小学生しょうがくせい死亡しぼう事故じこで８はち８はち歳さい運転うんてん手しゅを不ふ起訴きそ “認知にんち症しょうの影響えいきょう”

去年きょねん、横浜よこはま市しで軽けいトラックが通学つうがく中ちゅうの小学生しょうがくせいの列れつに突っ込つっこみ、男の子おとこのこ１いち人にんが死亡しぼうした事故じこで、過失かしつ運転うんてん致死傷ちししょうの疑うたがいで逮捕たいほされた８はち８はち歳さいの運転うんてん手しゅについて、検察けんさつは、認知にんち症しょうの影響えいきょうで長時間ちょうじかん運転うんてんを続つづけてしまい、その結果けっか、運転うんてん能力のうりょくが失うしなわれていた可能かのう性せいを否定ひていできないとして、３さん１いち日にちに嫌疑けんぎ不十分ふじゅうぶんで不ふ起訴きそにしました。

去年きょねん１０月じゅうがつ、横浜よこはま市し港南こうなん区くの路上ろじょうで軽けいトラックが小学生しょうがくせいの列れつに突っ込つっこみ、１いち年生ねんせいの田代たしろ優ゆうくん（６ろく）が死亡しぼうしたほか、小学生しょうがくせい４よん人にんを含ふくむ７なな人にんが重軽傷じゅうけいしょうを負おいました。軽けいトラックを運転うんてんしていた８はち８はち歳さいの男おとこの運転うんてん手しゅは過失かしつ運転うんてん致死傷ちししょうの疑うたがいで逮捕たいほされ、専門せんもん家かによる鑑定かんていのあと、処分しょぶん保留ほりゅうで釈放しゃくほうされていました。

これまでの調しらべで、運転うんてん手しゅは事故じこ前日ぜんじつに自宅じたくを車くるまで出でたあと横浜よこはま市しや都内とないなどをおよそ２に４よん時間じかん走行そうこうしていましたが、「どこをどう走はしったか覚おぼえていない」と供述きょうじゅつしていて、検察けんさつによりますと、鑑定かんていの結果けっか、認知にんち症しょうと診断しんだんされたということです。

検察けんさつは、運転うんてん手しゅは認知にんち症しょうの影響えいきょうで運転うんてんを長時間ちょうじかん続つづけてしまい、疲労ひろうが重かさなった結果けっか、適切てきせつなブレーキ操作そうさなどの運転うんてん能力のうりょくが失うしなわれていた可能かのう性せいを否定ひていできず、過失かしつを問とうことは難むずかしいとして、３さん１いち日にち嫌疑けんぎ不十分ふじゅうぶんで不ふ起訴きそにしました。

遺族いぞく「到底とうてい納得なっとくできない」

事故じこで亡なくなった田代たしろ優ゆうくんの父親ちちおやが、代理人だいりにんの弁護士べんごしを通をつうじてコメントを出だしました。この中なかで父親ちちおやは「小学校しょうがっこうに入学にゅうがくし、希望きぼうに満みちあふれた人生じんせいのすべてを一瞬いっしゅんにして奪うばい去さられ、さらに運転うんてん手しゅの罪つみを問とうことができないという判断はんだんは到底とうてい納得なっとくできるものではありません」と、息子むすこを失うしなった悲かなしみをつづっています。

また、「息子むすこの死しをむだにしないためにも、高齢こうれい者しゃドライバーに対にたいする厳格げんかくな規制きせい作づくりなどを強つよく望のぞみます」と、社会しゃかい全体ぜんたいで事故じこ防止ぼうしを考かんがえてほしいと切実せつじつな思おもいを訴うったえています。

ソース：NHK ニュース