“キラキラネーム”どこまで認みとめられるか 3案あん提示ていじ 法制ほうせい審議しんぎ会かい

私わたしたちの名前なまえに関にかんするルールが変かわるかもしれません。

「キラキラネーム」と呼よばれる個性こせい的てきな名前なまえなど、表記ひょうきや読み方よみかたが多様たよう化かする中なか、政府せいふは、戸籍こせきの氏名しめいの読よみがなをどの程度ていどまで自由じゆうに認みとめるのか検討けんとうしていて、法制ほうせい審議しんぎ会かいが中間ちゅうかん試案しあんをまとめました。

法制ほうせい審議しんぎ会かいの戸籍こせき法ほう部会ぶかいで検討けんとうしているのは「氏名しめいの読よみがな」についてです。

現在げんざいの戸籍こせきの氏名しめいには読よみがなはなく、漢字かんじしか記載きさいされていません。

行政ぎょうせい手続てつづきなどのデジタル化かが進すすめられるなか、戸籍こせきの氏名しめいに読よみがないため、データベースとして活用かつようする際さい、検索けんさくが難むずかしいなどの課題かだいが指摘してきされていて政府せいふは読よみがなを付つける法制ほうせい化かに向むけ検討けんとうを進すすめています。

そこで、議論ぎろんになっているのが「キラキラネーム」と呼よばれる個性こせい的てきな名前なまえなど、表記ひょうきや読み方よみかたが多様たよう化かする中なか、読よみがなをどの程度ていどまで自由じゆうに認みとめるかです。

今回こんかいの中間ちゅうかん試案しあんでは読み方よみかたを認みとめる範囲はんいについて3つの案あんが示しめされました。

1つ目めは、戸籍こせき法ほうには規定きていを設もうけず、権利けんりの乱用らんようや公序こうじょ良俗りょうぞくに反はんするケースを除のぞいて認みとめるというものです。

2つ目めは、音読おんよみや訓読くんよみができたり、慣用かんようで読よめたりするか、あるいは、漢字かんじの意味いみとの関連かんれんがあれば認みとめる案あんです。

3つ目めは、音読おんよみや訓読くんよみができたり、慣用かんようで読よめたりするか。
あるいは、それができなくても、正当せいとうな理由りゆうがあれば認みとめるというものです。

1つ目めがもっとも認みとめる範囲はんいが広ひろく、2つ目めがもっとも狭せまいものですが、いずれの案あんでも「キラキラネーム」は幅広はばひろく認みとめられる見通みとおしです。

法務省ほうむしょうの担当たんとう者しゃによりますと、たとえば、「大空おおぞら」を「すかい」、「騎士きし」を「ないと」「海うみ」を「まりん」と読よむのは、漢字かんじの意味いみとの関連かんれんがあることから、認みとめられるだろうとしています。

また、「光ひかり宙ちゅう」を「ぴかちゅう」と読よませるのも、漢字かんじの意味いみや読よみから連想れんそうされることから認みとめられる可能かのう性せいがあるということです。

一方いっぽうで、「一郎いちろう」と書かいて「たろう」と読よませたり、「高こう」と書かいて漢字かんじの意味いみとは逆ぎゃくの「ひくし」と読よませたりするケースは一般いっぱん的てきに誤あやまって読よまれるおそれがあるとして、認みとめられない可能かのう性せいがあるということです。

法制ほうせい審議しんぎ会かいの部会ぶかいは、今月こんげつ下旬げじゅんからパブリックコメントで意見いけんを募つのったうえで、さらに検討けんとうを行おこなって、答申とうしんをまとめることにしています。

ソース：NHK ニュース