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ガザ人道状況深刻化 国連 イスラエルの支援物資搬入制限を非難
2024-03-20 03:11:05

イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘が続くガザ地区では、人道状況が深刻化していて、国連人権高等弁務官事務所は、イスラエルが人道支援物資の搬入を制限していることを非難しました。
ICRC=赤十字国際委員会は先週、北部ガザ市を訪れたときに撮影したとする動画を19日、SNSに投稿しました。
動画では、攻撃によって崩れた建物やがれきのほか、荷物を持って移動する人々の姿が確認でき、ICRCは「民間人がこの紛争の矢面にたたされている。人道的な保護と援助が不可欠だ」と訴えました。
ガザ地区では、深刻な食料不足から飢きんが迫っていると指摘されています。
国連人権高等弁務官事務所のトップ、ターク人権高等弁務官は19日、声明を発表し、イスラエルがガザ地区への人道支援物資を制限したうえで、攻撃を継続していると指摘しました。
そのうえで「飢餓を戦争の手段として利用することになるかもしれず、これは戦争犯罪にあたる」とイスラエルを非難し、支援物資の搬入をイスラエルに認めさせるよう訴えるべきだと国際社会に呼びかけました。
こうした中、仲介役を務めるカタールの外務省報道官は、イスラエルとハマスの間の戦闘休止と人質解放などをめぐる交渉が18日に再開されたと明らかにしました。
イスラエルのメディアによりますと現在、協議されている案は女性や高齢者など一部の人質を解放するかわりに、およそ6週間の戦闘休止を目指すものだということです。
ソース:NHK ニュース