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岸田きしだ首相しゅしょうあたらしい資本しほん主義しゅぎ実行じっこう計画けいかく決定けってい 分配ぶんぱい戦略せんりゃく後退こうたい指摘してき

2022-06-07 12:10:30

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岸田きしだ総理そうり大臣だいじんかかげるあたらしい資本しほん主義しゅぎ」の全体ぜんたい構想こうそう実行じっこう計画けいかくまりました。ひとへの投資とうし重点的じゅうてんてきおこなとして、およそ100まんにん対象たいしょう能力のうりょく開発かいはつさい就職しゅうしょく支援しえんおこなうことや、個人こじん金融きんゆう資産しさん貯蓄ちょちくから投資とうしうながための「資産しさん所得しょとく倍増ばいぞうプラン」を策定さくていすることなど盛り込もりこまれました。
持ち回もちまわ臨時りんじ閣議かくぎまった全体ぜんたい構想こうそう実行じっこう計画けいかくでは、官民かんみん連携れんけいのもと気候きこう変動へんどう少子しょうし高齢こうれいなど社会しゃかいてき課題かだい解決かいけつはかりながら経済けいざい成長せいちょう目指めざとして「ひと」、「科学かがく技術ぎじゅつ・イノベーション」「スタートアップ」「グリーン、デジタル」の4つの分野ぶんや重点的じゅうてんてき投資とうしおこなとしています。

▼「ひと」への投資とうしではさらなる賃上ちんあへの取り組とりくとともに、およそ100まんにん対象たいしょうに、正規せいきふくめた能力のうりょく開発かいはつさい就職しゅうしょく支援しえんおこななどとしています。

そして個人こじん金融きんゆう資産しさん貯蓄ちょちくから投資とうしにシフトさせるため、個人こじん投資とうし優遇ゆうぐう税制ぜいせい「NISA」や、「個人こじんがた」の確定かくてい拠出きょしゅつ年金ねんきん=「iDeCo」の改革かいかくふくめた「資産しさん所得しょとく倍増ばいぞうプラン」を年末ねんまつまでに策定さくていすると明記めいきしています。

▼「科学かがく技術ぎじゅつ・イノベーション」への投資とうしでは、AI=人工じんこう知能ちのうなど国家こっか戦略せんりゃく策定さくていし、科学かがく技術ぎじゅつ投資とうし抜本ばっぽん拡充かくじゅうはかとしています。

▼「スタートアップ」の支援しえんすすめるため、5ねん投資とうしがくを10ばいやすことを視野しやに5か年かねん計画けいかく年末ねんまつ策定さくていするとしています。

▼「グリーン、デジタル」では、だつ炭素たんそ社会しゃかいけて今後こんご10年間ねんかん官民かんみん協調きょうちょうして150ちょうえん関連かんれん投資とうし実現じつげんするとして、政府せいふ支援しえんさくなど盛り込もりこんだロードマップをしめなどとしています。

全体ぜんたい構想こうそう実行じっこう計画けいかくおも内容ないよう

冒頭ぼうとう経済けいざい政策せいさくをめぐって、これまで、市場しじょう競争きょうそうまかせればうまくいくという「しん自由じゆう主義しゅぎ」が台頭たいとう成長せいちょうげん動力どうりょく役割やくわりたしてきたものの、経済けいざいてき格差かくさ拡大かくだい気候きこう変動へんどう問題もんだい深刻しんこくなどおお弊害へいがいんだと指摘してきしています。

そのうえで「あたらしい資本しほん主義しゅぎ」は、官民かんみん連携れんけいのもとで気候きこう変動へんどう少子しょうし高齢こうれいなど社会しゃかいてき課題かだい解決かいけつはかりながら経済けいざい成長せいちょう目指めざ経済けいざい政策せいさくだと位置いちづけています。

そして重点じゅうてんてき投資とうしおこな分野ぶんやとして「ひと」、「科学かがく技術ぎじゅつ・イノベーション」、「スタートアップ」、「グリーン、デジタル」の4分野ぶんやげています。

1.「じん」への投資とうし

◇さらなる賃上ちんあへの取り組とりくとともに、◇転職てんしょくキャリアアップについて社外しゃがい相談そうだんできる体制たいせい整備せいびや◇およそ100まんにん対象たいしょうに、正規せいきふくめた能力のうりょく開発かいはつさい就職しゅうしょく支援しえんおこななどとしています。

