Hiện Furigana
ペンス米副大統領 日韓など4か国歴訪へ
2017-04-15 21:22:35

アメリカのペンス副大統領は、16日から日本を含むアジア4か国を訪問し、北朝鮮の核・ミサイル開発の問題への対応や、経済や貿易の課題について各国首脳らと協議することにしています。
ペンス副大統領は、15日から25日の日程で、韓国、日本、インドネシア、オーストラリアの4か国を訪問する予定で、15日に首都ワシントン近郊のアンドリュース空軍基地を出発しました。ペンス副大統領が日本などアジアを訪問するのは就任後、初めてです。
16日午後には最初の訪問先の韓国に到着する予定で、17日に大統領の職務を代行するファン・ギョアン(黄教安)首相らと会談し、核・ミサイル開発を加速させる北朝鮮への対応について意見を交わすことにしています。
また、18日には東京を訪れ、安倍総理大臣と会談するほか、日米の新たな経済対話の初会合に出席し、麻生副総理兼財務大臣と経済協力や貿易をめぐる課題などを協議する予定です。さらに、横須賀に配備されているアメリカ海軍の原子力空母「ロナルド・レーガン」の視察も行い、日米同盟の強化を訴える見通しです。
出発に先立って、ペンス副大統領の報道官はNHKの取材に対し、「ペンス氏は過去に日本を何度か訪れていて、訪日を楽しみにしている」と述べました。
このあと、ペンス副大統領はインドネシアとオーストラリアを続けて訪問する予定で、同盟国や友好国との連携を確認するとともに、アジアの安全保障への関与や経済関係を重視する姿勢を強調する狙いもあると見られます。
16日午後には最初の訪問先の韓国に到着する予定で、17日に大統領の職務を代行するファン・ギョアン(黄教安)首相らと会談し、核・ミサイル開発を加速させる北朝鮮への対応について意見を交わすことにしています。
また、18日には東京を訪れ、安倍総理大臣と会談するほか、日米の新たな経済対話の初会合に出席し、麻生副総理兼財務大臣と経済協力や貿易をめぐる課題などを協議する予定です。さらに、横須賀に配備されているアメリカ海軍の原子力空母「ロナルド・レーガン」の視察も行い、日米同盟の強化を訴える見通しです。
出発に先立って、ペンス副大統領の報道官はNHKの取材に対し、「ペンス氏は過去に日本を何度か訪れていて、訪日を楽しみにしている」と述べました。
このあと、ペンス副大統領はインドネシアとオーストラリアを続けて訪問する予定で、同盟国や友好国との連携を確認するとともに、アジアの安全保障への関与や経済関係を重視する姿勢を強調する狙いもあると見られます。
焦点は経済と北朝鮮対応
アメリカ議会で以前、アジア太平洋地域の分析を担当し、現在、アメリカとアジアの協力を促進する活動を行っているマンスフィールド財団の理事長を務めるフランク・ジャヌージ氏はNHKのインタビューに対し、ペンス副大統領の訪問は、経済と北朝鮮への対応が大きな議題になると指摘しました。
このうち経済については「トランプ政権がTPP=環太平洋パートナーシップ協定から離脱したあと、日米がどのように経済関係を強化するかが大きな議題となる。日本企業が多いインディアナ州の知事を務めたペンス副大統領は日本の重要性を熟知している。日米間には貿易不均衡の問題があるが、アメリカの日本企業は雇用も生み出している」と述べ、日米の新たな経済対話でのペンス氏の出方に注目しています。
また北朝鮮情勢についてジャヌージ氏は「クリントン政権で北朝鮮への軍事攻撃が検討された1994年以来、最も緊張が高まっている。ペンス副大統領は、大きな課題に挑むことになる。北朝鮮の攻撃から日本と韓国を守るためアメリカが関与することを示し朝鮮半島の非核化を目指す姿勢は揺るぎないことを強調するだろう」と述べました。そのうえで「危機は、交渉の機会でもある。北朝鮮の行動を制限するため6か国協議の再開を目指すべきだが、トランプ政権の北朝鮮に対する外交戦略がまだ見えてこない」と指摘しました。
