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横審「ファンの失望は大きい」横綱 稀勢の里に「激励」決議
2018-11-26 06:07:52

大相撲の横綱審議委員会は26日開かれた定例の会合で、今場所完全復活をかけて出場しながら4連敗で途中休場となった横綱・稀勢の里について、「長期にわたってその地位にふわしい力量を示せず復活を期待したファンの失望は大きい」として「激励」の決議をしました。
横綱審議委員会は26日、福岡市で会合を開き、日本相撲協会の八角理事長から九州場所の力士の戦いぶりなどについて報告を受けたあと、横綱・稀勢の里について意見を交わしました。
稀勢の里は8場所連続休場のあと、9月の秋場所では10勝を挙げましたが、完全復活をかけた九州場所では、横綱として87年ぶりに不戦敗を除いて初日から4連敗を喫し、右ひざのけがを理由に途中休場していました。
会合のあと、横綱審議委員会の北村正任委員長が会見し、委員会では稀勢の里について厳しい意見が相次ぎ、「長期にわたってその地位にふさわしい力量を示せずにいる。九州場所における復活に願いをかけたファンの失望は大きい」として、出席した9人の委員全員の一致で「激励」を決議したということです。
そのうえで北村委員長は、「稀勢の里自身が決意した来場所での再起に期待する」と述べ、来年1月の初場所に出場し、復活と呼べるにふさわしい成績を残すよう求めました。
横綱審議委員会は内規で、横綱が休場が多い場合や横綱として非常に不成績でありその位に堪えないと認めた場合などに「激励」や「注意」、「引退勧告」を決議するとしていますが、日本相撲協会では過去に「激励」の決議が行われたケースは把握していないとしていて、今回の決議は極めて異例です。
稀勢の里は8場所連続休場のあと、9月の秋場所では10勝を挙げましたが、完全復活をかけた九州場所では、横綱として87年ぶりに不戦敗を除いて初日から4連敗を喫し、右ひざのけがを理由に途中休場していました。
会合のあと、横綱審議委員会の北村正任委員長が会見し、委員会では稀勢の里について厳しい意見が相次ぎ、「長期にわたってその地位にふさわしい力量を示せずにいる。九州場所における復活に願いをかけたファンの失望は大きい」として、出席した9人の委員全員の一致で「激励」を決議したということです。
そのうえで北村委員長は、「稀勢の里自身が決意した来場所での再起に期待する」と述べ、来年1月の初場所に出場し、復活と呼べるにふさわしい成績を残すよう求めました。
横綱審議委員会は内規で、横綱が休場が多い場合や横綱として非常に不成績でありその位に堪えないと認めた場合などに「激励」や「注意」、「引退勧告」を決議するとしていますが、日本相撲協会では過去に「激励」の決議が行われたケースは把握していないとしていて、今回の決議は極めて異例です。
田子ノ浦親方「決意を持って」
大相撲の横綱・稀勢の里に横綱審議委員会が「激励」の決議をしたことについて、師匠の田子ノ浦親方は「まだ連絡は受けていないが、本人は決意を持って土俵に上がらないといけない。当然、横綱だから、ただ出るというわけにはいかない」と話しました。
そのうえで、稀勢の里が出場する場所は、来年1月の初場所かという問いに対しては、「体の様子を見て、中途半端ではなくしっかりとした形で出られるようにしたい」と明言しませんでした。
そのうえで、稀勢の里が出場する場所は、来年1月の初場所かという問いに対しては、「体の様子を見て、中途半端ではなくしっかりとした形で出られるようにしたい」と明言しませんでした。
横綱審議委員会とは
横綱審議委員会は、昭和25年に設置された日本相撲協会の諮問機関で、横綱の昇進をはじめ、横綱に関するさまざまな案件について進言したり、協会からの諮問に答申したりします。
規程では15人以内の有識者によって構成されるとなっていて、現在の委員は9人で、相撲協会は「委員会の決議を尊重する」と定められています。
また、横綱審議委員会は内規で横綱が休場が多い場合、横綱としての体面を汚す場合、横綱として非常に不成績でありその位に堪えないと認めた場合のいずれかに該当すると判断した際に、出席委員の3分の2以上の決議により、「激励」「注意」「引退勧告」を行うとしています。
不祥事をめぐっては、平成22年に横綱・朝青龍が酒に酔って知人の男性に暴行した問題で、朝青龍がみずから引退を表明したあとに横綱審議委員会として初めての「引退勧告」を出しました。
去年12月には横綱日馬富士が貴ノ岩に対する傷害事件の責任をとって引退したあと、「引退勧告」に相当すると決議しています。
また本場所の成績が振るわなかった横綱に対しては、平成11年の秋場所で3代目、横綱・若乃花が7勝8敗と負け越した際、初めて横綱本人を委員会に呼び、「次に出場するときには体を万全にして土俵にあがってほしい」と決議ではなく口頭で注意したケースがあります。
規程では15人以内の有識者によって構成されるとなっていて、現在の委員は9人で、相撲協会は「委員会の決議を尊重する」と定められています。
また、横綱審議委員会は内規で横綱が休場が多い場合、横綱としての体面を汚す場合、横綱として非常に不成績でありその位に堪えないと認めた場合のいずれかに該当すると判断した際に、出席委員の3分の2以上の決議により、「激励」「注意」「引退勧告」を行うとしています。
不祥事をめぐっては、平成22年に横綱・朝青龍が酒に酔って知人の男性に暴行した問題で、朝青龍がみずから引退を表明したあとに横綱審議委員会として初めての「引退勧告」を出しました。
去年12月には横綱日馬富士が貴ノ岩に対する傷害事件の責任をとって引退したあと、「引退勧告」に相当すると決議しています。
また本場所の成績が振るわなかった横綱に対しては、平成11年の秋場所で3代目、横綱・若乃花が7勝8敗と負け越した際、初めて横綱本人を委員会に呼び、「次に出場するときには体を万全にして土俵にあがってほしい」と決議ではなく口頭で注意したケースがあります。
ソース:NHK ニュース