そして個人こじん金融きんゆう資産しさん貯蓄ちょちくから投資とうしうながため個人こじん投資とうし優遇ゆうぐう税制ぜいせい「NISA」や「個人こじんがた」の確定かくてい拠出きょしゅつ年金ねんきん=「iDeCo」の改革かいかくふくめた「資産しさん所得しょとく倍増ばいぞうプラン」を年末ねんまつまでに策定さくていするとしています。

「iDeCo」について政府せいふは、これまで65さい未満みまんとしている年齢ねんれい制限せいげん引き上ひきあ検討けんとうしています。

また、◇在学ざいがくちゅう授業じゅぎょうりょう徴収ちょうしゅうせず卒業そつぎょう所得しょとくおうじて納付のうふ可能かのうにするあらな「出世しゅっせはらがた奨学しょうがくきん」の本格ほんかくてき導入どうにゅうけて検討けんとうし、まずは大学院だいがくいん導入どうにゅうするとしています。

さらに◇兼業けんぎょう副業ふくぎょう推進すいしんけて現在げんざい指針ししん改定かいていし、企業きぎょうに対にたいしてどのような場合ばあいみとめられるかなど情報じょうほう開示かいじうながほか男女だんじょかん賃金ちんぎん格差かくさについて女性じょせい活躍かつやく推進すいしんほうもとづいて開示かいじ義務ぎむし◇ことしちゅう有価ゆうか証券しょうけん報告ほうこくしょ人材じんざい育成いくせい方針ほうしんなどの情報じょうほうあきらかにするよう取り組とりく強化きょうかするなどとしています。

2.「科学かがく技術ぎじゅつ・イノベーション」への投資とうし

量子りょうし技術ぎじゅつやAI=人工じんこう知能ちのうなど国家こっか戦略せんりゃく策定さくていし、科学かがく技術ぎじゅつ投資とうし抜本ばっぽん拡充かくじゅうはかとしているほか総理そうり大臣だいじん官邸かんてい総理そうりへの情報じょうほう提供ていきょう助言じょげんおこな科学かがく技術ぎじゅつ顧問こもん」をとしています。

また再生さいせい医療いりょう遺伝子いでんし治療ちりょうで、あら医療いりょう技術ぎじゅつ臨床りんしょう研究けんきゅうなど推進すいしんし、有効ゆうこう技術ぎじゅつ実用じつようにつなげるとともに◇治療ちりょうやくやワクチンの開発かいはつすすめ、そうやく成長せいちょう産業さんぎょうとすることを目指めざとしています。

3.「スタートアップ」への投資とうし

◇スタートアップへの投資とうしがくを5ねんで10ばいやすことを視野しやに、5か年かねん計画けいかく年末ねんまつ策定さくていし、◇スタートアップ企業きぎょうなど事業じぎょう全体ぜんたい価値かち担保たんぽ資金しきん調達ちょうたつできる制度せいど創設そうせつけ、関連かんれん法案ほうあん早期そうき国会こっかい提出ていしゅつ目指めざとしています。

また、◇会社かいしゃ創業そうぎょうするさい失敗しっぱいしたときのリスクをけるため、経営けいえいしゃ個人こじん保証ほしょう必要ひつようとしないよう取り組とりくすすめるとしています。

4.「グリーン・デジタル」への投資とうし

だつ炭素たんそ社会しゃかいけて今後こんご10年間ねんかん官民かんみん協調きょうちょうして150ちょうえん関連かんれん投資とうし実現じつげんするとして、政府せいふ支援しえんさくなど盛り込もりこんだロードマップをしめなどとしています。

また、◇政府せいふないに、総理そうり大臣だいじんトップとして医療いりょうのデジタルすすめる推進すいしん本部ほんぶ設置せっちするとしています。

社会しゃかいてき課題かだい解決かいけつ経済けいざい社会しゃかいシステム構築こうちく

会社かいしゃ短期たんきてき収益しゅうえき重視じゅうしする視点してんから、社会しゃかいてき価値かち重視じゅうしする視点してんへの転換てんかんはかとしています。

そして社会しゃかいがより複雑ふくざつしているなか孤独こどく孤立こりつ対策たいさく環境かんきょう保護ほごそれ医療いりょう介護かいご教育きょういくなどこれまでかんになってきたサービスに対にたい民間みんかん主体しゅたいてき関与かんよ期待きたいされていて、日本にっぽんでは、社会しゃかいてき課題かだい解決かいけつ経済けいざいてき成長せいちょうの「二兎にと」をいたい起業きぎょうえていると指摘してきしたうえで、あら官民かんみん連携れんけいかたち整備せいびするほう制度せいど必要ひつようせい有無うむ検討けんとうするとしています。

