Hiện Furigana
スーダン 3日間の停戦合意発表も戦闘続く 外国人退避は不透明
2023-04-22 22:10:56

軍とその傘下にある準軍事組織との間で戦闘が続くアフリカのスーダンでは、双方が3日間の停戦合意を発表し、軍は一部の国が国外退避を進めているとしています。ただ戦闘は依然、続いていて、外国人の国外退避が安全に進められるかは、不透明な情勢です。
スーダンでは、おととし、クーデターで実権を握った軍と軍の傘下にある準軍事組織のRSF=即応支援部隊との間で今月15日以降、激しい戦闘が続いていて、WHO=世界保健機関によりますと、21日の段階で413人が死亡し、3500人以上がけがをしているということです。
双方はイスラム教徒が日中の飲食を断つ断食月のラマダンが明けた21日、3日間の停戦合意を発表しましたが、一夜明けた22日も首都ハルツームでは銃声や砲撃音が聞かれていて、停戦は守られていない模様です。
一方で、軍は22日、各国の外交官などの国外退避について「国外退避を希望するすべての国の退避が数時間以内に始まるだろう。アメリカ、イギリス、フランス、中国はそれぞれの軍用機を使って、外交官や自国民をハルツームから退避させる予定だ」とSNSに投稿しました。
さらに一部の国はすでにハルツームからの退避を進めているとしていて、サウジアラビア政府は22日、自国民や外国籍の人およそ150人を国外退避させたと発表しました。
外国人の退避をめぐってはRSFも「外国人が安全に退避できるようすべての空港を部分的に開放する準備がある」と投稿していますが、戦闘が依然、続く中、外国人の国外退避が安全に進められるかは、不透明な情勢です。
サウジアラビア外務省 「自国民などを退避」
サウジアラビア外務省は22日、SNSで「サウジアラビア海軍主導で自国民91人と、外国籍の66人をスーダンから退避させた」と投稿しました。
国外退避させた外国籍は、クウェートやカタールなどのアラブ諸国に加え、カナダやフィリピンなど12か国にのぼるということです。
アラブメディアによりますと、サウジアラビア政府は戦闘が続くスーダンの首都ハルツームから自国民などを陸路で、北東部におよそ700キロ離れたポートスーダンの港まで移動させた上、サウジアラビア海軍の艦船など5隻で、およそ150人をサウジアラビア西部のジッダに退避させたと伝えています。
国外退避させた外国籍は、クウェートやカタールなどのアラブ諸国に加え、カナダやフィリピンなど12か国にのぼるということです。
アラブメディアによりますと、サウジアラビア政府は戦闘が続くスーダンの首都ハルツームから自国民などを陸路で、北東部におよそ700キロ離れたポートスーダンの港まで移動させた上、サウジアラビア海軍の艦船など5隻で、およそ150人をサウジアラビア西部のジッダに退避させたと伝えています。
ソース:NHK ニュース