東京とうきょう五輪ごりん・パラ 注意ちゅういすべき感染かんせん症しょうは… 学会がっかいがリスト公表こうひょうへ

東京とうきょうオリンピック・パラリンピックで世界せかい各国かっこくから多おおくの人ひとが集あつまると、国内こくないではあまり経験けいけんしない感染かんせん症しょうにもかかるおそれがあるとして、日本にっぽん感染かんせん症しょう学会がっかいは注意ちゅういすべき感染かんせん症しょうのリストを公表こうひょうし、大会たいかいに関かかわる人ひとたちにワクチンの接種せっしゅなどを呼よびかけることを決きめました。

日本にっぽん感染かんせん症しょう学会がっかいは東京とうきょうオリンピック・パラリンピックを前まえに、事前じぜんに予防よぼう策さくをとるべき感染かんせん症しょうのリストを作つくって公表こうひょうすることを決きめました。

リストでははしかや風疹ふうしん、インフルエンザなど、感染かんせん力りょくが高たかかったり大おおきな流行りゅうこうを引き起ひきおこしたりする感染かんせん症しょうのほか、国内こくないでは症例しょうれいが少すくない「侵襲かさね性せい髄ずい膜まく炎えん菌きん感染かんせん症しょう」など合あわせて８はち種類しゅるいについて、大会たいかい関係かんけい者しゃやボランティアなどは事前じぜんにワクチンを接種せっしゅすべきなどとしています。

このうち「侵襲かさね性せい髄ずい膜まく炎えん菌きん感染かんせん症しょう」は、くしゃみやせきなどを介かいして感染かんせんし、高熱こうねつや関節かんせつ痛つうといった症状しょうじょうや意識いしき障害しょうがいなどを引き起ひきおこして、治療ちりょうしない場合ばあい、致死ちし率りつは50％に上のぼるとされます。

アフリカ中央ちゅうおう部ぶでは流行りゅうこうが見みられ、日本にっぽん国内こくないでも去年きょねんのラグビーワールドカップの後のちに１いち例れい報告ほうこくされているということで、学会がっかいは特とくに注意ちゅういが必要ひつようだとしています。

リストを作成さくせいした防衛ぼうえい医科いか大だい学校がっこうの川名かわな明彦あきひこ教授きょうじゅは「選手せんしゅを招まねく自治体じちたい関係かんけい者しゃや民間みんかん交流こうりゅうを行おこなう人ひとたちも、手洗てあらいやマスクの着用ちゃくようを徹底てっていするとともに、ワクチンを接種せっしゅするなどして感染かんせん症しょうに備そなえてほしい」と話はなしています。

ソース：NHK ニュース