北きたに“ブロックチェーン”情報じょうほう提供ていきょうか 米べいＩＴ専門せんもん家かを逮捕たいほ

アメリカ ニューヨークの連邦れんぽう地検ちけんは、北朝鮮きたちょうせんに暗号あんごう資産しさんの基盤きばんとなるブロックチェーンと呼よばれる技術ぎじゅつに関にかんする情報じょうほうを提供ていきょうし、資金しきん洗浄せんじょうや制裁せいさい逃のがれの方法ほうほうを議論ぎろんしていたとして、アメリカ人じんのＩＴ技術ぎじゅつの専門せんもん家かの男おとこを逮捕たいほしたと発表はっぴょうしました。

逮捕たいほされたのはシンガポール在住ざいじゅうのアメリカ人じんで、ＩＴ技術ぎじゅつの専門せんもん家かバージル・グリフィス容疑ようぎ者しゃです。

連邦れんぽう地検ちけんによりますと、グリフィス容疑ようぎ者しゃはことし４月しがつごろ、アメリカ政府せいふの許可きょかを得えずに北朝鮮きたちょうせんのピョンヤンを訪おとずれて暗号あんごう資産しさんに関にかんする会議かいぎに出席しゅっせきし、暗号あんごう資産しさんの基盤きばんとなるブロックチェーンの技術ぎじゅつに関にかんする情報じょうほうを提供ていきょうした疑うたがいが持もたれています。

アメリカ政府せいふは許可きょかなく北朝鮮きたちょうせんに渡航とこうすることを禁きんじていますが、グリフィス容疑ようぎ者しゃは北朝鮮きたちょうせんからビザを取得しゅとくする際さい、パスポート上じょうではなく、別べつの紙かみで発行はっこうを受うけ、記録きろくが残のこらないようにしていたということです。

また、北朝鮮きたちょうせん側がわとブロックチェーンを応用おうようした資金しきん洗浄せんじょうや制裁せいさいの回避かいひの方法ほうほうも議論ぎろんしていたということで、連邦れんぽう地検ちけんは「制裁せいさいの回避かいひに利用りようされることを知しりながら情報じょうほうを提供ていきょうし、北朝鮮きたちょうせんに圧力あつりょくをかけるための制裁せいさいを危険きけんにさらした」としています。

グリフィス容疑ようぎ者しゃに関にかんして複数ふくすうのメディアはインターネット上じょうの百科ひゃっか事典じてん、「ウィキペディア」を匿名とくめいで編集へんしゅうした人ひとたちの所属しょぞく組織そしきを特定とくていするソフト、「ＷｉｋｉＳｃａｎｎｅｒ」を開発かいはつした著名ちょめいなプログラマーだと伝つたえています。

ソース：NHK ニュース