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レスリング 吉田沙保里選手 引退会見【会見詳報】
2019-01-10 06:02:34

レスリング女子でオリンピック3連覇と世界選手権13連覇を果たし、国民栄誉賞も受賞した吉田沙保里選手の現役引退の記者会見が、10日午後2時すぎから都内で始まりました。
「すべてやり尽した思い強く引退決断」
吉田選手は記者会見の冒頭で「33年間のレスリング選手生活に区切りをつけることを決断した」と話したうえで、「若い選手たちが世界の舞台で活躍する姿を多く見るようになり、女子レスリングを引っ張ってもらいたいという気持ちになった。もうすべてをやり尽くしたという思いが強く、引退を決断した」と話し、現役を引退する理由を説明しました。
引退決断は去年12月
吉田選手は記者会見で、引退を決断した時期について、「東京オリンピックに出たいという気持ちもあったし、父が生前に引き際が大事だ、勝って終わることが大事と話していたので頑張ろうという思いもありながらすごく迷ってここまで来たが、最終的に去年12月の天皇杯の試合を見て決めた」と述べました。
「女性としての幸せもつかみたい」
今後の夢について、「レスリング一筋でここまできたので、レスリング以外のこともやっていきたいという思いがすごく強いし、女性としての幸せも絶対につかみたい。来年の東京オリンピックを盛り上げていきたいという思いも強い」と述べました。
東京五輪へ「精神的な支えになれれば」
来年の東京オリンピックに向けて、「全日本もコーチたちも選手たちも頑張っているので、精神的な支えになれればいいなと思っています」と述べました。
「レスリングは人生の一つ」
レスリングとは何かと質問され、「人生の一つです。レスリングが無かったら、ここまで私も来られなかったし、たくさんの方に出会うこともなかったです。レスリングを通して、いろいろなことを学び、いろいろな人と出会えました。すべてレスリングのおかげだと思っています」と話しました。
ナショナルチームのコーチは継続
今後について聞かれ、「ナショナルチームのコーチは続けていきます。たくさんコーチがいるので、精神的な支えをできたらと思っています。コーチとしての経験はありませんが、迷惑をかけない程度に協力できたらなと思います」と話しました。
「五輪目指したきっかけはヤワラちゃん」
オリンピックを目指したきっかけについて、「オリンピックに出たいと思ったきっかけは、柔道のヤワラちゃんと言われた谷亮子選手でした。谷選手に憧れて私も中学1、2年生ごろからオリンピックに出て、金メダルを取りたいという夢をもちだしました」と話しました。
そのうえで「当時はまだ、レスリング女子が正式種目にもなっていないのに、出たいという思いを持っていました。アテネオリンピックで谷選手が獲得した金メダルを見せてもらった時は、本当にうれしかった」と振り返りました。
そのうえで「当時はまだ、レスリング女子が正式種目にもなっていないのに、出たいという思いを持っていました。アテネオリンピックで谷選手が獲得した金メダルを見せてもらった時は、本当にうれしかった」と振り返りました。
恩師の栄和人氏に感謝
恩師の栄和人氏について、「大学で出会い、ここまで世界で戦える、活躍できる選手に育ててくれたのは栄さん。情熱のある指導者で、自分の時間を割いてでも、選手をいちばんに考えてくれる熱い指導者で、ここまで育ててくれて、今までありがとうございましたという思いです」と感謝しました。
そして、栄氏に現役引退を伝えたことを明かし、「引退を決めたと言ったら『そっか、ご苦労さん』という言葉をかけてくれたし、『俺が泣きそうだよ』と言っていました。ここまで育ててくれて感謝の気持ちでいっぱいです」と話していました。
そして、栄氏に現役引退を伝えたことを明かし、「引退を決めたと言ったら『そっか、ご苦労さん』という言葉をかけてくれたし、『俺が泣きそうだよ』と言っていました。ここまで育ててくれて感謝の気持ちでいっぱいです」と話していました。
「リオ五輪の銀メダルが成長させてくれた」
銀メダルだったリオデジャネイロオリンピックを振り返り、「初めて2番目の表彰台に上がった時に、負けた人はこういう気持ちだったのだなということを感じました。こうやって戦う仲間がいたから、こうやって頑張ってこられたと、負けて知ることができたので、すごく大きく成長させてくれました。リオの銀メダルが私を成長させてくれました」と話しました。
パワハラ問題「本当にショックだった」
恩師の栄和人氏のパワーハラスメント問題について聞かれ、「私を世界で活躍する選手に育ててくれた栄さんと、ともに頑張った仲間がああいう状況になったのは、本当にショックでした」と当時の心境を話しました。
そして、「真実ではない報道もあったかもしれないが、そういう中でコメントするのはすごく難しかったです。これからどうするのだろうという思いも強かったですし、若い後輩たちが悩まされて、思い切り練習できずに試合で結果を出せなかったのがいちばんつらかったです。でも、もう次に向かって頑張るしかないので、東京オリンピックに向けて、ひとつになって頑張らないといけないと思っています」と話しました。
そして、「真実ではない報道もあったかもしれないが、そういう中でコメントするのはすごく難しかったです。これからどうするのだろうという思いも強かったですし、若い後輩たちが悩まされて、思い切り練習できずに試合で結果を出せなかったのがいちばんつらかったです。でも、もう次に向かって頑張るしかないので、東京オリンピックに向けて、ひとつになって頑張らないといけないと思っています」と話しました。
「タックルに絶対的自信」
みずからのレスリングについて、「タックルで攻めるのが自分のいちばんの強みで、自信を持っていました。小さい時から父にたたき込まれたタックルを信じて、これまでずっとそのタックルで相手を倒してきました。絶対的に自信を持っていました」と話しました。
後継者「奥野選手に向田選手、登坂選手」
後継者として誰を指名するかという質問を受け、「私の階級では、奥野春菜選手や向田真優選手もいます。また、私を尊敬してくれている登坂絵莉選手もいますし、いろんな選手が頑張っているので、どの選手が代表になるかわからないですが、みんなで頑張っていけたらと思います」と話しました。
「第二の人生を明るく笑顔で元気に」
これまで出場したオリンピックを振り返り、「夢の舞台のオリンピックに4度も出場ができました。私の父はオリンピックを目指して出られなかったので、兄たちも目指す中で、私が出させていただき本当にうれしく思いました。家族の応援と支えが夢を大きく強く持たせてくれたので頑張れたのかと思います。4回の出場でいろんな人と出会えて、オリンピックで活躍することができたから、今の私があるのかと思います」と話しました。
そして、最後に「これまで応援して下さった国民の皆さん、ファンの皆さん、本当にありがとうございました。第二の人生を明るく笑顔で元気に頑張っていきたいと思いますので、次の吉田沙保里も応援していただけたらうれしいです」と笑顔で会見を締めくくりました。
そして、最後に「これまで応援して下さった国民の皆さん、ファンの皆さん、本当にありがとうございました。第二の人生を明るく笑顔で元気に頑張っていきたいと思いますので、次の吉田沙保里も応援していただけたらうれしいです」と笑顔で会見を締めくくりました。
ソース:NHK ニュース