経済けいざい安全あんぜん保障ほしょう強化きょうか

えず変化へんかする国際こくさい情勢じょうせい背景はいけいエネルギー食料しょくりょうふくめた経済けいざい安全あんぜん保障ほしょう強化きょうかあたらしい資本しほん主義しゅぎ前提ぜんていだと位置いちづけ、重要じゅうよう情報じょうほうあつかもの資格しかく付与ふよするための必要ひつよう措置そち検討けんとうするとしています。

また次世代じせだい必要ひつよう技術ぎじゅつ開発かいはつ担い手にないてなる民間みんかん企業きぎょうに対にたい資本しほん強化きょうかふくめた支援しえん必要ひつようだとして、その在り方ありかた検討けんとうするとしています。

デジタル田園でんえん都市とし国家こっか構想こうそう推進すいしん

東京とうきょうなどへの一極いっきょく集中しゅうちゅうからの転換てんかんはかため◇高速こうそく安定あんていてき通信つうしんできる光ファイバーひかりふぁいば-もうを2027年度ねんどまつまでに世帯せたいカバーりつ99.9%◇高速こうそくだい容量ようりょう通信つうしん規格きかく5Gを2030年度ねんどまつ人口じんこうカバーりつ99%とする目標もくひょうかかげ、デジタル基盤きばん整備せいび都市とし地方ちほう一体いったいてきっていくとしています。

岸田きしだ首相しゅしょう参議院さんぎいん選挙せんきょ総合そうごうてき方策ほうさく具体ぐたい

岸田きしだ総理そうり大臣だいじんは、経済けいざい財政ざいせい諮問しもん会議かいぎと「あたらしい資本しほん主義しゅぎ実現じつげん会議かいぎ」の合同ごうどう会議かいぎで「あたらしい資本しほん主義しゅぎ実行じっこう計画けいかくなどに関にかんしては、市場しじょうでは解決かいけつできないおおきな社会しゃかいてき課題かだいエネルギーげんとらえ、あら成長せいちょうはかまたことしの骨太ほねぶと方針ほうしんでは、 成長せいちょう分配ぶんぱいこう循環じゅんかん実現じつげんする 岸田きしだ内閣ないかく経済けいざい財政ざいせい政策せいさく全体ぜんたいぞうしめしている」とべました。そのうえで「つぎ実行じっこうだ。参議院さんぎいん選挙せんきょに、きょう決定けっていした方針ほうしんまえすすめるための総合そうごうてき方策ほうさく具体ぐたいし、エネルギー分野ぶんやふくめ、経済けいざい社会しゃかい構造こうぞう変化へんか日本にっぽんがリードしていく」とべました。

松野まつの官房かんぼう長官ちょうかん重要じゅうよう政策せいさく選択肢せんたくしせばめることがないように」

松野まつの官房かんぼう長官ちょうかん午後ごご記者きしゃ会見かいけんで「プライマリーバランス=基礎きそてき財政ざいせい収支しゅうし黒字くろじ目標もくひょうについては、引き続ひきつづき、内外ないがい経済けいざい情勢じょうせいなどつね注視ちゅうししつつ、状況じょうきょうおうじて必要ひつよう検証けんしょうおこなっていくという政府せいふ方針ほうしんわりはない。今回こんかいこれまでの財政ざいせい健全けんぜん目標もくひょう取り組とりくとしており姿勢しせい変更へんこうはない」とべました。

一方いっぽうで「骨太ほねぶと方針ほうしんあたらしい資本しほん主義しゅぎ実行じっこう計画けいかく盛り込もりこんだ重要じゅうよう政策せいさく当然とうぜんのことながらしっかりすすめていく重要じゅうよう政策せいさく選択肢せんたくしせばめることがないよう、年末ねんまつ予算よさん編成へんせいなど対応たいおうしたい」とべました。

また防衛ぼうえいについて「あら国家こっか安全あんぜん保障ほしょう戦略せんりゃくなど策定さくてい今後こんご予算よさん編成へんせい過程かていにおいて、抜本ばっぽんてき防衛ぼうえいりょく強化きょうか内容ないようそれ相当そうとうする防衛ぼうえい規模きぼ裏付うらづなる財源ざいげんあり方ありかた一体いったいてき検討けんとうしていく」とべました。

