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生理せいりちゅう競技きょうぎ 不快ふかいなんです 女性じょせいアスリートのなや

2022-06-22 09:27:57

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試合しあいとき生理せいりことがすごくおおくて。ナプキン使つかっていると、れたりうごきにくい、レオタードにれてしまったらどうしようという不安ふあんがあります。生理せいりちゅう競技きょうぎに100%集中しゅうちゅうできません」

2大会たいかい連続れんぞくでオリンピックに出場しゅつじょうした、体操たいそう杉原すぎはら愛子あいこ選手せんしゅ取材しゅざい打ち明うちあけたのは、生理せいりなや

これまであまりかたられることがすくなかった、女性じょせいアスリートのリアルななや実情じつじょうは?

スポーツニュース 記者きしゃ 沼田ぬまた悠里ゆうり

100%競技きょうぎ集中しゅうちゅうできない ケガの危険きけん

女性じょせいアスリートのコンディションをおおきく左右さゆうする生理せいり
そのなや実情じつじょうってほしいと、取材しゅざいおうじてくれたのは、体操たいそう杉原すぎはら愛子あいこ選手せんしゅ(22) です。
杉原すぎはら愛子あいこ選手せんしゅ
あしを180ひら競技きょうぎ特性とくせいあるのですが、レオタードからナプキンはみ出はみだしていないかになったりすることもあります。レオタードにれていたらどうしようとか、あせれも不快ふかいだし、そういうところをにしていたら、100%競技きょうぎ集中しゅうちゅうできません」

さらに、生理せいりちゅうにコンディションがわるくなったり、不快ふかいかん集中しゅうちゅうりょくちて、ケガにつながる危険きけんあるといいます。

杉原すぎはら愛子あいこ選手せんしゅ
生理せいりまえ生理せいりちゅう体調たいちょうわるくなることがおおので、そうしたとき無理むりやり練習れんしゅうするとあぶないんです。跳馬ちょうば練習れんしゅうちゅうに、着地ちゃくちでケガをしそうになったこともありました。集中しゅうちゅうできないとケガにもつながる、いい練習れんしゅうもできないとおもっています」
そんな杉原すぎはら選手せんしゅなやませたのは、生理せいり不順ふじゅんや「月経げっけいぜん症候しょうこうぐん=PMS」。
PMSは、生理せいりまえの3~10にちつづ精神せいしんてき身体しんたいてき症状しょうじょうで、イライラや気分きぶん落ち込おちこほか下腹かふく乳房ちぶさいたなどがおも症状しょうじょうとされています。

杉原すぎはら選手せんしゅは、症状しょうじょう改善かいぜんするてい用量ようりょうピルの服用ふくようためしましたが、からだわなかったことや、れるまで時間じかんがかかり、服用ふくよう見合みあわせました。

杉原すぎはら愛子あいこ選手せんしゅ
「2週間しゅうかんに1かいくらい生理せいりて、貧血ひんけつになったりしたので、婦人ふじんかよっててい用量ようりょうピルをためしましたがからだがだるくなったり、いい練習れんしゅうができなかったので、わたしにはわなかったとおもっています」

半数はんすう以上いじょうが「こまっている」

杉原すぎはら選手せんしゅ所属しょぞくするスポーツ強豪きょうごうこう兵庫ひょうごけん武庫川むこがわ女子じょし大学だいがく運動うんどう学生がくせい160にんへのアンケート調査ちょうさでは、「生理せいりに関にかんして体調たいちょうめんこまったことはあるか」という質問しつもんに、半数はんすう以上いじょうが「こまっている」と回答かいとう

このうちもっとおおかったのは「生理せいりつうがひどい」。
つぎりょうおお」がつづきました。

また、「生理せいりのときに使つかっているもの」を複数ふくすう回答かいとうこたえてもらったところ、「ナプキン」が99%と大半たいはんで、つぎ「タンポン」が25%。つづてい用量ようりょうピル」はわず3%にとどまりました。

