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台湾総統選 民進党候補がトップ保つも 最大野党候補が追い上げ
2023-12-12 22:30:41

4年に1度行われる台湾総統選挙の投票日まで13日であと1か月となりました。世論調査の支持率では、中国と対立する与党・民進党の候補がトップを保っていますが、中国との交流に積極的な2位の最大野党・国民党の候補が差を詰めていて、選挙戦は激しさを増しそうです。
来月13日に投票が行われる台湾総統選挙には、与党・民進党から今の副総統の頼清徳氏、最大野党・国民党から現職の新北市長の侯友宜氏、野党第2党・民衆党から前の台北市長の柯文哲氏の合わせて3人が立候補しています。
選挙戦の大きな争点の1つが、台湾への圧力を強める中国との向き合い方です。
民進党の頼氏は「台湾は中国の一部だ」という中国の主張を認めず、アメリカなどとの関係強化によって、中国を抑止しようという現職の蔡英文総統の路線を引き継ぐ姿勢です。
国民党の侯氏は「民進党政権が中国との武力衝突の危機をもたらしている」と批判し、中国との交流を密にして衝突のリスクを下げると主張しています。
民衆党の柯氏は「民進党は中国から相手にされず、国民党は中国に従順すぎる」と2大政党を批判し、文化や経済の分野を先行して中国との交流を進めるとしています。
主な世論調査の支持率では、頼氏が30%台でトップを保っていますが、2位の侯氏が30%前後に上昇して差を詰めています。
柯氏の支持率は、民衆党の内部調査では侯氏を上回る2位とされていますが、ほかの世論調査ではおおむね20%を割り込み、3位となっています。
各候補は今後、台湾各地で大規模な集会を開くなどして支持の拡大を図ることにしていて、選挙戦は激しさを増しそうです。
また、国会議員にあたる立法委員の選挙も総統選挙と同時に行われます。
現在は与党・民進党が過半数の議席を占めていますが、今回の選挙ではどの党も単独での過半数の確保は難しいという見方が出ていて、選挙後に安定した政権ができるかどうかも注目されます。
ソース:NHK ニュース