山際やまぎわ経済けいざい再生さいせいしょうちゅう長期ちょうきてき財政ざいせい健全けんぜん実現じつげんできるように」

山際やまぎわ経済けいざい再生さいせい担当たんとう大臣だいじん記者きしゃ会見かいけんで「岸田きしだ内閣ないかく方針ほうしん一貫いっかんしていて、財政ざいせい健全けんぜんはたろさないが、必要ひつようときにはちゅうちょなく財政ざいせい出動しゅつどうしていく。『あたらしい資本しほん主義しゅぎ』を実現じつげんしていくなかで、防衛ぼうえいかぎらず、優先ゆうせん順位じゅんいけて必要ひつようなものにはしっかり予算よさんけていかなければならない。そして全体ぜんたいとしてはちゅう長期ちょうきてき財政ざいせい健全けんぜん実現じつげんできるような方向ほうこうせいすすめたい」とべました。

自民じみん 茂木もぎ幹事かんじちょう日本にっぽん経済けいざいもう一段いちだんたかレベルに」

自民党じみんとう茂木もぎ幹事かんじちょうは、記者きしゃ会見かいけんで「ウクライナ情勢じょうせい緊迫きんぱくし、安全あんぜん保障ほしょう環境かんきょうきびしさをなか外交がいこう安全あんぜん保障ほしょう体制たいせい強化きょうか喫緊きっきん課題かだいであり、『骨太ほねぶと方針ほうしん』にしっかり盛り込もりこまれた。また未来みらいをつくる中核ちゅうかくなるのが『あたらしい資本しほん主義しゅぎ』であり、今回こんかいまとまった全体ぜんたい構想こうそう実行じっこう計画けいかく中心ちゅうしんとして、日本にっぽん経済けいざいもう一段いちだんたかレベルにっていくことがきわめて重要じゅうようになる」とべました。

公明こうめい 山口やまぐち代表だいひょう「『ひとへの投資とうし』の実現じつげん重要じゅうよう

公明党こうめいとう山口やまぐち代表だいひょう記者きしゃ会見かいけんで「とう要望ようぼうほぼ盛り込もりこまれ、とく賃金ちんぎんアップ幅広はばひろ実現じつげんしていくてんは、我々われわれ主張しゅちょうとひょうそくが一致いっちしている。岸田きしだ総理そうり大臣だいじん分配ぶんぱい重点じゅうてん主張しゅちょうかかげてきたので、『ひとへの投資とうし』の実現じつげん重要じゅうようだ」とべました。

経団連けいだんれん 十倉とくら会長かいちょう経団連けいだんれんかかげる持続じぞく可能かのう資本しほん主義しゅぎ合致がっち

経団連けいだんれん十倉とくら会長かいちょうは、「経済けいざい格差かくさ拡大かくだい気候きこう変動へんどう問題もんだい深刻しんこくなど社会しゃかい課題かだい対応たいおうするという方針ほうしんのもと、重点じゅうてん投資とうし分野ぶんや経済けいざい財政ざいせい運営うんえいあり方ありかたしめし、ウクライナ情勢じょうせいをはじめとする地政学ちせいがくリスクをまえた、今後こんご安全あんぜん保障ほしょうをめぐる考え方かんがえかた盛り込もりこんでいる。こうした考え方かんがえかたは、経団連けいだんれんかかげる持続じぞく可能かのう資本しほん主義しゅぎ実現じつげん合致がっちするものであり、たか評価ひょうかしたい」などとするコメント発表はっぴょうしました。

日商にっしょう 三村みつむら会頭かいとう経済けいざい長期ちょうき停滞ていたいから脱却だっきゃくする契機けいきに」

日本にっぽん商工しょうこう会議かいぎしょ三村みつむら会頭かいとうは、「資本しほん主義しゅぎのバージョンアップをかかげ、日本にっぽん経済けいざい長期ちょうき停滞ていたい克服こくふく目指めざ意欲いよくてき政策せいさくパッケージがりまとめられたことをたか評価ひょうかする。あら官民かんみん連携れんけいにもおおいに期待きたいしたい。政府せいふがリスクをシェアしつつ、市場しじょう効率こうりつせい最大限さいだいげん活用かつようし、民間みんかん投資とうし強力きょうりょく後押あとおしてイノベーションをうながし、経済けいざい長期ちょうき停滞ていたいから脱却だっきゃくする契機けいきなることをつよのぞなどとするコメント発表はっぴょうしました。

