【速報中】弾道ミサイル 奥尻島西のEEZ外に落下とみられる
2024-10-31 00:05:26

ミサイルは、午前8時37分ごろ北海道の奥尻島西の日本のEEZ=排他的経済水域の外側に落下したとみられるということです。
飛行時間はこれまでで最も長く、防衛省が分析を進めるとともに、警戒監視を続けています。
防衛省は31日午前7時11分ごろ、北朝鮮内陸部から少なくとも1発の弾道ミサイルが北東の方向に発射されたと発表しました。
ミサイルは午前8時37分ごろ、北海道の奥尻島の西の日本のEEZ=排他的経済水域の外側に落下したと推定されるということです。
飛行時間は1時間26分で、北朝鮮が発射した弾道ミサイルの中ではこれまでで最も長いということです。
防衛省関係者によりますと、ミサイルは通常より角度をつけて打ち上げる「ロフテッド軌道」で発射された可能性があるということです。
北朝鮮が弾道ミサイルや、弾道ミサイルの可能性があるものを発射したのは、9月18日以来でことし12回目です。
韓国国防省は30日、北朝鮮がICBM=大陸間弾道ミサイルの発射に踏み切る可能性があるとの見方を示しています。
防衛省が今回の発射について分析を進めるとともに、警戒監視を続けています。
関係者によりますと、通常より角度をつけて打ち上げる「ロフテッド軌道」で発射された可能性があるということです。
北朝鮮が弾道ミサイルや、弾道ミサイルの可能性があるものを発射したのは、9月18日以来でことし12回目です。
韓国国防省は30日、北朝鮮がICBM=大陸間弾道ミサイルの発射に踏み切る可能性があるとの見方を示しています。
海上保安庁は航行中の船舶に対し、今後の情報に注意するよう呼びかけています。
海上保安本部 “被害や落下物の情報は確認されていない”
北海道小樽市にある第1管区海上保安本部によりますと、午前8時40分現在、漁船などの被害や落下物に関する情報は確認されていないということで、関係機関と連携し引き続き、情報収集を進めています。
関係者によりますと、北朝鮮から発射された弾道ミサイルの可能性があるものは、通常より角度をつけて打ち上げる「ロフテッド軌道」で発射された可能性があるということです。
石破首相 「現時点で被害の情報はない」
石破総理大臣は午前8時すぎ、総理大臣官邸に入る際、記者団に対し「本日、北朝鮮が弾道ミサイルを発射した。わたしから国民に対する情報提供、安全確認の徹底などの指示をした。現時点で被害の情報はない。このあと詳しい報告を受け、国家安全保障会議を開く」と述べました。
政府関係者 日本のEEZ外側に落下する見込み
複数の政府関係者によりますと北朝鮮から発射された弾道ミサイルの可能性があるものは、日本のEEZ=排他的経済水域の外側に落下する見込みだということです。
海上保安庁 船舶に今後の情報 注意するよう呼びかけ
海上保安庁は防衛省からの情報として、「北朝鮮から弾道ミサイルの可能性があるものが発射された」と午前7時16分に発表しました。
航行中の船舶に対し、今後の情報に注意するよう呼びかけています。
韓国軍 “北朝鮮 日本海に向けて弾道ミサイル1発 発射”
韓国軍は北朝鮮が31日朝、日本海に向けて首都ピョンヤン付近から弾道ミサイル1発を発射したと発表しました。
長距離弾道ミサイルを、通常より角度をつけて高く打ち上げる「ロフテッド軌道」で発射していると推定されるとしていて、韓国軍が飛行距離などを詳しく調べています。
韓国軍合同参謀本部は、北朝鮮が31日午前7時10分ごろ首都ピョンヤン付近から弾道ミサイル1発を日本海に向けて発射したと発表しました。
このミサイルについて、長距離弾道ミサイルを、通常より角度をつけて高く打ち上げる「ロフテッド軌道」で発射していると推定されるとしています。
韓国国防省はこれまで、11月投票が行われるアメリカ大統領選挙の前後に、北朝鮮がICBM=大陸間弾道ミサイルの発射に踏み切る可能性があるとの見方を示していて、警戒を強めていました。
韓国軍は、アメリカ軍とともに、飛行距離などを詳しく調べています。
政府 緊急参集チームのメンバーを招集
政府は、総理大臣官邸の危機管理センターに設置している官邸対策室に関係省庁の担当者をメンバーとする緊急参集チームのメンバーを招集し、情報の収集と被害の確認などにあたっています。
中谷防衛大臣 アメリカ 韓国などと連携
中谷防衛大臣は、午前8時すぎに防衛省に入り、幹部らを集めた会議でしアメリカや韓国などと連携しつつ情報収集や分析に全力を挙げるとともに、不測の事態に備え、引き続き、警戒・監視に万全を期すよう指示することにしています。
その後、記者団の取材に応じることにしています。
石破首相 万全の態勢をとることを指示
北朝鮮から弾道ミサイルの可能性があるものが発射されたことを受けて、石破総理大臣は、▽情報の収集と分析に全力を挙げ、国民に対し迅速・的確な情報提供を行うこと、▽航空機や船舶などの安全確認を徹底すること、それに▽不測の事態に備え、万全の態勢をとることを指示しました。
林官房長官 「情報収集中」
林官房長官は午前8時前に総理大臣官邸に入る際、記者団に対し「情報収集中だ」と述べました。
北海道 危機対策課 情報収集進める
北朝鮮から弾道ミサイルの可能性があるものが発射されたとの情報を受けて、北海道の危機対策課は情報収集を進めています。道は情報を精査した上で、今後の対応を検討するということです。
北海道 奥尻町 防災担当者 情報収集中
北海道奥尻町の防災担当者によりますと、8時30分現在、情報収集にあたっているということです。
漁船などへの町から注意呼びかけは現在のところ行っていないということです。
北朝鮮 弾道ミサイルや可能性あるものの発射 ことし12回目
北朝鮮が弾道ミサイルや、弾道ミサイルの可能性があるものを発射したのは、9月18日以来でことし12回目です。
北朝鮮はことし、「国防5か年計画」に沿った兵器開発や、部隊の訓練だとしてさまざまな弾道ミサイルを発射してきました。
このうち、短距離弾道ミサイルでは、「超大型ロケット砲」と呼ぶミサイルの発射を繰り返しているほか、9月には超大型弾頭を装着した「火星11型」の発射実験に成功したと発表していました。
中距離弾道ミサイルでは、従来の液体燃料式より迅速な発射が可能な固体燃料式の開発を進め、4月には極超音速で滑空する弾頭を装着した新型の「火星16型」の発射実験に成功したとしています。
一方でことしはICBM=大陸間弾道ミサイル級のミサイルをこれまで発射していませんでしたが、片側12輪の移動式発射台の写真が9月初めて公開され、新型のICBM級ミサイルを搭載する発射台との見方が出ています。
このほか北朝鮮は5月末に軍事偵察衛星の打ち上げを試みて失敗しています。