Hiện Furigana
奈良 法隆寺で一年のほこりを落とす「お身拭い」
2023-12-08 03:37:10

新年を前に、奈良県斑鳩町にある世界遺産「法隆寺」で、仏像に積もったこの1年のほこりを落とす「お身拭い」が行われました。法隆寺では仏像に清らかな姿で新年を迎えてもらおうと、毎年、この時期に「お身拭い」を行っています。
8日は僧侶ら10人が国宝の「金堂」に入り、まず安置されている仏像の前でお経を唱えました。
このあとマスクをつけた僧侶たちが、いずれも国宝の「釈迦三尊像」や「薬師如来坐像」などに積もったほこりをはけやはたきを使って丁寧に払い落としていました。
「お身拭い」は法隆寺が世界文化遺産に登録されたのをきっかけにおよそ30年前に始まった行事で、参拝に訪れていた人たちは年に一度の作業を眺めたり、仏像に静かに手を合わせたりしていました。
静岡県の60代の男性は「厳かな雰囲気でした。来年も穏やかに過ごせればいいと思います」と話していました。
法隆寺の古谷正覚住職は「清らかな気持ちで新しい年を迎えたいとご奉仕しました。来年は平和な世の中になるよう願っています」と話していました。
ソース:NHK ニュース