経済けいざい同友どうゆうかい 櫻田さくらだ代表だいひょう幹事かんじ実行じっこうしていくことが大事だいじ

経済けいざい同友どうゆうかい櫻田さくらだ代表だいひょう幹事かんじ記者きしゃだんに対にたい全体ぜんたいとして成長せいちょうにかじをということが明確めいかくになったというてんにおいてはよく出来できているとおも」とべました。

そのうえで、「今回こんかい成長せいちょう戦略せんりゃくなかにはこれまで検討けんとうしてきたものや検討けんとうしていく必要ひつようあるわれていたものが相当そうとうふくまれていることは事実じじつだが、実行じっこうしていくことが大事だいじだ。今度こんどこそ実現じつげんにこだわり、実現じつげんけてうまくいっているのかいないのか、かなり頻度ひんどかるような仕組しくにしてしい」とべ、計画けいかく実現じつげんけては、政策せいさく進捗しんちょく適切てきせつ評価ひょうかし、改善かいぜんをはかることも重要じゅうようだと指摘してきしました。

専門せんもん分配ぶんぱい強化きょうかから成長せいちょう戦略せんりゃくじくあしうつし、より現実げんじつてきに」

政府せいふ決定けっていした、「あたらしい資本しほん主義しゅぎ」の実現じつげんけた実行じっこう計画けいかくなどについて、三菱みつびしUFJリサーチ&コンサルティングの小林こばやし真一郎しんいちろう主席しゅせき研究けんきゅういんは、「分配ぶんぱい強化きょうかかかげたのが政権せいけん当初とうしょのコンセプトだったおもが、その分配ぶんぱいのための原資げんしをいかに生み出うみだかという成長せいちょう戦略せんりゃく部分ぶぶんじくあしうつして、より現実げんじつてきなものに歩み寄あゆみよってきたとかんがえられる。いま日本にっぽんよわてんあらためて指摘してきし、弱点じゃくてんをむしろつよてんえていくことによって、それ成長せいちょうのためのげん動力どうりょくにしようという考え方かんがえかた従来じゅうらいはなく、あら着眼ちゃくがんてん評価ひょうかできる」と指摘してきしています。

一方いっぽうで、「具体ぐたいてきにどういうプランかんがえられるのか、どれくらいの財政ざいせい支出ししゅつ必要ひつようなのか、法律ほうりつ制度せいどどの程度ていどえる個別こべつ検討けんとうこれからということになる社会しゃかいてき課題かだい解決かいけつ経済けいざい成長せいちょうという二兎にとい、実現じつげんするというコンセプトはただしいが、結局けっきょく二兎にとおうとしてなに達成たっせいできなくなるリスクもある具体ぐたいてきにどうすすめるか、課題かだいおお」とべ、今回こんかい決定けっていした成長せいちょう戦略せんりゃく裏打うらうされた政策せいさく着実ちゃくじつ実施じっししていくことが重要じゅうようだとしています。

解説かいせつ記者きしゃどう政治せいじ 関口せきぐち裕也ゆうや記者きしゃ

Q。分配ぶんぱい戦略せんりゃく後退こうたいとの指摘してきも、どうか?

政治せいじ 関口せきぐち記者きしゃ
「そうした指摘してきいなめない。去年きょねん自民党じみんとう総裁そうさい選挙せんきょ岸田きしだ総理そうりは、しん自由じゆう主義しゅぎてき政策せいさくからの転換てんかん打ち出うちだ富裕ふゆうそう金融きんゆう所得しょとくに対にたいする課税かぜい見直みなお言及げんきゅうしていた。

格差かくさ是正ぜせい取り組とりくすすという見方みかたもあったが、今回こんかい実行じっこう計画けいかくには、盛り込もりこまれなかった。きびしい経済けいざい状況じょうきょうなか株式かぶしき市場しじょうへの配慮はいりょもあって、後回あとまわにせざるをないという判断はんだんだとみられる。

一方いっぽうで、賃上ちんあふくめた「ひと」への投資とうしをはじめ、スタートアップなどへの投資とうし強調きょうちょうされていて、「徹底てっていして成長せいちょう追求ついきゅうする」という文言もんごん明記めいきされた。

岸田きしだ政権せいけんでも経済けいざい成長せいちょう優先ゆうせんするというメッセージ発信はっしんしたかたちえるが、野党やとうがわからはアベノミクスの踏襲とうしゅうだといった批判ひはんていて、今後こんご実効じっこうせいわれることになる。」
ソース:NHK ニュース