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株主かぶぬし優待ゆうたいのむだをなくそう” 証券しょうけん会社かいしゃ社員しゃいんびかけ

2019-02-02 02:46:57

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株主かぶぬしがさまざまな商品しょうひん金券きんけんなど受け取うけとれる株主かぶぬし優待ゆうたいしかし企業きぎょう受け取うけととむだになるれいもあることから、証券しょうけん会社かいしゃ社員しゃいんらが、こうした株主かぶぬし優待ゆうたい寄付きふびかけるめずらしい取り組とりくみをはじめました。
上場じょうじょう企業きぎょうでは個人こじん投資とうし安定あんていしてかぶってもらおうと、配当はいとうきん以外いがい自社じしゃ商品しょうひんサービスけんなどおく株主かぶぬし優待ゆうたい」を導入どうにゅうするうごひろがっています。

しかし企業きぎょう海外かいがい投資とうし株主かぶぬし場合ばあい食品しょくひんなど廃棄はいきしたり優待ゆうたい受け取うけと権利けんり放棄ほうきしたりするれいがあるということです。

このため、証券しょうけん会社かいしゃ信託しんたく銀行ぎんこう社員しゃいんら10にんあま有志ゆうしグループつくり、去年きょねん12つきからだい企業きぎょうに対にたいして株主かぶぬし優待ゆうたいがむだになる場合ばあい寄付きふするようびかけるめずらしい取り組とりくみをはじめました。

寄付きふ貧困ひんこん家庭かてい障害しょうがいしゃ支援しえんするNPOえぬぴ-お-法人ほうじんなど幅広はばひろおくられるということで、すでにJTじぇいてぃ-日本たばこ産業にほんたばこさんぎょう寄付きふめたということです。

グループでは、株主かぶぬし優待ゆうたい年間ねんかん1500おくえん相当そうとう規模きぼがあり、すくなくとも程度ていど、30おくえん相当そうとうがむだになっているとみています。

発起ほっきじんつとめる野村のむら証券しょうけん岸本きしもと和久かずひささんは「全体ぜんたいからればむだになっているがくかぎられるかもしれないが、それ必要ひつようとしているNPOえぬぴ-お-法人ほうじんなどもいる。世の中よのなか全体ぜんたいでうまく株主かぶぬし優待ゆうたい活用かつようされるよう仲介ちゅうかいをしていきたい」とはなしています。

株主かぶぬし優待ゆうたい “30おくえん相当そうとうがむだに”

野村のむらインベスター・リレーションズ」のまとめによりますと、株主かぶぬし優待ゆうたい制度せいど導入どうにゅうしている上場じょうじょう企業きぎょう去年きょねん12つき時点じてんで1483しゃ過去かこ最多さいたになっていて、国内こくない上場じょうじょう企業きぎょうの39%にのぼっています。

優待ゆうたい内容ないようでは、自社じしゃ商品しょうひんなどおく食品しょくひん」がもっとおおく、いで商品しょうひんけんなどの「金券きんけん」、住宅じゅうたく購入こうにゅう費用ひよう保険ほけんりょうなどを割り引わりびく、「らし関連かんれんサービス」となっています。

株主かぶぬし優待ゆうたいは、個人こじん投資とうしだけでなく企業きぎょうや、年金ねんきん基金ききんなど機関きかん投資とうしにもおくられていて、金券きんけんなどは換金かんきんして収益しゅうえき計上けいじょうするれいおおということです。

たとえばGPIF=ねんきん積立つみたてきん管理かんり運用うんよう独立どくりつ行政ぎょうせい法人ほうじん場合ばあい平成へいせい29年度ねんど株主かぶぬし優待ゆうたい換金かんきんしてよんおく2000まんえん運用うんよう収益しゅうえき計上けいじょうしています。

しかし割引わりびきけんなど、わずかな収益しゅうえきにしかならないものや、換金かんきんするのがむずかしい食品しょくひんなどは受け取うけとった企業きぎょう廃棄はいきしてしまうケースもあるほか、海外かいがい投資とうしは、受け取うけと権利けんり放棄ほうきすることもおおということです。

今回こんかい寄付きふびかけをはじめたグループによりますと、株主かぶぬし優待ゆうたい年間ねんかん1500おくえん相当そうとうあり、このうちすくなくとも程度ていどおよそ30おくえん相当そうとうはむだになっているとみているということです。

業界ぎょうかい団体だんたい日本にっぽん証券しょうけんぎょう協会きょうかい会員かいいん証券しょうけん各社かくしゃに対にたいして、むだになる株主かぶぬし優待ゆうたい寄付きふびかけることを検討けんとうしていて、株主かぶぬし優待ゆうたい有効ゆうこう活用かつようしようといううごひろがることも予想よそうされます。
ソース:NHK ニュース