Hiện Furigana
インフルエンザ 患者約213万人 全都道府県で警報レベルに
2019-01-25 06:43:51

全国でインフルエンザの流行が広がっていて、今月20日までの1週間の推計の患者数は約213万人に達するとともに、47すべての都道府県で警報レベルを超えました。厚生労働省は、今後、さらに患者が増えるおそれがあるとして、手洗いやマスクの着用など予防を徹底するよう呼びかけています。
厚生労働省によりますと、今月20日までの1週間の全国約5000の医療機関の平均の患者数は、前の週より15人余り増えて53.91人となり、統計を取り始めた平成11年以降、最も多かった去年2月の54.33人に次いで2番目に多くなりました。
ここから推計した全国の患者数も前の週より50万人ほど増え、約213万人となりました。
都道府県別の1医療機関当たりの患者数は、多い順に、愛知県が81.86人、埼玉県が70.03人、静岡県が69.42人、茨城県が68.05人、福岡県が67.18人などとなっていて、今シーズン初めて47すべての都道府県で警報レベルを超えました。
検出されているウイルスは、10年前に「新型インフルエンザ」として世界的に流行したH1N1型と呼ばれるタイプが全体の6割を占めているということです。
厚生労働省は、今後もさらに患者が増えるおそれがあるとして、手洗いやマスクの着用などで予防を徹底することや、発熱など体調の異変を感じたら極力外出せずに休養したり、医療機関を受診したりするよう呼びかけています。
ここから推計した全国の患者数も前の週より50万人ほど増え、約213万人となりました。
都道府県別の1医療機関当たりの患者数は、多い順に、愛知県が81.86人、埼玉県が70.03人、静岡県が69.42人、茨城県が68.05人、福岡県が67.18人などとなっていて、今シーズン初めて47すべての都道府県で警報レベルを超えました。
検出されているウイルスは、10年前に「新型インフルエンザ」として世界的に流行したH1N1型と呼ばれるタイプが全体の6割を占めているということです。
厚生労働省は、今後もさらに患者が増えるおそれがあるとして、手洗いやマスクの着用などで予防を徹底することや、発熱など体調の異変を感じたら極力外出せずに休養したり、医療機関を受診したりするよう呼びかけています。
治療薬服用後に転落などで死亡 9年間で9人
厚生労働省によりますと、昨シーズン、インフルエンザの患者による異常行動は95件確認されています。
年齢は10歳前後の子どもが中心で、多くのケースが発熱から2日以内に起きています。
異常行動の内容は、突然走り出すのが最も多くなっていますが、興奮して窓を開けて飛び降りようとしたり歩き回ったりすることもあるということです。
多くのケースでタミフルやイナビルなどのインフルエンザの治療薬を服用していましたが、2割近くのケースでは薬を服用していなかったということで、異常行動と薬の服用との因果関係はわかっていません。
また、治療薬を服用したあと、マンションから転落するなどして死亡した人は、昨シーズンまでの9年間で合わせて9人に上っています。
厚生労働省は、発熱から2日間は患者をなるべく1人にさせず、窓の鍵を確実にかけることや戸建ての住宅の場合はできるだけ1階の部屋で療養させるよう呼びかけています。
年齢は10歳前後の子どもが中心で、多くのケースが発熱から2日以内に起きています。
異常行動の内容は、突然走り出すのが最も多くなっていますが、興奮して窓を開けて飛び降りようとしたり歩き回ったりすることもあるということです。
多くのケースでタミフルやイナビルなどのインフルエンザの治療薬を服用していましたが、2割近くのケースでは薬を服用していなかったということで、異常行動と薬の服用との因果関係はわかっていません。
また、治療薬を服用したあと、マンションから転落するなどして死亡した人は、昨シーズンまでの9年間で合わせて9人に上っています。
厚生労働省は、発熱から2日間は患者をなるべく1人にさせず、窓の鍵を確実にかけることや戸建ての住宅の場合はできるだけ1階の部屋で療養させるよう呼びかけています。
ネット上に異常行動に関する投稿相次ぐ
ツイッターには「子どもがインフルエンザにかかり異常行動が出たことがある」などという親からの投稿が相次いでいます。
「1日様子がおかしかった。絶叫して起きる、うわ事を繰り返すなどしていた」、「怖いぐらい何度も奇声をあげる、走り回る」、「服を着たままお風呂の残り湯へ入ろうとした」など、過去に直面したさまざまな異常行動が記されています。
また、こうした異常行動に直面した親の心情として「身体が大きくなると飛び降りるのでは」といった不安や「寝ている時は絶対目を離してはダメ」などと注意を呼びかけるメッセージも多く投稿されています。
「1日様子がおかしかった。絶叫して起きる、うわ事を繰り返すなどしていた」、「怖いぐらい何度も奇声をあげる、走り回る」、「服を着たままお風呂の残り湯へ入ろうとした」など、過去に直面したさまざまな異常行動が記されています。
また、こうした異常行動に直面した親の心情として「身体が大きくなると飛び降りるのでは」といった不安や「寝ている時は絶対目を離してはダメ」などと注意を呼びかけるメッセージも多く投稿されています。
高熱時の意識障害や異常行動「熱せん妄」とは
子どもを中心に相次ぐインフルエンザの異常行動。高熱が出た時に起きる意識障害や異常行動は「熱せん妄」とも呼ばれています。
東京 足立区にある小児科医院の和田紀之院長によりますと、熱せん妄はインフルエンザなど急に高熱が出る病気の時に起きうる症状で、幼児や小学生までに多くみられるものの、大人にも起こりうるといいます。
うわ事を言ったり、夢と現実の区別が付かずに歩き回ったりするなどの異常行動があり、中には、興奮状態となって窓から飛び降りてしまうケースもあるということです。
和田院長は「熱せん妄は発熱の1日目と2日目に起きることが圧倒的に多い」と話しています。
ただし、インフルエンザでは、治療薬を服用したあとでも異常行動を起こすことがあり、発症からおよそ5日間は特に注意が必要だと指摘しています。
和田院長は「子どもは夢と現実の区別がつかずパニック状態になるので、親には落ち着いて対応してもらいたい。症状は基本的に数分や数時間以内に治まることが多いが、それ以上長く続く場合は、脳炎や脳症の可能性もあるので、速やかに医療機関を受診してほしい」と呼びかけています。
東京 足立区にある小児科医院の和田紀之院長によりますと、熱せん妄はインフルエンザなど急に高熱が出る病気の時に起きうる症状で、幼児や小学生までに多くみられるものの、大人にも起こりうるといいます。
うわ事を言ったり、夢と現実の区別が付かずに歩き回ったりするなどの異常行動があり、中には、興奮状態となって窓から飛び降りてしまうケースもあるということです。
和田院長は「熱せん妄は発熱の1日目と2日目に起きることが圧倒的に多い」と話しています。
ただし、インフルエンザでは、治療薬を服用したあとでも異常行動を起こすことがあり、発症からおよそ5日間は特に注意が必要だと指摘しています。
和田院長は「子どもは夢と現実の区別がつかずパニック状態になるので、親には落ち着いて対応してもらいたい。症状は基本的に数分や数時間以内に治まることが多いが、それ以上長く続く場合は、脳炎や脳症の可能性もあるので、速やかに医療機関を受診してほしい」と呼びかけています。
ソース:NHK ニュース