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ベラルーシ 反政権派男性を拘束 搭乗の旅客機緊急着陸させる
2021-05-24 00:13:49

旧ソビエト・ベラルーシの当局は23日、首都ミンスクの空港で、国外に逃れてルカシェンコ大統領を批判する活動を続けていた男性を拘束しました。当局は爆発物が仕掛けられた情報があるとして、男性が乗っていた旅客機を緊急着陸させていて、EU=ヨーロッパ連合などが対応を非難しています。
ベラルーシの反政権側のメディアによりますと、ベラルーシの当局が23日、国外に逃れてルカシェンコ大統領を批判する反政権派のロマン・プロタセビッチ氏を首都ミンスクの空港に到着後、拘束したということです。
プロタセビッチ氏はギリシャからリトアニアに向かっていた旅客機に乗っていましたが、ベラルーシの国営メディアによりますと、当局が爆発物が仕掛けられた情報があるとして、この旅客機をミンスクの空港に緊急着陸させたということです。
ただ、爆発物はみつからなかったとしています。
今回の事態について、反政権派のチハノフスカヤ氏は「プロタセビッチ氏を拘束するため民間機をまるごと捕獲したのだ」と述べて、ルカシェンコ政権の対応を強く批判しました。
また、EU=ヨーロッパ連合のミシェル大統領やICAO=国際民間航空機関も「非常に懸念している」などとツイッターに投稿し非難しています。
ベラルーシでは去年8月、ルカシェンコ大統領が、6回目の当選を果たしたとされたことを受けて抗議活動が広がりましたがプロタセビッチ氏も、国外に逃れて反政権側のメディアを創設するなど、活動の中心人物の1人となっていました。
ソース:NHK ニュース