将棋しょうぎ「竜王りゅうおう戦せん」第だい1局きょく 4連覇れんぱ目指めざす藤井ふじい七なな冠かんが佐々木ささき八はち段だんに勝利しょうり

将棋しょうぎの八はち大だいタイトルの1つ「竜王りゅうおう戦せん」七なな番ばん勝負しょうぶの第だい1局きょくが東京とうきょうで行おこなわれ、4連覇れんぱを目指めざす藤井ふじい聡さとし太たい七なな冠かん（22）が佐々木ささき勇いさむ気き八はち段だん（30）に勝かって初戦しょせんを白星しろぼしで飾かざりました。

「竜王りゅうおう戦せん」七なな番ばん勝負しょうぶは東京とうきょう 渋谷しぶや区くで開幕かいまくし、2日にち目めの6日にちは後手ごての佐々木ささき八はち段だんが5日にちの対局たいきょく終了しゅうりょう時じに次つぎの1手てを書かいた「封じ手ふうじて」から再開さいかいしました。

中盤ちゅうばん、先手せんての藤井ふじい七なな冠かんが「角かく」を打うつなどして積極せっきょく的てきな攻せめの姿勢しせいを見みせるのに対にたいし、佐々木ささき八はち段だんは1時間じかんを超こえる長考ちょうこうをたびたび挟はさみながら反撃はんげきのチャンスをうかがうじっくりとした展開てんかいとなります。

藤井ふじい七なな冠かんは終盤しゅうばんにかけて盤面ばんめんの広ひろい範囲はんいで攻せめに出でて徐々じょじょに形勢けいせいを有利ゆうりにすると、佐々木ささき八はち段だんの攻撃こうげきを冷静れいせいにかわして相手あいて玉だまを追い詰おいつめます。

そして午後ごご6時じ32分ふん、佐々木ささき八はち段だんが117手てまでで投了とうりょうし、藤井ふじい七なな冠かんが初戦しょせんを白星しろぼしで飾かざりました。

藤井ふじい七なな冠かんは今回こんかいの七なな番ばん勝負しょうぶを制せいしてタイトル防衛ぼうえいを果はたせば「竜王りゅうおう戦せん」4連覇れんぱで、ことし7つ目めのタイトル防衛ぼうえいとなります。

一方いっぽう、佐々木ささき八はち段だんは7年ねん前まえ、デビュー以来いらい負まけなしで連勝れんしょうしていた当時とうじ中学ちゅうがく3年生ねんせいの藤井ふじい七なな冠かんに勝利しょうりし、連勝れんしょう記録きろくを「29」で止とめた相手あいてで、今回こんかいが初はじめてのタイトル戦せん登場とうじょうとなります。

「竜王りゅうおう戦せん」七なな番ばん勝負しょうぶはことし12月つきにかけて日程にっていが組くまれ、次つぎの第だい2局きょくは、今月こんげつ19日にちと20日にちに福井ふくい県けんあわら市しで行おこなわれます。

藤井ふじい七なな冠かん「一手いって一いち手て 非常ひじょうに難むずかしい将棋しょうぎだった」

対局たいきょくのあと、勝利しょうりした藤井ふじい聡さとし太たい七なな冠かんは「穏おだやかな形かたちで『相あい掛かかり』のような展開てんかいになりましたが、急所きゅうしょが分わかりづらく、一手いって一いち手て、非常ひじょうに難むずかしい将棋しょうぎだったかと思おもいます。第だい2局きょく以降いこうは先後せんごが決きまっての戦たたかいになるので、次つぎに向むけてしっかり準備じゅんびをしていきたい」と話はなしていました。

一方いっぽう、敗やぶれた佐々木ささき勇いさむ気き八はち段だんは「1局きょく通とおしてずっと受け身うけみだったのでどこかで反撃はんげきしたいなと思おもっていましたが、反撃はんげきのタイミングを誤あやまった気きがします。終始しゅうし、先手せんてにうまく指さされて苦くるしい将棋しょうぎだったと感かんじました。悔くいの残のこる手てはあまりなく、結果けっかはしかたないと思おもうので、切り替きりかえていきたいと思おもいます」と話はなしていました。

ソース：NHK ニュース