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地震調査委“能登地方の地震 数か月程度続く可能性 備えを”
2022-06-20 14:02:57

19日に石川県珠洲市で震度6弱の揺れを観測した能登地方の地震を受けて、政府の地震調査委員会は臨時の会合を開き、地震活動や地殻変動の状況から、一連の活動は今後数か月程度続く可能性があるとして、家具の固定など強い揺れへの備えを進めるよう呼びかけました。
政府の地震調査研究推進本部の地震調査委員会は、19日の能登地方の地震を受けて、20日夕方から臨時の会合を開き、観測データなどを分析しました。
その結果、震源の分析などから、19日の地震は2018年から続く一連の状況の一つだと評価しました。
また、地震活動が活発になったおととし12月ごろから珠洲市の観測点では地面が隆起する地殻変動が観測され、今も続いているということです。
このため地震調査委員会は、今後1週間程度は最大で震度6弱の地震に注意する必要があるとしたうえで、地震活動や地殻変動の状況をふまえると、一連の活動は当分続くと考えられ、強い揺れに注意すべきだとする評価をまとめました。
地殻変動の要因 “今後検討”
地殻変動の要因については、地下から水が上昇したことによる「流体」の影響や、ゆっくりした断層の動きなど、複数の要因が考えられ、現時点では特定できないとしたうえで、さまざまな分野で研究や観測が進んでいるため、今後検討を進めたいとしています。
平田委員長「すぐ終わる兆候ない 家具固定や耐震補強などを」

地震調査委員会の委員長で東京大学の平田直名誉教授は「地震活動というのは、活発になると時間とともに普通の状態に戻るのが典型的なパターンで、ある程度、定量的に予測することができる。一方で今回は、地震以外の原因で続く活動で、定量的な予測が難しい。地震の起き方をみていると、すぐ終わるような兆候はなく、数か月は続くとみられる」と述べました。
そのうえで「再び強い揺れがくる可能性に十分注意し、家具をきちんと固定するなどの対策をしてほしい。地震活動はしばらく続く可能性があり、耐震補強など、ある程度恒久的に役立つような対策も考えてほしい」と呼びかけています。
そのうえで「再び強い揺れがくる可能性に十分注意し、家具をきちんと固定するなどの対策をしてほしい。地震活動はしばらく続く可能性があり、耐震補強など、ある程度恒久的に役立つような対策も考えてほしい」と呼びかけています。
ソース:NHK ニュース