てい用量ようりょうピルを使つかっていない理由りゆうたずねると、「こわ」「体調たいちょうなに影響えいきょう?」「産婦人科さんふじんかのが面倒めんどう」「わなかった」「対応たいおうすうか月かげつかかる」といった回答かいとうならんでいます。

だい3の選択肢せんたくし 吸水きゅうすいショーツ

そんな女性じょせいアスリートのなやすこでも解消かいしょうしたいと、うごはじめたのは、陸上りくじょう、7しゅ競技きょうぎ泉谷いずみや莉子りこ選手せんしゅです。

泉谷いずみや選手せんしゅ長年ながねん生理せいりなやつづけてきたアスリートの1にんでした。
泉谷いずみや莉子りこ選手せんしゅ
はしってんでげてという競技きょうぎ特性とくせいじょうどうしてもナプキンがずれてしまうまた、メインの練習れんしゅう走り込はしりこセットは、なかなか手洗てあらけず、気持きもわるなとおもいながらプレーをしなくてはいけないことにストレスかんじていました」

そこで、自身じしん経験けいけんやアスリートのこえをもとに開発かいはつたずさわったのが、アスリートようの「吸水きゅうすいショーツ」です。
はくだけでナプキン不要ふようになり、試合しあいトレーニングでもプレーに集中しゅうちゅうできるものを目指めざしました。

ショーツは、医療いりょうようちょう吸水きゅうすいせい繊維せんい使用しようし、ナプキン4まいぶん相当そうとうする最大さいだい20ミリリットルの水分すいぶん吸収きゅうしゅうふせぎにくくしたほか抗菌こうきんせいたか布地ぬのじ使つかことで、いちにちちゅうはいてもにおいがになりにくいといいます。

またユニフォームにラインがひびかないよう工夫くふうしました。

自分じぶん生理せいりって

この吸水きゅうすいショーツをってほしいとさまざまな大学だいがくプロチームおとずれている泉谷いずみや選手せんしゅそこで大事だいじにしているのが自分じぶん生理せいりについてかんがえてもらうことです。

この大学だいがくのハンドボールとバレーボールおとずれ、最初さいしょにショーツの吸水きゅうすい実験じっけんおこないました。
1にち平均へいきんけいりょうおよそ半分はんぶんにあたる20ミリリットルのみずをショーツに流し込ながしこみ、視覚しかくてき自分じぶんけいりょう把握はあくするきっかけにしてもらいたいといいます。

こうした自然しぜん生理せいりについてはな機会きかいとなり、なかには、はじめて症状しょうじょうあることに気付きづいた女性じょせいアスリートが、医療いりょう機関きかんあしはこんだケースもあったということです。

(バレーボール 女性じょせいコーチ
個人こじんある、デリケートな問題もんだいなので、女性じょせいどうしでもなかなかれにくいのですが、自分じぶんものをえらべる選択肢せんたくしえたとことは非常ひじょうにいいことだとおもいます」

男性だんせい指導しどうしゃにも はなしやすい環境かんきょう

さらに、話し合はなしあには男性だんせい指導しどうしゃにも参加さんかしてもらいます。

吸水きゅうすいショーツをきっかけに、男性だんせい指導しどうしゃにも生理せいりなやはなしやすい環境かんきょうつくろうというねらです。
武庫川むこがわ女子じょし大学だいがく体操たいそう 大野おおのかずくに監督かんとく
女性じょせいからだのことというのは男性だんせいコーチ一緒いっしょになってなやというかかんがえる必要ひつようあるんじゃないかな。問題もんだい提起ていきとしてすごく重要じゅうようなことだという印象いんしょうです」

泉谷いずみや莉子りこ選手せんしゅ
生理せいりはなしってきっと女性じょせい選手せんしゅわたしそうでしたけどいたいけどなんのきっかけもないからえないみたいな。コミュニケーションのツールとして架け橋かけはしではないですけどそういうものがまさに吸水きゅうすいショーツだとおもっているのでそういう活動かつどうどんどんしていきたいなとおもいます」
ソース:NHK ニュース