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首相「今国会での解散は考えていない」 立民 不信任案提出へ
2023-06-15 20:18:52

衆議院の解散をめぐって岸田総理大臣は、来週会期末を迎えるいまの国会では行わない考えを表明しました。一方、立憲民主党は、物価高に直面する国民に負担増を強いる政権を認めるわけにはいかないとして、内閣不信任決議案を16日に提出する方針で、与党側はただちに否決することにしています。
岸田総理大臣は15日夜、記者団に野党側から内閣不信任決議案が提出された場合の対応について、「先送りできない課題に答えを出していくという内閣の基本姿勢に照らして即刻否決するよう、自民党の茂木幹事長に指示した」と述べました。
そのうえで、いまの国会では衆議院を解散しないということかと問われたのに対し、「今国会での解散は考えていない」と表明しました。
与党内からは「国民に信を問う大義がなく、妥当な判断だ」との受け止めが相次ぐ一方、「野党の選挙準備が整っていない今がチャンスだったのではないか」といった声も聞かれます。
また、立憲民主党は「解散権をもてあそぶべきではなく、岸田総理大臣は国民を愚弄している」などと批判しています。
一方、立憲民主党は、物価高に直面する国民に負担増を強いる政権を認めるわけにはいかないとして、解散をめぐる岸田総理大臣の判断にかかわらず、16日に内閣不信任決議案を提出する方針です。
与党側は岸田総理大臣の指示を踏まえ、ただちに決議案を否決することにしています。
また、決議案の提出を「国会最終盤の季節行事だ」と批判する日本維新の会などは反対する見通しです。
国会では、16日の参議院本会議で、政府が最重要法案と位置づける、防衛費増額に向けた財源確保法案や、LGBTの人たちへの理解増進に向けた法案などが可決・成立する見通しです。
ソース:NHK ニュース