聴覚ちょうかく情報じょうほう処理しょり障害しょうがい=APDの症状しょうじょうなや石田いしださとしろうさん(35)は、くるま騒音そうおん大型おおがたモニターおとひび繁華はんかがいと、はなしほとんど聞き取ききとることができないといいます。

またつとめていた建設けんせつ会社かいしゃでは得意とくいさきからの電話でんわ内容ないよう聞き取ききとれず、なんかい聞き返ききかえしたりときには、上司じょうし用件ようけん取り次とりつげなかったりするなどミス相次あいつぎました。

会社かいしゃ退職たいしょくし、いま電話でんわ対応たいおうある仕事しごとけ、障害しょうがいのあるひと支援しえんにあたっています。

石田いしださんは「聴覚ちょうかく情報じょうほう処理しょり障害しょうがいという症状しょうじょう最近さいきんまでらず、仕事しごとにも支障ししょうて、ずっとなやんできました」とはなしていました。

当事者とうじしゃかい活動かつどう

去年きょねん聴覚ちょうかく情報じょうほう処理しょり障害しょうがい当事者とうじしゃかいができ、先月せんげつ東京とうきょうひらかれた会合かいごうには、全国ぜんこく各地かくちからおよそ30にん参加さんかしました。

なかには「以前いぜんスーパーではたらいていたが、指示しじ聞き取ききとれず、退職たいしょくせざるをえなくなった」とはな、33さい男性だんせいもいて、症状しょうじょう仕事しごとおおきく影響えいきょうしている状況じょうきょうがうかがえました。

国際こくさい医療いりょう福祉ふくし大学だいがく小渕おぶちじゅん教授きょうじゅ講師こうしまねいた勉強べんきょうかいもあり、症状しょうじょう測定そくていする最新さいしん質問しつもん用紙ようしくばられました。

おおくのひとはな部屋へや相手あいてこえ聞き取ききとったり、会話かいわできるか」や「だれかのこえ物音ものおととき、かなり集中しゅうちゅうする必要ひつようあるか」といった質問しつもんがあり、合計ごうけい得点とくてんが109てん以下いか場合ばあいは、聴覚ちょうかく情報じょうほう処理しょり障害しょうがい可能かのうせいたかということです。

参加さんかした石田いしださとしろうさん(35)は検査けんさ結果けっか、80てん聴覚ちょうかく情報じょうほう処理しょり障害しょうがい可能かのうせいたかとされ、聞き返ききかえすのをためらったりおもかんじたりするなど心理しんりてき負担ふたん聞き取ききとりにおおきな影響えいきょうあたえていたこともかりました。

小渕おぶちじゅん教授きょうじゅ症状しょうじょう個人こじんおおきく、専門せんもん医療いりょう機関きかん受診じゅしんしていちにんいちにんてきしたアドバイスをけてほしいとはなしていて、▽相手あいてマイクをつけてもらい、自分じぶんみみ装着そうちゃくした受信じゅしん聞き取ききと方法ほうほうや、▽ラジオ朗読ろうどくCDし-でぃ-使つかって聞き取ききと訓練くんれん、▽カウンセリングをけて心理しんりてき負担ふたんらし、症状しょうじょう改善かいぜんはか方法ほうほう紹介しょうかいされました。

また職場しょくばひとたちに症状しょうじょう理解りかいしてもらい、はっきりと、ゆっくりはなしてもらうなど環境かんきょうととのえることも大切たいせつだとはなしていました。

診察しんさつ検査けんさ可能かのう医療いりょう機関きかん

聴覚ちょうかく情報じょうほう処理しょり障害しょうがい」の診察しんさつくわしい検査けんさおこなっている医療いりょう機関きかんです。

国際こくさい医療いりょう福祉ふくし大学だいがくクリニック言語げんご聴覚ちょうかくセンター栃木とちぎけん大田原おおたわら
東北とうほく大学だいがく病院びょういん仙台せんだい
東京とうきょう済生会さいせいかい中央ちゅうおう病院びょういん東京とうきょう みなと
国立こくりつ病院びょういん機構きこう東京とうきょう医療いりょうセンター(東京とうきょう 目黒めぐろ
▽みみはなのどあそうクリニック(富山とやま
関西かんさい医科いか大学だいがく附属ふぞく病院びょういん大阪おおさか 枚方ひらかた
大阪おおさか市立しりつ大学だいがく医学部いがくぶ附属ふぞく病院びょういん大阪おおさか 阿倍野あべの
岡山おかやま大学だいがく病院びょういん岡山おかやま
早島はやしまクリニック(岡山おかやまけん早島はやしままち
九州きゅうしゅう大学だいがく病院びょういん福岡ふくおか

担当たんとうそれぞれ医療いりょう機関きかん耳鼻じび咽喉いんこうです。ほかにも対応たいおうできる病院びょういんなどえてきています。病院びょういんやクリニックに問い合といあわせてみてください。
ソース:NHK ニュース