このうち経済については「トランプ政権がTPP=環太平洋パートナーシップ協定から離脱したあと、日米がどのように経済関係を強化するかが大きな議題となる。日本企業が多いインディアナ州の知事を務めたペンス副大統領は日本の重要性を熟知している。日米間には貿易不均衡の問題があるが、アメリカの日本企業は雇用も生み出している」と述べ、日米の新たな経済対話でのペンス氏の出方に注目しています。
また北朝鮮情勢についてジャヌージ氏は「クリントン政権で北朝鮮への軍事攻撃が検討された1994年以来、最も緊張が高まっている。ペンス副大統領は、大きな課題に挑むことになる。北朝鮮の攻撃から日本と韓国を守るためアメリカが関与することを示し朝鮮半島の非核化を目指す姿勢は揺るぎないことを強調するだろう」と述べました。そのうえで「危機は、交渉の機会でもある。北朝鮮の行動を制限するため6か国協議の再開を目指すべきだが、トランプ政権の北朝鮮に対する外交戦略がまだ見えてこない」と指摘しました。
トランプ政権を代表する存在
マイク・ペンス副大統領は57歳。中西部インディアナ州で生まれ、敬けんなキリスト教徒として知られています。2000年の選挙で下院議員に初当選し、6期12年務める間、共和党指導部のポストを務めた経験もあり、党主流派の議員に幅広い人脈を持っていることから政治経験がないトランプ大統領と党主流派との橋渡し役も果たしてきました。
ペンス氏は2012年にインディアナ州の知事に当選し、知事時代には州内への日本企業の誘致や投資を呼びかけ、日本も2度、訪れました。去年の大統領選挙でトランプ氏が勝利したあとは政権移行チームのトップを務め、閣僚人事などでトランプ氏を支えました。
就任後のことし2月にはヨーロッパを訪問してNATO=北大西洋条約機構の同盟を重視する姿勢を強調し、トランプ氏が選挙期間中にNATOへの批判を繰り返すなかで生じた同盟国の懸念の払拭(ふっしょく)に努めました。
ペンス氏と30年にわたって交流があり、地元インディアナ州で州務長官も務めたエドウィン・シムコックス氏はNHKのインタビューに対し、「ペンス氏は、議会に多くの友人がいて、彼は敵を作らない。議会と協力するうえで、ペンス氏は、トランプ政権を代表する存在となっている。またペンス氏は、トランプ大統領に忠実であり、自分がナンバー2の役割であることを自覚している」と述べ、ペンス副大統領の存在は、トランプ大統領の政権運営に安定感をもたらしていると評価しました。
そのうえで、「政権内でペンス氏の重みは増しており、今回の日本訪問は儀礼的なものではなく、大統領の訪問と同じような重要な意味合いを持つと思う。また、ペンス氏の地元インディアナ州にとって日本は最も重要な国だ。ペンス副大統領の存在は、日米関係に有益なものをもたらすことになるだろう」と述べ、ペンス副大統領の訪日は、日米関係の強化につながるという見方を示しました。
ペンス氏は2012年にインディアナ州の知事に当選し、知事時代には州内への日本企業の誘致や投資を呼びかけ、日本も2度、訪れました。去年の大統領選挙でトランプ氏が勝利したあとは政権移行チームのトップを務め、閣僚人事などでトランプ氏を支えました。
就任後のことし2月にはヨーロッパを訪問してNATO=北大西洋条約機構の同盟を重視する姿勢を強調し、トランプ氏が選挙期間中にNATOへの批判を繰り返すなかで生じた同盟国の懸念の払拭(ふっしょく)に努めました。
ペンス氏と30年にわたって交流があり、地元インディアナ州で州務長官も務めたエドウィン・シムコックス氏はNHKのインタビューに対し、「ペンス氏は、議会に多くの友人がいて、彼は敵を作らない。議会と協力するうえで、ペンス氏は、トランプ政権を代表する存在となっている。またペンス氏は、トランプ大統領に忠実であり、自分がナンバー2の役割であることを自覚している」と述べ、ペンス副大統領の存在は、トランプ大統領の政権運営に安定感をもたらしていると評価しました。
そのうえで、「政権内でペンス氏の重みは増しており、今回の日本訪問は儀礼的なものではなく、大統領の訪問と同じような重要な意味合いを持つと思う。また、ペンス氏の地元インディアナ州にとって日本は最も重要な国だ。ペンス副大統領の存在は、日米関係に有益なものをもたらすことになるだろう」と述べ、ペンス副大統領の訪日は、日米関係の強化につながるという見方を示しました。
ソース:NHK ニュース