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プロ野球やきゅう選手せんしゅ 引退いんたい会社かいしゃ経営けいえいしゃ希望きぼう 3ねん連続れんぞくトップ なぜ

2022-05-28 12:37:31

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「やりがいは、すごくあります。ひとのため、まわよろこんでくれるなら、とおもようになりました」
取材しゅざいこうこたえてくれたのは、会社かいしゃ経営けいえいしゃとして、プロ野球やきゅうとはちがフィールドに活躍かつやくうつした、もとプロ野球やきゅう選手せんしゅです。
プロ野球やきゅう若手わかて選手せんしゅが、引退いんたいにつきたい職業しょくぎょうは「会社かいしゃ経営けいえいしゃ」で、3ねん連続れんぞくトップそんな調査ちょうさ結果けっかがまとまりました。
なぜなのでしょうか。

会社かいしゃ経営けいえいしゃ」3ねん連続れんぞくトップ

プロ野球やきゅうさくシーズン戦力せんりょくがいとなったり現役げんえき引退いんたいしたりした選手せんしゅうちおよそ75%が野球やきゅう関係かんけいする仕事しごといた一方いっぽう若手わかて選手せんしゅ引退いんたいにつきたい職業しょくぎょうは「会社かいしゃ経営けいえいしゃ」が3ねん連続れんぞくもっとおおくなったことが、NPB=日本にっぽん野球やきゅう機構きこう調査ちょうさでわかりました。

実際じっさい野球やきゅう関係かんけいやく75%

NPBは毎年まいとし、12球団きゅうだんから戦力せんりょくがいとなった選手せんしゅや、現役げんえき引退いんたいした選手せんしゅ調査ちょうさ結果けっか発表はっぴょうしています。

それによりますと、さくシーズンは143にん対象たいしょうで、平均へいきん年齢ねんれいは27.8さい、プロ野球やきゅう球団きゅうだん在籍ざいせきした年数ねんすう平均へいきんは、7.3ねんでした。

このうち、74.8%にあたる107にんが、球団きゅうだん職員しょくいんやスタッフや、育成いくせい選手せんしゅとして現役げんえきつづけるなど野球やきゅう関係かんけいする仕事しごときました。

引退いんたい進路しんろ不安ふあん」も66%

一方いっぽう、NPBが引退いんたい進路しんろについて若手わかて選手せんしゅ対象たいしょう去年きょねん10つきから11つきにかけてアンケート調査ちょうさおこなった結果けっか引退いんたいにつきたい職業しょくぎょうもっとおおかったのは「会社かいしゃ経営けいえいしゃ」で19.9%と3ねん連続れんぞくもっとおおくなりました。

いで
高校こうこう野球やきゅう指導しどうしゃ」が18.3%、
一般いっぱん企業きぎょう就職しゅうしょく」が16.7%とつづき、
企業きぎょうへの就職しゅうしょく前回ぜんかいくらべて9ポイントたかくなりました。

また引退いんたい進路しんろについて、「不安ふあんある」と回答かいとうしたのは66%でした。

NPBの担当たんとうしゃ
仕事しごと多様たようするなか一般いっぱん企業きぎょうはたらきたいという堅実けんじつ指向しこうてきている。選手せんしゅとして活躍かつやくしてほしいのがだいいちだが、独立どくりつリーグやクラブチームなどではすうねんふたた進路しんろ問題もんだいがきてしまい、野球やきゅう以外いがいそと世界せかいけてもらうことも必要ひつようだ。選手せんしゅへの研修けんしゅうかいなど引退いんたいキャリアについてかんがえる機会きかいやしたい」

会社かいしゃ経営けいえいしゃ転身てんしん 山下やましたたかしさんの場合ばあい

会社かいしゃ経営けいえいしゃとして、プロ野球やきゅうとはまったちがフィールドに活躍かつやくうつしたのは、プロ野球やきゅう、DeNAのもとピッチャー、山下やましたたかしさん(30)です。
山下やましたさんは、2014ねんにドラフト6でDeNAに入団にゅうだん。140キロえるストレートとするどスライダーが持ち味もちあじ注目ちゅうもくされましたが、かたやひじのけがになやまされ、2016ねん戦力せんりょくがい通告つうこくけました。

おもようなプレーができなくなるうちに、引退いんたい自分じぶんなにをしたいのかかんがえるようになったといいます。

闘病とうびょう経験けいけん

そのときあたまかんだのは中学ちゅうがく1年生ねんせいとき急性きゅうせいリンパせい白血病はっけつびょう発症はっしょうした経験けいけんです。
およそ2ねんなが闘病とうびょう生活せいかつでした。
山下やましたたかしさん
入院にゅういんして両親りょうしん共働ともばたらになったり、おや病室びょうしつ毎日まいにちまったり、すごい迷惑めいわくをかけたとおもったので、病気びょうきになったときにこまらないようつたえたいというのがきっかけでした。保険ほけん営業えいぎょう仕事しごとをしたいなと」

プロ野球やきゅう選手せんしゅ引退いんたい知人ちじんのつてをたよって保険ほけん代理だいりてんで、営業えいぎょう仕事しごといた山下やましたさんあたらしい生活せいかつ徐々じょじょれてきたころ出身しゅっしん広島ひろしまけんでタクシー会社かいしゃ創業そうぎょうしゃくなり、あとをがないかと知人ちじんからちかけられました。

