Hiện Furigana
ハンセン病特別法廷 検察が初めて謝罪
2017-03-31 08:48:28
ハンセン病の患者の裁判が、隔離された療養所などの特別法廷で開かれていた問題について、最高検察庁は31日、熊本県の元患者の弁護団との面会の場で当時の責任を認めて謝罪しました。特別法廷をめぐり検察が謝罪するのは初めてです。
昭和20年代から40年代にかけて、ハンセン病の患者の裁判のうち95件は隔離された療養所などの特別法廷で開かれていました。
この問題について、ハンセン病の元患者らでつくる団体の弁護団が31日、熊本地方検察庁を訪れ、最高検察庁の検事を交えて面会しました。
弁護団によりますと、この中で検事は、特別法廷の問題について「遅くとも昭和35年以降ハンセン病は確実に治るとされていたにもかかわらず、特別法廷での裁判に関与していた責任がある」などとする書面を読み上げて謝罪したということです。
特別法廷をめぐっては、去年4月、最高裁判所が「差別的に扱った疑いが強く、患者の人権と尊厳を傷つけた」とする調査報告書を公表して謝罪していますが、検察が謝罪したのは初めてです。
一方で、弁護団は昭和37年に殺人などの罪に問われたハンセン病患者が特別法廷で裁判を受け、無実を訴えながら死刑を執行された「菊池事件」について、再審=裁判のやり直しを請求するよう申し入れていましたが、検察は再審を請求しないことを伝えたということです。
この問題について、ハンセン病の元患者らでつくる団体の弁護団が31日、熊本地方検察庁を訪れ、最高検察庁の検事を交えて面会しました。
弁護団によりますと、この中で検事は、特別法廷の問題について「遅くとも昭和35年以降ハンセン病は確実に治るとされていたにもかかわらず、特別法廷での裁判に関与していた責任がある」などとする書面を読み上げて謝罪したということです。
特別法廷をめぐっては、去年4月、最高裁判所が「差別的に扱った疑いが強く、患者の人権と尊厳を傷つけた」とする調査報告書を公表して謝罪していますが、検察が謝罪したのは初めてです。
一方で、弁護団は昭和37年に殺人などの罪に問われたハンセン病患者が特別法廷で裁判を受け、無実を訴えながら死刑を執行された「菊池事件」について、再審=裁判のやり直しを請求するよう申し入れていましたが、検察は再審を請求しないことを伝えたということです。
熊本地検 元患者いる場での謝罪「上級庁と協議」
熊本地方検察庁の大久保仁視次席検事は、元患者がいる場で謝罪していないことについて、「今後、要請があれば上級庁と協議して対応していきたいと」と述べました。
また、再審を請求しないことについては「関係者のプライバシーなどを考慮して具体的な事実関係や証拠については言えない」としています。
また、再審を請求しないことについては「関係者のプライバシーなどを考慮して具体的な事実関係や証拠については言えない」としています。
弁護団 菊池事件で国に賠償求める訴え起こす方針
元患者の弁護団は、検察との面会のあと記者会見を開き、「検察は改めて国民に謝罪すべきだ。憲法や人権を守る立場でありながら、これまでに差別の撤廃に何も取り組まなかった責任は大きい」と述べました。
そのうえで、検察が「菊池事件」の再審請求を行わないことについて、今後、国に賠償を求める訴えを起こす方針を明らかにしました。
そのうえで、検察が「菊池事件」の再審請求を行わないことについて、今後、国に賠償を求める訴えを起こす方針を明らかにしました。
ソース:NHK ニュース