「殺ころし屋やを雇やとった」発言はつげんのフィリピン副大統領ふくだいとうりょうに出頭命令しゅっとうめいれい

　フィリピンの副大統領ふくだいとうりょうが大統領だいとうりょうらを殺害さつがいするために「殺ころし屋やを雇やとった」などと発言はつげんしたことを巡めぐり、現地げんちの捜査当局そうさとうきょくは副大統領ふくだいとうりょうに対たいして出頭しゅっとうするように命めいじました。

　ドゥテルテ前大統領ぜんだいとうりょうの長女ちょうじょ・サラ副大統領ふくだいとうりょうは23日にちの記者会見きしゃかいけんで「もし自分じぶんが殺ころされたら、マルコス大統領だいとうりょうらを殺害さつがいするよう殺ころし屋やに指示しじした」と発言はつげんしました。

　これを受うけ、大統領だいとうりょうの警護けいごが強化きょうかされる事態じたいとなっています。

　フィリピンメディアによりますと、捜査当局そうさとうきょくは26日にち、会見かいけんでの発言内容はつげんないようが脅迫きょうはくにあたる疑うたがいがあるとして、サラ副大統領ふくだいとうりょうに説明せつめいを求もとめるため29日にちに出頭しゅっとうするように命めいじたということです。

　サラ副大統領ふくだいとうりょうは「発言はつげんは切きり取とられたもので、積極的せっきょくてきな脅迫きょうはくにはあたらない」などと主張しゅちょうしています。

　サラ副大統領ふくだいとうりょうは政策せいさくの違ちがいからマルコス大統領だいとうりょうとの関係かんけいが悪化あっかしているほか、父ちちのドゥテルテ前大統領ぜんだいとうりょうも在任中ざいにんちゅうの違法薬物対策いほうやくぶつたいさくについて議会ぎかいで追及ついきゅうを受うけるなど、ドゥテルテ家いえとマルコス大統領だいとうりょうとの対立たいりつが深ふかまっています。

ソース：NHK ニュース