Hiện Furigana
退位めぐる国会の考え方を受け 首相 法案策定急ぐ考え
2017-03-17 06:47:14

天皇陛下の退位をめぐり、衆参両院の正副議長は特例法の制定で退位を可能とし、憲法違反の疑いが生じないよう、皇室典範の付則に特例法は皇室典範と一体だとする規定を設けるなどとした国会の考え方を取りまとめ、安倍総理大臣に伝えました。安倍総理大臣は国会の考え方を厳粛に受け止めて、速やかに法案を提出できるよう、策定作業を急ぐ考えを示しました。
天皇陛下の退位をめぐり、衆参両院の正副議長は17日の与野党各会派による全体会合で、具体的な法整備などについて、国会の考え方を取りまとめました。
この中では、天皇の退位を、国会がそのつど、国民の受け止めなどを踏まえて判断できるようにするため、天皇陛下の退位を特例法の制定で可能とすることが望ましいとしています。
そして、特例法には去年8月のお気持ちの表明以降、天皇陛下が高齢となられた中で、従来のように、ご活動を行うことに困難を感じられている状況に、国民の共感が形成されていることなど、退位に至る事情を明記すべきだとしています。
そのうえで、「皇位継承は皇室典範の定めによる」とした憲法に違反する疑いが生じないよう、皇室典範の付則に特例法は皇室典範と一体だとする規定を設けることや、特例法に退位後の天皇の地位や呼称などを盛り込むことを求めていて、こうした法整備は将来の先例になりえるとしています。
また、安定的な皇位継承を確保するため、退位の法整備のあと、女性皇族が結婚後も皇室にとどまる「女性宮家」の創設などを検討することも、政府に求めています。
全体会合では自由党が反対しましたが、正副議長は「国会の総意として取りまとめる。意見があったことは、そのまま政府に伝えたい」と述べました。
このあと、正副議長は直ちに安倍総理大臣と会談し、こうした国会の考え方を伝えました。これに対し、安倍総理大臣は「退位の問題は国の基本であるとともに、未来にかけての重い課題で、しっかり対応しなければならない。立法府の総意を厳粛に受け止めて、法案の作成に取りかかり、速やかに国会に提出できるようにしたい」と述べました。
このあと、大島衆議院議長は記者会見で、「政府には国会の総意を受け止めて、直ちに法案の立案に着手し、速やかに国会に提出することを強く求めたい。今の国会で成立させるべきだという思いは各会派が一致していると安倍総理大臣に伝えたら、うなずいていたので、安倍総理大臣もそう考えていると思う」と述べました。
この中では、天皇の退位を、国会がそのつど、国民の受け止めなどを踏まえて判断できるようにするため、天皇陛下の退位を特例法の制定で可能とすることが望ましいとしています。
そして、特例法には去年8月のお気持ちの表明以降、天皇陛下が高齢となられた中で、従来のように、ご活動を行うことに困難を感じられている状況に、国民の共感が形成されていることなど、退位に至る事情を明記すべきだとしています。
そのうえで、「皇位継承は皇室典範の定めによる」とした憲法に違反する疑いが生じないよう、皇室典範の付則に特例法は皇室典範と一体だとする規定を設けることや、特例法に退位後の天皇の地位や呼称などを盛り込むことを求めていて、こうした法整備は将来の先例になりえるとしています。
また、安定的な皇位継承を確保するため、退位の法整備のあと、女性皇族が結婚後も皇室にとどまる「女性宮家」の創設などを検討することも、政府に求めています。
全体会合では自由党が反対しましたが、正副議長は「国会の総意として取りまとめる。意見があったことは、そのまま政府に伝えたい」と述べました。
このあと、正副議長は直ちに安倍総理大臣と会談し、こうした国会の考え方を伝えました。これに対し、安倍総理大臣は「退位の問題は国の基本であるとともに、未来にかけての重い課題で、しっかり対応しなければならない。立法府の総意を厳粛に受け止めて、法案の作成に取りかかり、速やかに国会に提出できるようにしたい」と述べました。
このあと、大島衆議院議長は記者会見で、「政府には国会の総意を受け止めて、直ちに法案の立案に着手し、速やかに国会に提出することを強く求めたい。今の国会で成立させるべきだという思いは各会派が一致していると安倍総理大臣に伝えたら、うなずいていたので、安倍総理大臣もそう考えていると思う」と述べました。
ソース:NHK ニュース