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滝山たきやま病院びょういん 副作用ふくさようおそれあるくすり根拠こんきょなく投与とうよくに実態じったい把握はあく

2023-06-30 07:53:23

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虐待ぎゃくたい事件じけんきた東京とうきょう 八王子はちおうじある精神せいしんの「滝山たきやま病院びょういん」で、根拠こんきょ不明瞭ふめいりょう診断しんだんがされ、副作用ふくさようそれのあるくすり投与とうよされた可能かのうせいがあるという指摘してきけ、加藤かとう厚生こうせい労働ろうどう大臣だいじん個別こべつ事案じあんへの言及げんきゅうひかえるとしつつ「不適切ふてきせつ医療いりょううたがに関にかんして事実じじつ関係かんけい確認かくにんしたうえ厳正げんせい対応たいおうする」とべ、東京とうきょうなど連携れんけいして実態じったい把握はあくすすめるかんがしめしました。

東京とうきょう 八王子はちおうじある精神せいしん病院びょういん滝山たきやま病院びょういん」では、入院にゅういん患者かんじゃ暴行ぼうこうしたとして看護かんごら5にん逮捕たいほ書類しょるい送検そうけんされていますが、発覚はっかく患者かんじゃ家族かぞくなどから治療ちりょうについても疑念ぎねんうったえるこえせられています。

このため、NHKが家族かぞく協力きょうりょくのもと患者かんじゃ10にんのカルテを入手にゅうしゅし、複数ふくすう専門医せんもんい分析ぶんせき依頼いらいしたところ、カルテじょう5にん患者かんじゃについて根拠こんきょなる異常いじょうみとめられないまま「急性きゅうせい心筋しんきん梗塞こうそく」と診断しんだんされ、副作用ふくさようそれあるくすり投与とうよされた可能かのうせいがあると指摘してきされています。

これについて、30にち閣議かくぎ会見かいけんわれた加藤かとう厚生こうせい労働ろうどう大臣だいじんは、個別こべつ事案じあんについては差し控さしひかえるとしたうえで「不適切ふてきせつ医療いりょううたがに関にかんして地方ちほう厚生こうせいきょく調査ちょうさおこな情報じょうほう収集しゅうしゅうして指導しどう監査かんさし、事実じじつ関係かんけい確認かくにんおこなったうえ厳正げんせい対応たいおうすることになっている。厚生こうせい労働ろうどうしょうとしては東京とうきょうなど連携れんけいして適切てきせつ対応たいおうしていきたい」とべ、などとともに実態じったい把握はあくすすめるかんがしめしました。

今回こんかい指摘してきについて、滝山たきやま病院びょういんは「げん段階だんかい個別こべつ患者かんじゃに関にかんする情報じょうほう発信はっしんする予定よていはありません」と回答かいとうしています。

分析ぶんせき医師いしいのちかかわる副作用ふくさよう可能かのうせいもあった」

NHKの依頼いらい分析ぶんせきおこなった複数ふくすう専門医せんもんいからは、カルテじょうの「急性きゅうせい心筋しんきん梗塞こうそく」との診断しんだんもとづき、脳出血のうしゅっけつなど副作用ふくさようのおそれがあるくすり投与とうよされていると指摘してきしています。

その1にん日本にっぽん循環じゅんかん学会がっかいのガイドライン策定さくていにもたずさわった三井みつい記念きねん病院びょういん循環じゅんかん内科ないか部長ぶちょう田邉たなべ健吾けんご医師いしは「患者かんじゃ症状しょうじょう状況じょうきょうをみていたわけではないので、いまのこっている結果けっかからという制限せいげんあるが、心電図しんでんず採血さいけつ結果けっか根拠こんきょなる異常いじょうがないのに急性きゅうせい心筋しんきん梗塞こうそく判断はんだんしてしまっており問題もんだいだ。治療ちりょうに関にかんしても、リスクのたかくすり投与とうよされ、いのちかかわる副作用ふくさよう可能かのうせいもあった」と指摘してきしています。

4ねんまえ滝山たきやま病院びょういんくなった女性じょせいあね

カルテ分析ぶんせきした1にんで、4ねんまえ滝山たきやま病院びょういんくなった女性じょせいあねは、当時とうじ対応たいおうから病院びょういん治療ちりょう不信ふしんかんったといます。

50だいくなった女性じょせいは、統合とうごう失調しっちょうしょうがあり糖尿とうにょうびょう人工じんこう透析とうせき必要ひつようだったことから、滝山たきやま病院びょういん紹介しょうかいされ2ねんはん入院にゅういんしていました。

しかし女性じょせい死亡しぼうしたさいあね葬儀そうぎ業者ぎょうしゃから「いたんでいるので」と遺体いたいせてもらえず、医師いしからも死因しいん説明せつめいがなかったことから不信ふしんかんいだき、カルテをすべて取り寄とりよせました。

今回こんかいカルテ分析ぶんせきした医師いしたちによりますと、女性じょせい結果けっかからは心電図しんでんず波形はけい血液けつえき検査けんさなど根拠こんきょなる異常いじょうがみられないにもかかわらず「急性きゅうせい心筋しんきん梗塞こうそく」と診断しんだんされ、くすり投与とうよされていたといいます。

女性じょせいあねは「病院びょういんから『心筋しんきん梗塞こうそく』というはなしいたことはなく、病状びょうじょう死因しいん説明せつめいなにもありませんでした。わたしにとってはたった1にんいもうとです。そういうあつかをされるのはどうなのか。ひととして最低さいていげんたっとばれるべきじゃないかとおもいます」とはなしました。

滝山たきやま病院びょういん治療ちりょうにかかわってきた医療いりょうスタッフが内情ないじょう証言しょうげん

医療いりょうスタッフはNHKの取材しゅざいに対にたい「1ーBとばれるからだ状態じょうたいわるくなった患者かんじゃうつされる病棟びょうとうでは、おお患者かんじゃに『心筋しんきん梗塞こうそく』の診断しんだんをしほとんどおな治療ちりょうをしている状況じょうきょうだった。心電図しんでんず検査けんさ採血さいけつだけでエコー検査けんさはせずに判断はんだんして、薬剤やくざいずっと使つかような治療ちりょうつづ。スタッフもみんな疑問ぎもんおもっているが、また心筋しんきん梗塞こうそくにしておな治療ちりょうするんでしょうと、自然しぜんれてしまう」と証言しょうげんしました。

そのうえで「くすりれすぎてからだちゅういろんなかんはいため感染かんせんこせば抗生こうせいざい使つかなど、からだなかにたくさんみずはいるので最後さいごみんなむくんでくなっていくああいう治療ちりょう自分じぶん家族かぞくにしてほしいとはおもえない状況じょうきょうだった」とはなしていました。
ソース:NHK ニュース