山下やましたたかしさん
「『わかほうちからタクシーのイメージをえてほしい』と。社員しゃいんからは『この若造わかぞうが』とわれることも覚悟かくごしたが、いちにんいちにんはなしをさせてもらって、会社かいしゃに対にたいするおもき、一緒いっしょ頑張がんばりたいとおもった」

いろいろ選択肢せんたくしあることって

とまどいながらも、背中せなかされ、広島ひろしまけんもどことを決断けつだんし、去年きょねん3つき広島ひろしまけん竹原たけはらタクシー会社かいしゃ社長しゃちょう就任しゅうにん
およそ20にん乗務じょうむいんとの対話たいわ大事だいじにしながら、営業えいぎょう経験けいけんかして積極せっきょくてき顧客こきゃく開拓かいたくにあたり、旅行りょこうきゃくのプランを企画きかくするなど事業じぎょう拡大かくだいちからそそいでいます。

山下やましたたかしさん
「やりがいはすごくあります。頑張がんばれるときはどんなときかとかんがえたときひとのため、まわよろこんでくれるならとおもようになりました。竹原たけはら盛り上もりあげるために貢献こうけんしたいとおもっています」

山下やましたさん選手せんしゅへのアドバイスをと、こんなこたかえってきました。
引退いんたいして、あらためてそとからと、野球やきゅう選手せんしゅってやっぱりむちゃくちゃかっこいいんですよね。いま野球やきゅう選手せんしゅでいられるのって、おれからたらすごいことです。あくまで個人こじんてき意見いけんですが、プロ野球やきゅうでいられるは、選手せんしゅとしての人生じんせいしっかりまっとして、選手せんしゅえてからなにをしたいのか、かんがえてもいいとおもっています。それでももし引退いんたいへの不安ふあんある選手せんしゅがいたら、さい就職しゅうしょく成功せいこうしたもと選手せんしゅはなしいてしいです。そしていろいろ選択せんたくあることをってしいプロ野球やきゅう選手せんしゅかい勉強べんきょうかいやサポート体制たいせい活用かつようている選手せんしゅもいますし、そうしたはなしけば不安ふあん材料ざいりょうらすことができるのではないでしょうか」

自営じえい起業きぎょう」わずか3.5%

会社かいしゃ経営けいえいしゃとして成功せいこうするケースある一方いっぽう、NPBの調査ちょうさではさくシーズン戦力せんりょくがいとなったり引退いんたいしたりした選手せんしゅうち自営じえい起業きぎょうしたひとは3.5%にとどまっています。

NPBによりますと、引退いんたい野球やきゅう関係かんけいする仕事しごとのがおおめる傾向けいこうは、調査ちょうさ開始かいしの2007ねん以降いこうわっていないということです。

野球やきゅう関係かんけい以外いがいへのさい就職しゅうしょくすすまない理由りゆうについて、東京とうきょうみなと本社ほんしゃある人材じんざい紹介しょうかい会社かいしゃ、「ソフトバンクヒューマンキャピタル」の木崎きざき秀夫ひでお社長しゃちょうは、こう指摘してきしています。
木崎きざき秀夫ひでお社長しゃちょう
スポーツ一生いっしょう懸命けんめいやってきたので、社会しゃかい世間せけんのことをよくらない。日本にっぽんプロ野球やきゅう選手せんしゅかいから面談めんだん希望きぼうがありますが、毎年まいとし10にん程度ていどにとどまっています。企業きぎょう面談めんだんし、背中せなかが、なかなかいち踏み出ふみだしきれないところはおもった以上いじょう不安ふあんかんおおきいんだろうとかんじます」

プロ競争きょうそう勝ち抜かちぬいたちから きんたまご

2014ねんから引退いんたいしたアスリートのさい就職しゅうしょく支援しえんするサービスにあたっているこの会社かいしゃおよそ1000の企業きぎょう登録とうろくし、もとアスリートの社員しゃいんがカウンセリングなどをして就職しゅうしょく活動かつどうをサポートしていて、これまでにおよそ90にんのプロ野球やきゅう選手せんしゅさい就職しゅうしょくにつなげています。

木崎きざき秀夫ひでお社長しゃちょう
競争きょうそう勝ち抜かちぬいてプロになったひとちからは、社会しゃかいから評価ひょうかされるきんたまごあることは間違まちがないとおもっています。セカンドキャリアにはいろいろ可能かのうせいがあるのに、引退いんたいするとせま世界せかいなか自分じぶん自身じしん進路しんろめてしまうじつ世の中よのなかもっと可能かのうせい評価ひょうかする会社かいしゃ経営けいえいしゃはたくさんいます」

自分じぶん意思いしつぎいちを キャリア教育きょういく肝心かんじん

一方いっぽうで、サポート体制たいせいととのったとしても、選手せんしゅ自身じしん自分じぶん意思いしつぎいち踏み出ふみだこと、それ現役げんえきからのキャリア教育きょういく肝心かんじんだといいます。

木崎きざき秀夫ひでお社長しゃちょう
パソコンのエクセルやワードがれなくても、『うち全部ぜんぶおしえますよ』という企業きぎょうおお受け入うけいれてくれる体制たいせいととのいつつあるが、選手せんしゅはふんぎりがつかない。日本にっぽんプロ野球やきゅう選手せんしゅかいでは選手せんしゅ勉強べんきょうかいひらいて、引退いんたい生活せいかつかんがえる機会きかいもうけていますが、こうした機会きかいをさらに活用かつようするなどして、セカンドキャリアかんがえる機会きかいやすべきではないか」
ソース:NHK ニュース