Hiện Furigana
拉致被害者家族が集会 政府は早期帰国に向け交渉を
2017-04-23 09:29:06
北朝鮮の核とミサイル開発の問題に注目が集まる中、拉致被害者の家族が東京で大規模な集会を開き、拉致問題が置き去りにされないか強い危機感を示すとともに、政府に対し、被害者の早期帰国に向けた交渉を最優先で進めるよう求めました。
集会でははじめに、拉致被害者の家族会代表で、田口八重子さんの兄の飯塚繁雄さんが「今、北朝鮮を取り巻く情勢が混とんとしており、被害者救出の旗が吹き飛ばされないか、拉致問題が置き去りにされないか、懸念しています。政府は拉致問題を最優先課題として取り組んでもらいたい」と訴えました。
そして、家族一人一人が訴えに立ち、中学1年の時に拉致された横田めぐみさんの母親の早紀江さんは「暴発が起きたりすることがないように世界中が知恵を出し合って、仲よく話し合いませんか、本当のことを話しませんかと、北朝鮮を説得してほしい」と呼びかけました。
集会では最後に、すべての拉致被害者の早期帰国を北朝鮮に要求するとともに、政府に対し、核やミサイルの問題とは切り離して、被害者救出のための交渉を最優先で進めるよう求める大会決議を採択しました。
23日は集会に先立ち、被害者の家族が安倍総理大臣と面会し、家族を代表して飯塚さんが「ことしは拉致から40年、家族会結成から20年の節目の年ですが、その時間の重みは相当なものです。ことし中に解決のめどがつくようお願いしたい」と求めました。
そして、家族一人一人が訴えに立ち、中学1年の時に拉致された横田めぐみさんの母親の早紀江さんは「暴発が起きたりすることがないように世界中が知恵を出し合って、仲よく話し合いませんか、本当のことを話しませんかと、北朝鮮を説得してほしい」と呼びかけました。
集会では最後に、すべての拉致被害者の早期帰国を北朝鮮に要求するとともに、政府に対し、核やミサイルの問題とは切り離して、被害者救出のための交渉を最優先で進めるよう求める大会決議を採択しました。
23日は集会に先立ち、被害者の家族が安倍総理大臣と面会し、家族を代表して飯塚さんが「ことしは拉致から40年、家族会結成から20年の節目の年ですが、その時間の重みは相当なものです。ことし中に解決のめどがつくようお願いしたい」と求めました。
拉致問題幕引きに警戒の声
拉致問題をめぐっては、先週、北朝鮮のソン・イルホ日朝国交正常化担当大使が記者会見し、「拉致については誰も関心がない」などと棚上げを示唆。被害者の家族からは「北朝鮮が生存者の存在を隠して幕引きを図ろうとしているのではないか」と警戒する声が出ています。
これに加え、北朝鮮による核とミサイル開発の問題に注目が集まる中、拉致問題が置き去りにされかねないという危機感も強まっています。
拉致被害者の家族会は、ことし2月、これまでの活動方針を転換し、日本政府に対し、北朝鮮への追加制裁を求めず、被害者を帰国させるなら制裁の解除や北朝鮮で見聞きした秘密を話さないといった“見返り”を示すことも可能だとする新しい方針を決めました。
家族会の結成から先月で20年がたち、高齢となった家族からは、被害者の早期帰国に向けた政府の戦略的な取り組みと、北朝鮮の決断を求める声が一段と強まっています。
これに加え、北朝鮮による核とミサイル開発の問題に注目が集まる中、拉致問題が置き去りにされかねないという危機感も強まっています。
拉致被害者の家族会は、ことし2月、これまでの活動方針を転換し、日本政府に対し、北朝鮮への追加制裁を求めず、被害者を帰国させるなら制裁の解除や北朝鮮で見聞きした秘密を話さないといった“見返り”を示すことも可能だとする新しい方針を決めました。
家族会の結成から先月で20年がたち、高齢となった家族からは、被害者の早期帰国に向けた政府の戦略的な取り組みと、北朝鮮の決断を求める声が一段と強まっています。
ソース:NHK ニュース