Hiện Furigana
マダニが媒介「オズウイルス」世界初の死亡例 茨城の70代女性
2023-06-23 07:55:23

厚生労働省は去年、茨城県内で心筋炎で死亡した70代の女性について、マダニが媒介する「オズウイルス」というウイルスによる感染症と診断されたことを発表しました。
このウイルスに、人が感染して発症したり、死亡したりしたケースが確認されたのは国内では初めてで、世界でも例がないということです。
このウイルスに、人が感染して発症したり、死亡したりしたケースが確認されたのは国内では初めてで、世界でも例がないということです。
厚労省 “感染が必ずしも致死的な経過につながるわけではない”
厚生労働省などによりますと、これまでに国内では血液中の抗体検査でこのウイルスに感染したと考えられるケースがあったことから、「感染が必ずしも致死的な経過につながるわけではない」としていて、ウイルスの特徴や症状などについて、引き続き、調査や研究を行うことにしています。
オズウイルスとは
オズウイルスはマダニが媒介するウイルスで、2018年に愛媛県でマダニの一種「タカサゴキララマダニ」から世界で初めて見つかりました。
国立感染症研究所によりますと、オズウイルスに感染して発症したり、死亡したりした人の報告も世界で初めてだということです。
オズウイルスを媒介する「タカサゴキララマダニ」は、関東より西に広く分布していて、これまでに行われた野生動物の調査で、千葉県や岐阜県、三重県、和歌山県、山口県、大分県で、ニホンザルやニホンイノシシ、ニホンジカから感染したことを示す抗体が検出されています。
また、山口県で行われた狩猟者の血液の検査では、2人からオズウイルスに対する抗体反応があったという報告があるということで、感染に気付かないか、感染しても症状が軽くすむ場合もあると考えられるとしています。
今のところ、有効な治療薬はわかっておらず、症状が出た場合は対症療法を行うことになるとしています。
国立感染症研究所は、草むらややぶなどマダニが多くいる場所に入る時には、長袖や長ズボンなどで肌の露出を減らすことが大事で、虫よけも補助的な役割があるとしています。
もし、マダニにかまれているのを見つけた場合は、無理に引き抜こうとせず、医療機関で除去や洗浄などの処置を行い、刺されたあと数週間は体調の変化に注意をして、発熱などがあれば、医療機関を受診するよう呼びかけています。
国立感染症研究所によりますと、オズウイルスに感染して発症したり、死亡したりした人の報告も世界で初めてだということです。
オズウイルスを媒介する「タカサゴキララマダニ」は、関東より西に広く分布していて、これまでに行われた野生動物の調査で、千葉県や岐阜県、三重県、和歌山県、山口県、大分県で、ニホンザルやニホンイノシシ、ニホンジカから感染したことを示す抗体が検出されています。
また、山口県で行われた狩猟者の血液の検査では、2人からオズウイルスに対する抗体反応があったという報告があるということで、感染に気付かないか、感染しても症状が軽くすむ場合もあると考えられるとしています。
今のところ、有効な治療薬はわかっておらず、症状が出た場合は対症療法を行うことになるとしています。
国立感染症研究所は、草むらややぶなどマダニが多くいる場所に入る時には、長袖や長ズボンなどで肌の露出を減らすことが大事で、虫よけも補助的な役割があるとしています。
もし、マダニにかまれているのを見つけた場合は、無理に引き抜こうとせず、医療機関で除去や洗浄などの処置を行い、刺されたあと数週間は体調の変化に注意をして、発熱などがあれば、医療機関を受診するよう呼びかけています。
ソース:NHK ニュース